ちょっと前に春がきたと思っていたら、急に初夏のような気温で昨日あたりからは夏日になってしまった。すでに昼間は暑いくらいだ。
昨日より今日と気温の上昇とは別に、地表には温存された地熱が蓄えられていく。明日の気温は今日よりも下がる予報だが、実際は然程変わらなく、むしろ蒸し暑く感じるようになってしまうだろうと予測する。これから毎日の気温が25度前後だと、真夏は急接近する。
一昨日から全国的にGW、かくいう小生も休みを頂いている。昨年までは毎日が日曜日の如く、休みというものを実感したことがなく、況してや考えたことすらなかった。
久しくそういう感覚を忘れていた人間にとって、この休みはとても有り難い。何をするということではなくとも、休んでいるということの有り難さを感じ入っている今日である。
そんな訳で一昨日から映画を観始めている。これも休みの恩恵から観ようという意識が働いたからだ。
ウオルトディズニー生誕110年記念作品で「ジョン・カーター」を2回ほど観た。原作がエドガー・ライス・バローズの古典的傑作SF小説“火星シリーズ”から第1作『火星のプリンセス』を実写映画化したSFアドベンチャー大作である。1912年発表の傑作で「スター・ウォーズ」などに代表される“スペース・オペラ”の原点とも呼ばれる作品である。
不思議な力で未知の惑星へと飛ばされた地球人ジョン・カーターが、危機に陥った惑星を救うべく立ち上がり、冷血な敵を相手に死闘を繰り広げるさまを壮大なスケールで描き出した。
主演はテイラー・キッチュ。Xメン新作で話題になった俊英だ。監督はこれが実写初挑戦となる「ファインディング・ニモ」「ウォーリー」のアンドリュー・スタントンである。
時代設定は1868年、騎兵隊の執拗な誘いを拒絶し無気力に生きていたジョン・カーターが、ある日突然、謎の現象によって未知なる惑星“バルスーム”へと瞬間移動してしまう。いくつかの種族が暮らし、高度な文明を持つバルスームだったが、全宇宙の支配を目論むマタイ・シャンの陰謀によって滅亡の危機に落ちいようとしていた。そんな中、平和を望むヘリウム王国の美しき王女デジャー・ソリスと出会う。重力違いから成せる驚異的な身体能力を発揮する彼は、救世主としてバルスームのために一緒に戦ってほしいと懇願される。
映画のコンセプト、なにより創り方が実に上手い。最近にはこういう展開がなされる映画つくりはすくなくなった。冒頭から最後まで一貫した上質の創り方で均一したレベルの高さが維持されている。
小生の文字からこれ以上の物語を記載するのはやめておこう。本当に観て楽しめる映画だし、面白さである。正直今年観た映画の中ではかなり良い方に入る。
そろそろ上映の方も終演、このGWにご家族連れで観るのには最良の作品だと思える。かなりオススメだ。