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カテゴリ:労働
15日で一か月の長丁場、最賃生活体験が終わりました。
この前計算式を紹介したように、必要経費などを差し引いた一か月の実質可処分所得は38,706円(前回の計算を少し訂正しています)でした。そしてこの30日間で使ったお金は75,695円。36,989円の赤字です。 岡山の最低賃金669円で生活したら、このような大幅赤字でないと最低限度の生活もできないということがまたもや証明できました。少なくとも、中年独身男性が生活するのに115,068円では到底足りなくて、152,057円は必要だったということです。 内訳は以下の通り。 費目 内 訳 主 食 米、パン、めん類 副 食 野菜、肉、魚、卵、乳製品、加工食品、調味料など 嗜好品 果物、お菓子、アルコール、ドリンク、コーヒーなど 給食・外食 職場での給食、外食、持ち帰り弁当、ファーストフード 被服・履物費 被服、履物、寝具類、クリーニング代、など \25,705 教養娯楽費 文房具、旅行代、書籍、など 諸雑費 身の回り品(被服、履物など必需品を除く) 理美容費 理髪・美容サービス、化粧品、生理用品、洗面用品 こづかい等 こづかい、使途不明金 交際費 お祝い、餞別、町内会費、寄付金、など \34,840 交通 バス、タクシー、ガソリン代 通信 電話代、通信費 教育費 塾、習い事 医療 医療費費、医療品、薬代、医療用品 \15,150 今回はかなりリアルな最低生活だったと思います。一日に使える額が1,249円になったので、食事は朝はバナナ・ジュースやパン・牛乳、昼は簡単な弁当で合計200円ほどですまし、夜は外食はするけど基本400~500円で済むように8割型定食屋などのクーポン券を使用しました。野菜は取るように努力しました。2-3回気が緩むことがあったけれども、平均約800円の食費で済んだのは努力の結果だったと思います。赤字の原因はたった二つの特別支出につきます。ひとつは親戚の法事のためにお供え金や供え菓子のために約25000円支出したこと。ひとつは、この期歯医者と内科にかかって医者通いが集中して15,000円必要だったためです。これがなければ3000円の黒字だったのです。反対にいえば、この最低賃金では、どれほど節約して努力しても、(服も買わなければ、散髪も1000円しか使っていない)、中年の男が生きていくために当然発生する社会的生活も、健康リスク管理も、「お金がないためにやめよう」とならざるを得ないということです。 つまり最賃では、人間として生活できない、ということなのです。 それでも、私の場合はかなり普通の人より条件がいいのです。普通の人は家賃と水光熱費は標準生計費27,160円で計算するのです(まともに計算するとみんな膨大な住宅ローンを払っているのでそれだけで破綻してしまう)が、私の場合はたまたま去年父親から一軒家を相続したので安い固定資産税と実質水光熱費で計算できたのです。標準生計費よりかなりここが安くついているはずです。最低賃金を1000円にしようという主張は、去年も言いましたが、当り前の最低限度の要求なのです。(計算すると172,000円になる) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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