「世界最高」のバクパッカー
「あのー、今晩発のシナイ山のトレッキングツアーに参加したいんですが…」「あー?シナイ山は金曜日と日曜日は閉山日だから休みだねー」「マジで?」「マジで」「…じゃあ明後日でいいッス」皆さんこんにちは。お陰で昨日の予定が何も無くなってしまい、1日中ブログのネタがなくて苦しんでいた三線マンです。ユダヤ教の聖地として名高いシナイ山は、ユダヤ教の教えに乗っ取って、日曜日は聖なる安息日。頭が割れる程臭かった靴もバッチリ洗濯して、登る気満々だったのですが、1日先延ばしになってしまいました。素晴らしい種類の珊瑚が一面に群生し、沖縄でも見たことがないような色とりどりの美しい魚が舞い泳ぐ紅海でスノーケリングを楽しもうにも、ここ2日間は折からの東風で海は大荒れ。まるで冬の日本海のようで、東宝映画のオープニングよろしく、寄せ来る波の真っ白な波頭が盛大に飛沫をあげています。今にも鳥羽一郎が慰問にやってきそうな、殺伐とした風景です。全くの余談ですが、「冬の日本海」といえば今から12年程前。正月明けの荒れ狂う日本海に、叔父に連れられてグレ狙いで磯釣りに行ったときのこと。漁港の堤防の一部が崩壊する程の凄まじいい波が押し寄せる中、断崖絶壁を降りて高さ8m程の消波ブロックの上から釣り糸を垂らす我々。見下ろすだけでも水面までかなりの高さがあるにもかかわらず、波しぶきを頭からザバザバと被るような大荒れの天候です。少年ながらに、「何でわざわざ、こんなクソ寒い中、しかもこんな危険な波の中で、俺たちは釣り何ぞしてるんだ?」と疑問を抱きつつも、黙って釣り糸を垂れている最中、特大の大波がやってきたかと思うと、見事に吹き飛ばされてしまった私。「あっ!!」と思ったときには、時既に遅し。波によって浮いた私の足は、再び地面を踏みしめることなく、消波ブロックの隙間、8m下の潮流渦巻く岩場へ真っ逆さま!!…と思ったところ、片手でブロックの縁に捕まって、何とか死なずに済んだという経験があります。後にも先にも、本気で一瞬「死ぬ!!」と覚悟したのはアレ1度きり。走馬灯こと見せませんでしたが、全ての景色がスローに、それこそ、視界を覆った、波しぶきの白い泡まで鮮明に見えたかのような記憶があります。何とか何を逃れて這い上がってきた私。我ながら感心したのは、それでも尚、右手には釣り竿を握りしめていたということです。これからゴールデンウィークは始まりますが、皆さんも海遊びの際は十分にご注意下さい。さて、そんなどうでもいい話しは置いといて。こうして旅をして中で、旅行者と交流を持つことも楽しみのひとつです。ドイツ、イスラエル、フランス、オーストラリア、カナダ、ときにチリやモロッコなど、世界各国、色んな国の旅行者たちと旅の情報を交換したり、酒を酌み交わしたり、しょうもない下ネタを一晩中したりするのも旅人の醍醐味といえます。そしてその中でも一番交流を持つのが、やはり同じ日本人旅行者です。春休みや夏休み、或は学校を休学して長期旅行にやってきた学生、日本唯一のゾロアスター教の専門家だという研究者の方、旅人や現地の人の髪の毛を切りながら旅を続けている美容師、有給を溜めに溜めて、束の間のバックパッカーを満喫する会社員、会社を辞めて、自分の人生を改めて見つめ直す為に旅をする同世代の人間、早期退職をして世界を回ったり、海外に定住しているおじさん、そして、一生旅人宣言をして何年も日本に帰ることなく、世界中を彷徨う旅人たち。皆、様々なバックグランドを持って旅をしており、それぞれに面白いストーリーや考え方、人生論等を持ち合わせていて、旅先の宿や飲み屋で、そんな話しを交わすこともしばしば。日本で普通に生活していたら、まず出会うことはないであろう、彼ら、彼女らが、同じ場所に集える貴重な空間は、そんな彼らを通して自分の考え方や視野を広げることに大いに役に立ちます。バックパッカーを始めて、そろそろ9年程が経とうとしていますが、そんな中、先日シリアはアレッポで今まで出会った旅人の中でも、一等インパクトのある旅人に出会うことが出来ました。その方、実は不覚にも名前をお伺いするのを忘れてしまって、今となってはとっても後悔しているのですが、自称「世界最高齢バックパッカー」御年87歳になられるというおじぃちゃん!!元大学で経済学の教授をされていたというこのおじぃちゃん。70歳で大学を定年退職をし、その退職金の全てをバックパック旅行につぎ込むと決めて旅をされていたそうで、何と、この17年間に行った国は100カ国以上!!!!