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カテゴリ:Champions League
勝ちに偶然の勝ち有り、負けに偶然の負け無し
プロ野球の監督に就任した野村克哉氏の言葉。つまり負けたときには必然の理由がある。 チャンピオンズリーグの第4節、リール対ユナイテッド。 成す術なく敗れたユナイテッド。 今までなら何らかの言い訳を付けて自分自身を納得させ、負けた事実が逃れようとしてた。でも今回の試合は言い訳無用の大惨敗。点差は最小スコアの1点差ながら、相手がノーマークのシュートを3本ほど外してくれたおかげ。 何故こんな試合になったのか。負けた必然の理由は何なのか。 大雑把に言うと、全て。 まず、今回の4節は3節の裏返し、つまり3節の試合のホームとアウェイが入れ替わっただけ。相手が同じなら相手の戦術もそんなに変わってない。にも関わらず、3節以上に酷かったユナイテッド。 ディフェンスは、リオとブラウンのセンターに、右にオシェイ、左にシルベストル。 中盤はスミスとフレッチャーのセンターに、リチャードソンがやや左。 ロナウド、ルーニー、ニステルの3トップ。 シルベストルを左に置いたことで、攻撃時のオーバーラップが皆無。攻撃の厚みも無し。 ディフェンスはリオの不調、怪我から復帰したばかりのブラウンと周囲の連携がもうひとつ上手くいってない。シルベストルは相変わらず軽く、リオと1人分離れたことで右往左往。 スミスはここ数戦、攻撃的な面を出していたものの、この試合は無し。かといって守備面では相手にやられまくり、ボールに付いて行くわけでもなく、単にいるだけ。 フレッチャーはパスの精度はは認めるものの、リスクを犯して攻めることをしない。だから横パスやバックパスが目立つ。消極的なプレーでチャンスを作り出すことは出来ない。 ロナウドは、いつもの悪いロナウド。ドリブルは相手に止められ、持ちすぎるところもあるから攻撃のリズムが生まれない。倒され、ファウルを要求し、流されてもその場に座り込んだままディフェンスに戻らない。 チーム全体で見ると動きが遅く、運動量も少ない。特にボールを持ってない選手の動きが無いから、ボールホルダーのキープの時間が長くなり、テンポが生まれず、相手ディフェンスに囲まれてボールを取られる。またボールホルダーも個人で局面を打開するしかなく、すぐに手詰まりになる。 そしてこれらの選手を送り出した監督、ファギー。 相手の戦術が分かっていながら策を施さなかったファギー。 前半からの悪い流れを変えようとせず、65分までスターティングのまま試合を進めたファギー。 いい所なんて1つもなく、悪いところしか無かった今回のリール戦。 負けるべくして負けた今回のリール戦。 身内を批判することは良いことではないけど、ファギーの圧力でキーンのインタビューが放送中止になったらしい。キーンはそのインタビューの中でスミスを含む若手5人前後を批判していたらしい。 負けた必然の理由、そして今のユナイテッドに必要なものは、技術的、戦術的なものでは決してない。 ほな、また。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.11.03 21:44:24
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