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時々無性に聴きたくなるアルバム2枚です。 実はこの2枚は兄妹アルバムと言ってもいいでしょう。 というのも、この明菜さんのアルバムは一応クレジットには“プロデュース=中森明菜”と表記されているもののアルバム全体に渡って全面協力しているのはEUROXなのです。 10曲中7曲のアレンジを手掛けバックの演奏も演っている。 その功績はかなりのもので“Special Thanks to EUROX for making this record possible”と最上級の扱われ方をしている。 さて、そのEUROXのメンバーは関根安里(キーボード、ヴァイオリン)、栗原務(ギター)、岡野治雄(ベース)、長谷川勇(ボーカル)の4人。 Taoというバンド(これも懐かしいねぇ)を経て1984年にデビュー。 この『Megatrend』は1987年にリリースされたプログレ色の濃い不思議なサウンド満載の名作です。 当時流行っていたデジタルサウンドを巧みに取り入れ、新しいROCKを感じさせる一枚となっている。 特にそれぞれの楽器の使い方が素晴らしく、しかもバランスや効果などオーディオファンにとっても勉強になるアレンジが施されている。 キレの良いギターリフとカッティング、チョッパーとフレットレスを上手く弾きこなすベースの堅実なテクニック、あくまでもロックを感じさせるドラム、そして音使いといい空間処理の素晴らしさといい全てのキーボードの魅力を伝えてくれる関根安里氏のキーボードワークには脱帽だ。 そしてこの真にプロフェッショナルと言える彼等がその才能を惜しげも無くさらけ出したのが明菜さんの『不思議』というアルバムである。 当時は明菜ファンから「ボーカルが聴こえない。」と不満の声もあがったが、それこそ明菜さんが作り出したかったサウンドであって、いわば当時の歌謡曲シーンに一石を投じた衝撃的なアルバムでもあったわけです。 ボクはすでにハードロックが大好きで、「ボーカルもバンド・アンサンブルのひとつだ」と考えていたから歌謡曲の“いかにも”なボーカルの「ON」な音像が鼻についていたのだが、それを見事に明菜さんはやってくれたわけで…ちょっと嬉しかったですね。 まぁ確かにこのアルバムのボーカル位置に関してはリバーブ効果が深く、遥か遠くのさらに奥の方で歌っている感じで、少しやりすぎな感も無きにしも非ずではありますが… なお1988年にリリースされた明菜さんのシングル「TATTO」と「I MISSED "THE SHOCK" 」は共にEUROX編曲でより聴き易いアレンジがなされている。 どちらもボクの大好きな曲で歌謡曲を超えたカッコよさがある。 (ちなみにボクのカラオケの十八番でもある ^^;....) あ、あとね、このアルバム(LPレコード)はピクチャーレコードで、これがまたファン心理をくすぐるんですよ♪ 中古レコード屋さんで見つけたら即GET!してくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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