私の前で、私よりも遥かに流暢な英語を話されていたのですが、他にも、中国語が話せて、フランス語とスペイン語は読み書きなら可能、昔は韓国語も話すことが出来たが、忘れてしもうたとおっしゃられていました。実は私、今から5年前にこの方とバンコクで少しだけお会いしたことがありました。そのとき、この方は82歳。短パン&タンクトップに小さなリュックだけを背負って、颯爽と私が当時泊まっていた宿に現れ、少しお話しを聞かせて頂いたのですが、「まー、何だ。バックパック旅行のいいところは、こうして若いもんと話せる機会がたくさんあることだぁーな!!」と笑っておられました。何でも、バンコクから一旦北上して中国に入り、そこからシルクロードを通ってロンドンまで行かれるとこと。82歳でそんな厳しいルートを通ってロンドンを目指すなんて!!世の中には本当にスゴい人がいるもんだ。と、当時本当にビックリした覚えがあるのですが、まさか、未だ現役でバックパッカーを続けていらっしゃって、しかもこうして再開することが出来るなんて!!これだから旅は面白い。「これからバスでトルコに向かう」ということで、ほんの1時間程の間でしたが、中東の大学の話しやら、若い頃乗っていたという、日本海軍(!!)の哨戒機の話しやら、ブータンの教育システムの話しやら、日本ではナカナカ知ることも出来ない色々と面白い話しを聞かせて頂きました。「じゃあ、そろそろ時間だから」と席を立たれたので私も昼食がてら、近くのバスターミナルまで見送りに行ったのですが、モチロン背筋は真っすぐ。歩く足取りもしっかりとしており、87なんて年齢をみ微塵も感じさせません。本人は「いやいや、最近は1km歩くのもしんどくてなぁ~」等とおしゃられていましたが、いやいや。足取り軽やかにバスに乗り込み、颯爽と去っていかれました。カッコイイ。私も負けていられない!!本当にいい刺激になったと思います。同時に、「旅に年齢なんて関係ないし、何歳になっても遅くない」ということを、身を以ておしえて頂きました。定年後は、好奇心の赴くままに小さな荷物一つで世界を飛び回る。なんて老後もカッコいいと思うのですが、如何でしょう?家の中で閉じこもって、日がな一日平和に過ごすのも悪くはないと思いますが、60を超してから更に自分の世界を広げてみるというのもありだろうと思います。そして、我々もこの何歳になっても好奇心と探究心を忘れない姿勢は大いに尊敬すべきだし、見習うべきだと思います。何といっても、その方が生きてて楽しいですからね。好奇心が枯渇してしまうこと程、人生で悲しいことはないと思うのですが、如何でしょう?「世界最高齢バックパカー」なんて、いい響きじゃないですか!!これからも世界の頂点に君臨し続けながら、元気に旅を続けていってほしいと思います。我々若い世代も、負けていられないですよ!!にほんブログ村世界一周ブログランキング参加中!! ↑ ↑「面白いじゃん」とか「コイツバカじゃん!!」とか思ったら、クリックして頂けると嬉しいです。狂喜乱舞します。 * * * * *今回の旅で、資金面で協力して下さっているスポンサー様、堀明則さんのブログです。香港で起業した社長の和僑のススメBlogその堀氏が経営する会社のサイトです。【ホープウィル投資管理株式会社】マカオの不動産、資産管理のゲートウエイ企業Hopewill Investment & Management (Macau) Ltd.+++++++++++++++ 知ってて得する「ファンド講座」ミニ「e冊子」プレゼント ご希望は fund@hopewill.com まで。香港、ファンドの魅力をお伝えします。 +++++++++++++++++++++++++++++++国際電話低料金サービスをご提供しています。こんな方に・・「海外とのやり取りの多い企業、また個人の方に」「海外にご家族やご友人がいて、頻繁にやり取りをされる方に」◆最大88%OFF!業界トップクラスの低料金サービスを 24時間均一料金で提供します!◆登録料・基本料は一切不要!通話料のみのお支払で 安心してご利用いただけます!お申し込みはオンラオインですぐできます。 ▼▼▼▼▼http://www.nittel.bz/idd/iddservice.php?a-cd=202+++++++++++++++++++++++++++++++ ありがとうございます!!