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カテゴリ:Other League
ミランに所属するクリスチャン・ビエリがフランスのモナコに移籍した。
移籍金は公表されていないが、2007年までの契約らしい。 この移籍について、色んな視点から見てみる。 まずビエリから。 ご存知のように今年はワールドカップ。 誰もが夢見るワールドカップ出場に向けて、ビエリも出場機会を求めて移籍を決断した。 イタリア代表の前線にはミランのチームメイトだったジラルディーノ、インザーギ、さらにトッティ、デルピエロ、カッサーノ、トニ、と競争相手は多い。 そうなると代表のリッピ監督にアピールする必要があるが、 如何せん試合に出場できてない現状ではアピールどころではない。 そこでクラブの規模は二の次で、 まず出場機会を得られるクラブを見つけることが絶対だった。 そこに獲得の手を挙げたモナコに入団を決意したわけ。 それでもミランとモナコを比較すると、 どうしても都落ちの印象を持ってしまう。 実際、ビエリ自身もミランを離れる寂しさから、 かなり落ち込んでいるらしい。 にも関わらず移籍を決断したのは、 やっぱりワールドカップ出場っていう目標があるから。 目標達成のために犠牲を払ったビエリの活躍に期待。 そのビエリを迎え入れるモナコ。 一昨シーズンはデシャン監督の下、チャンピオンズリーグのファイナルまで進んだ名門。 とはいえフランスリーグ所属ってことで絶対的な知名度はない。 デシャン監督も今シーズン始めにフロントと衝突し辞任し、 リーグでもリヨンの後塵を拝する体たらくぶり。 そこで巻き返しを図るべく招聘されたのがイタリア人監督、グイドリン。 元々ディフェンスラインにはフランス代表候補が揃っているだけに、 そしてFWチェバントンの不調もあって、 バレンシアからこの冬にディバイオを獲得。 そしてビエリを獲得した。 グイドリンとしても代表レベルの実力を持ち、 出場機会を求めてる、つまりプレーに飢えていて、 なおかつ同じイタリア人ということでコミュニケーションが図りやすい。 夏の補強と違って、冬の補強には速強性が求められる。 夏のようにじっくりとチームの基盤を作り上げることが出来ず、 ある程度固まったシステムの中に選手を埋め込むことになるから、 コミュニケーションの面などでどうしても問題が出てくる。 そう考えるとモナコの補強策は間違ってないと思う。 ビエリを放出したミランは、 わずか半年前にフリー移籍でビエリを獲得した。 とはいえフリーということで移籍金がかかっていない。 ということはクラブ経営の面から見れば、 モナコから移籍金が支払われるなら、実質プラスの収支になる。 半年分の給料は払っているものの、 その分試合で働いたわけやから、マイナスではない。 それにこの移籍はビエリが言い出したことで、 ミランは何が何でも放出したがったわけではない。 そういう意味ではマイナスともいえる。 ミランとしては、ビエリはミランの選手として、最低今シーズン考えていた。 なぜなら先に書いたように、冬の移籍の難しさ。 そしてアンチェロッティ監督の頭にある「FW4人体制」。 まずFWをスピード系とパワー系の2つに分類する。 各2人ずつ選手を保有し、コンディションや相手によって2トップの組み合わせを変えるというもの。 ミランでは、スピード系がシェフチェンコとインザーギ、 パワー系がビエリとジラルディーノになる。 基本はシェフチェンコとジラルディーノだが、 スケジュール的にきつい場合に同じ系の選手を入れ替えるとか、 DFラインが浅いチームではインザーギの裏を狙う動きを活かすというふうに、 場面場面で柔軟に対応できる「FW4人体制」をアンチェロッティは採用していた。 ところが、ビエリがいなくなってしまったためにFWが3人になってしまった。 これからのチャンピオンズリーグ及びセリエでユベントスを追い上げるためには、 ビエリのようなタレントが欲しいところ。 でも再三書いてるように、冬の移籍は難しく、 なおかつミランの補強優先順位はFWではなくDFラインの若返り。 冬の移籍でどう動くか、ミランに注意してみたい。 出場の機会を求めてモナコに移籍したビエリ。 いわばミランでのレギュラー争いで同じイタリア代表のジラルディーノに負けたわけやけど、 モナコでは、代表当落選上より少し下のディバイオとの競争が待っている。 同じイタリア代表を目指す、同じパワー系の2人なだけに、 ここでも結果を残せなければワールドカップはテレビで・・ってことになる。 最後にぼくの視点。 モナコかぁ・・ お金持ち多そうやなぁ・・ あっ、あとF1で走ってるトンネルを実際に走ってみたいなぁ・・ ほな、また。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.01.11 23:17:34
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