カテゴリ:本読み日記
「社会学の事をボロクソ書いてるけど、この本だってねぇ」
どうボロクソに書いているかというと、 ・気に入らない事や人が出てくる。 ↓ ・なぜ気に入らないかをテキトーな仮説にする。 ↓ ・テキトーに統計資料を引っ張ってくる。 (都合の悪い部分は当然ながら無視) ↓ ・仮設をそのまま結論にしてしまう。 ↓ ・論文ではなく本にしてしまう。 ↓ ・運と売り方がよければ売れる。 ↓ ・(゚д゚)ウマー 有名どころでは「ゲーム脳の恐怖」なんてのがありましたね。 これはトンデモ本大賞にノミネートされるくらいすごい本ですが。 結論が先にあって、その結論に合ったデータだけを持ってくる というのでは、そんなもんは科学でも何でもない。 社会学が科学とはおよそほど遠いのは、仮説と結論が 検証なしでイコールになってしまうあたりが原因であろう。 この本では「フリーター」「引き篭もり」「少子化」などなど、 一般常識のような事を片っ端から否定的に検証するという スタンスで書かれているから、それに都合の悪いデータは 「社会学の流儀にのっとって」出てこない。 もちろん、わざとやっている事だから、結論はメチャクチャ。 なので、何ヶ所も笑わせてもらった。 とはいっても、笑うだけかというとそうでもなくて、 「江戸時代までの日本人はぐーたらで4人に1人はフリーター」 「メラビアンの法則(※注)はまともな心理学の本には載ってない。 メラビアン本人も『日常のコミュニケーションでは適応できない』と 言っていて、ほとんど都市伝説のようなものだ」 (※話の内容よりもしぐさや表情などの情報量の方が圧倒的に多いという法則) 「360万年前から人類は核家族だった」 「本を1日2時間以上読む子供は成績がいま一つだ」 とまあ、「へぇ~」ボタンを押したくなるような事も書いてある。 とりあえず、面白いのでぜひ読んでみてほしい。 ※ところで、どう考えてもイタリア人には思えんが、 まあ、イザヤ・ベンダサンって山本七平だよねとか、 サミュエル・ライダーって日本人だよねとか、 そういうことを言うくらい野暮な事だと思うのでやめとく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 7, 2004 09:02:43 PM
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