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カテゴリ:この曲大好き
日本のプログレってのは世界的に見ても相当レベルが高いとよく言われている(らしい)。 実際ボクもそう思っているのだがそれはやはり手先が器用だとか模倣が上手いとか、どうも音楽的な独自のセンスに関しての誉め言葉が少ないように感じる。 ちょっと(そういう声が)残念。
しかし、この『新月』は“和風プログレ”の代表的存在で独特の世界を作り上げている。 アルバム1曲目の「鬼」は9:32もの大作だが日本的なリリシズムに溢れているばかりか演奏力も高くもちろん楽曲も素晴らしい出来なので一気に聴かせる力がある。 B面1曲目の「白唇」も捨てがたい名曲である。 どちらの曲もアコースティックギターの音と伸びのあるディストーションギターの音が最高に美しい。 そしてそれに絡む澄み渡るようなストリングス(もちろんメロトロンあり)。 このアルバムを聴かずして何がプログレだ、と…(あ、言い過ぎました。 ごめんなさい。) さてこのギターを弾いている津田治彦氏とキーボードの花本彰氏は後に『ASTURIAS(アストゥーリアス)』というバンドを結成。 サウンドはかなり変化したが相変わらずいい音を出していた。 (しかもこのバンドのドラムは桜井和美氏という、ボクが日本のジャズロックでは一番好きな『AFFLATUS(アフレイタス)』のドラマーが参加。 これにはビックリしたぁ~!) 「和製ジェネシス」とも言われていた『新月』。 日本のロック史を語る上で絶対に外せないバンドである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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