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再出発日記

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2006年01月30日
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監督 : チャン・イーモウ
日本編監督 : 降旗康男
出演 : 高倉健
リー・ジャーミン
ジャン・ウェン
チュー・リン
ヤン・ジェンボー

いい作品だった。思いのあふれる作品だった。

私はこの映画に出てくる、『真心』を全て信じることが出来る。
日本人の『真心』も中国人の『真心』も。

ごめんなさい。少し映画を離れて思い出話をします。2001年9月上海の周りを一人ぶらぶら旅をしました。一日かけて郊外の水郷の村の周荘というところへ行きました。
P9120363乗り合わせた人。この人だけは日本人でした.jpg
ミニバスなどに乗り継ぎながら、周荘のバスセンターに着くと周荘入り口までの約2キロ。ひつこい勧誘にあって自転車馬車に乗ってみる。(片道2キロ6元90円)。観光地周荘の中に入ると、またひつこい勧誘にあって、日本語がぜんぜんできないガイド(案内して写真を撮ってくれるという役割)を雇いました。(50元750円)マイペースで案内してくれるのには閉口したけど、人のよさだけは良く分りました。お互い言葉は全然出来ないけど、何とか通じるものです。彼のおかげで、言葉が出来ない私はたぶん乗れなかった観光船に相乗りで乗ることが出来ました(上の写真)。1日千円ちょっとしかならない労働で、彼は家族を養っているんだろうなと思いました。下の写真は昼食中の彼のスナップです。一緒にご飯を食べるとなんかお互いの生活まで分かるような気がするから不思議です。彼と比べると映画の現地通訳はなかなかインテリな男ですわ。
P9120319この人がガイドさん.jpg
観光客相手の彼らを全て信用することは出来ません。上海の街中で、詐欺まがいに巧妙に200元(3000円)の素人絵を買わされたという経験もしました。一方こんな経験もしました。周荘からの帰り道、バスは上海の街中をいつの間にか過ぎてバスセンターに帰ってしまったのです。ここは一体どこだろうか、と職員の詰め所みたいなところに寄って筆談で一生懸命近くの駅の場所を教えてもらいました。すると親切にも一人の職員が駅まで送ってくれることになりました。駅の近くまでいくと職員の友達にあって、どうやら友達に後を託した模様です。その友達は何と乗り換え駅までの切符を買ってくれてどうしても切符代の二元を受け取ってくれないのです。そしてメモを書いてくれたり、言葉で何度も乗り換えの方法を教えてくれました。ホントに私は何度も何度もお礼を言って彼と別れました。

映画の中で、通訳の人がさりげなく謝礼を返しにくる場面があります。また、一人の客人を歓待するためにひと村あげての宴会をする場面があります。刑務所ではきちんと用意して「単騎、千里を走る。」の仮面劇をする場面があります。真心が人を動かす。真心が人に応える。高倉健ならそれが自然と絵になる。けれどもそれは決して特殊なことではない。

政治の問題を置いても、歴史認識の違いで、日中間にはまだ越えなければならない河はあると思う。でもそれは必ず越えることの出来る河である。そのことを改めて思った映画でした。

追記あとで読み返すと、これでは『意』は通じないかもしれないと思いました。私は健さんではないので、行間を読んでもらうという離れ業をしてはいけませんよね(^^;)この映画のようなコミュニケーションは、単なる観光で実感しようとすると難しいものがあると思います。特に中国人は金が絡むといやらしくなるように感じます。けれどもいったん、金からは離れると、健さんのような真のまごころに接したり、本当に困っている人に接すると、中国人は見返りを求めない行動をするのではないでしょうか。『中国人は……』という風に一般化してしまう危険性は承知しながらも、私は自分の経験で直感的にそう思っています。





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最終更新日  2006年01月30日 15時08分41秒
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