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カテゴリ:韓国旅行(09~)
寺の事務所から出てきた安倍なつみ似の彼女は、観光地図を見せながら『ここに行きたいのですが』と言うと、すぐ理解してくれて『チッャカンマンキダリセヨ(ちょっと待ってね)』と奥に入った。
電話で寺の責任者らしき人に色々聞いている。観光地図もあるし、地元だし、すぐに分ると思いきや、出てきた答えは『見ることはできない。地図も道が複雑なので書けない。どうやって行っていいか教えられない』というものだった。私が困ったようにしていると『ごめんなさい』と本当に悪そうな顔をする。私は『大丈夫、大丈夫。私は行ってみます』と探すことにした。 裏の山にあるのは確かなのだから、どこかに道はあるはずだ。 P1020069 posted by (C)くま 住宅密集地を登っていく。坂道を登っていくと、2-3回とも民家に突き当たる。おばあちゃんが不審者を見つけたように出てきた。『古墳知っていますか』そう聞くと驚く。そうなのだ、たとえ目の前にあっても、普通日本でも、地元の人は古墳の位置なんて知らない。 私は半分諦めかけていたけど、小山をぐるっと回ったころ、オバサンに聞いてみた。『古墳知っていますか』『ああ、チョギヨ。(あそこだよ)ちょっとそこまで行けばあるよ』ああ、なんて簡単に答えることか。オバサンは「日本人がこんな辺鄙なところまで来て古墳を探すなんて物好きだねえ」というような顔をしていた。 そこはまったくの畑道であった。確かにあのお寺の彼女の説明では難しかっただろう。 玉峰古墳頂上の蓋石 posted by (C)くま けれども、道なき道をあがっていくと素晴らしかった。 古墳の回りは柵で囲っている。地域放送用の塔が立つ。 posted by (C)くま 古墳は柵の中に小さな盛り上がりに石の蓋(石棺?)が置いてあるだけのものであった。 古墳より市場方面を望む。見晴らしは抜群。 posted by (C)くま けれども、なんとこの丘から普州の町が360度見渡すことが出来るのである。伽耶の時代、ここを墓を選んだのはおそらく最盛期の唯一の王だったに違いない。 玉峰古墳の大型器台 posted by (C)くま 国立博物館では、この古墳出土の伽耶時代特有の特殊器台が展示されてあった。 ウンヨル寺。6時を回っていたので門は既に閉められ‥‥‥。 posted by (C)くま 夕闇に包まれていいものを見させてもらった。元に戻ってお寺の彼女にお礼をしに行った。(というのは口実でまた可愛い彼女に会いに行きたかったから)ところが、お寺の門は既に閉めらていた。残念だ。非常に残念だ。 そのあと、父の形見の腕時計のベルトが壊れていたので、中央市場で修理か交換を頼もうと時計屋を幾つか回る。みんな無理だという。けれどもここへ行けと教えてくれた。メモには『ナイキ』とかいている。てっきりナイキという名の時計屋かと思い、大通りを探すが見つからない。ブランドのナイキの店はあった。行ったり来たりしたあと、ふとその横の細道を見ると、小さい時計屋があった。時計屋のおじさんは気楽に請け負ってくれて、すぐにベルトを治してくれた。『サービスだよ』といってくれる。なるほど、こういうのが市場のいいところだ。どの店が何が得意かを知っていて、教えあうことが出来る。量販店にはできないことである。今度はこの店を教えてくれた時計屋にはお礼をしに行った。お店のオバサンはなんでもない、というように少し顔を動かしたただけであった。 ハイツモーテル。冷蔵庫にはヤクルト二つ。 posted by (C)くま ハイツモーテルというところに泊まる。3万ウォン。バスタブもあるし、まあOKだろう。少し女の子趣味の部屋だった。 ユッケビビンバ。野菜が美味しい。 posted by (C)くま 夕食は普州で最古の食堂チョナンシッタン(80余年の歴史、三代目)で、名物のユッケビビンバを食べる。 チョナンシッタンの木枠の窓。バネでドアを閉める仕掛けを作っているのに注意。 posted by (C)くま 店の造りは懐かしい木の机に、大型ストーブ、木枠の窓の向こうでは作っているところが見える。このまま映画のセットに使える。味はあまり辛くなく、素朴な味わい。 四角い茶色いのが血のにごり。 posted by (C)くま だけど副菜に牛の血のにごりを入れたスープがついて来た。血の一滴も無駄にしない牧畜民族らしい料理だ。美味しかった。 340円(バス代)450円(夕食)6900円(倉敷-博多)220円(バス代)25500円(往復船代、燃油チャージ、港使用料) 以後、ウオン。変換率10万円→140万ウオン。 1,100(地下鉄)7,000(釜山~普州)6,000(昼食)1,000(城跡入場料)3,600(タクシー)30,000(宿代)6,000(夕食)6,000(雑誌)2,500(夜食) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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