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2012/05/20
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カテゴリ:音楽三昧
久々に投稿。このところ忙しさに感けてhpの更新すらしていない。
そんな中、事の他素晴らしい名演奏に巡り会った。サイモン・ラトル/ベルリンPOによるブルックナーの第9シンフォニー。それも4楽章付の数少ない版だ。

ブルックナー第9番

ブルックナーは1896年10月11日、ウィーンのベルヴェデーレ宮殿の管理人用宿舎で亡くなった。悲報に集まった友人や知人たちが最後の作品となった交響曲第9番に関わる楽譜も含む貴重な自筆譜の数々が、記念や想い出、あるいは転売のために持ち出されてしまい、後年、その一部が遠く離れたワシントンDCで発見されたという経緯をもつ。

そしてブルックナーのもとに残された第4楽章の自筆譜には、さまざまな段階のスケッチが存在しており、それを素材としてフラグメントとして演奏するか、あるいは補筆完成して演奏するかという二つの選択肢が現在まで続いている。だがあまりにもその数は少ない。というより演奏される機会は稀といえるのが実情だ。

フラグメント活用の最初の重要な試みは、ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮ウィーン交響楽団(1984)の録音で知られるが、ブルックナーの素材を元に自由に作曲したもので、補筆完成目的とは異なるアイネムだが印象深い。
 
補筆完成の最初の重要なものは、1981年から83年にかけて書かれたアメリカの音楽学者、ウィリアム・キャラガンによるものでヨアフ・タルミ指揮オスロ・フィル(1985)によって録音され、フラグメント集も同時に収録されて話題になった。

そしてその次にあらわれたのが、イタリアの音楽学者ニコラ・サマーレとジュゼッペ・マッツーカにより1984年に書かれた補筆完成版で、エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団(1987)と、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮ソ連国立文化省交響楽団(1988)によって録音された。今日最も聴かれてきたのはたぶんインバルのレコード、CDだろう。

その後、何度か改訂がおこなわれてそれぞれの完成度を高めており、第4楽章補筆完成版の2大ブランドとしてすでにファンの間では定着している。

今回ラトルがとりあげたヴァージョンは、ニコラ・サマーレとジュゼッペ・マッツーカによって始められ、後にジョン・アラン・フィリップスとベンヤミン=グンナー・コールスが加わって完成度を高め、1992年に刊行された「サマーレ、フィリップス、コールス、マッツーカ版(SPCM版)」の最新版である。

SPCM版の原型であるサマーレ&マッツーカ版が1984年に刊行された時点では発見されていなかった素材を反映するなどし、実に26年をかけて進化してきた。今回使用された最新の改訂版は、一連の作業の集大成として、これまでにない大幅な改訂を加えたものとなっているのが特徴。純度を高めるべく改訂の進められた今回の新しいヴァージョンにラトルは深く満足したらしい。(D・ハーディングの演奏も素晴らしかった)

ラトルによる実際の演奏は、まず2011年10月に、ベルリンのユース・オケであるブンデス・ユーゲント管弦楽団を指揮しておこなわれ、これにはコーラスも関わって入念な解釈の検討がおこなわれ、翌年のベルリン・フィルとの演奏を成功に導くことに繋がった。

再現部の第3主題部まで、つまりコーダの部分を除き、大まかな構想はできていたといわれる第4楽章だが、600小節を超えるこのヴァージョンのうち、三分の一ほどがブルックナー自身により完全に作曲された部分となっている。これを基本に補筆して加えられ研究者たちによる創作部分は、30小節前後となっていると記載されている。

ところが実際にその完成ヴァージョンを聴くと、ブルックナーらしさも感じられる一方で、違和感が感じられる部分もあるのも拒めない。ラトルはこれについて、「このフィナーレで奇妙な個所は、すべてブルックナー自身の手によるものです。ここには彼が当時体験した脅威、恐れ、感情のすべてが現われているのです」とライナーに書かれている。

また「これまでに再構築を繰り返してきた第4楽章には、非常に多くの人の手が加えられていたと思われる。今回の完成版は今まで聴かれていたものとあまりに違うことに驚くでしょう。もっとワイルドで、奇異な感じがして、当時では考えられないようなたくさんの不協和音が用いられ、時代の先端をいっていたのです。」とも述べている。

実際これまでのヴァージョンで感じる薄味な響きとは全く異なる迫力あるサウンドは説得力がある。壮大無辺な宇宙観はまさにブルックナーの真髄といえるだろう。3楽章から4楽章に続くその限りは起承転結で語れるものではないが、宮廷オルガニストであったブルックナーの晩年最終の音楽観と世界観、宇宙観は底知れぬその大きさに深く感動するだろうと思われる。たぶん古今東西を通し、ブルックナーほど宇宙、それが音楽の根源であると考えさせられる作曲家はいないのではないだろうか。そしてこのラトルの熱演、まさに第9番の最高峰の1枚として歴史に残る名演を成し遂げたといえるのではとディスクを聴いて感極まったしだいである。


・ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 WAB109(第4楽章補筆完成版) [82:18]
 第1楽章:Feierlich: Misterioso [24:02]
 第2楽章:Scherzo: Bewegt,lebhaft [10:59]
 第3楽章:Adagio: Langsam [24:34]
 第4楽章:Finale: Misterioso, nicht schnell [22:43]

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 サイモン・ラトル(指揮)

 録音時期:2012年2月
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:デジタル(ライヴ)





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Last updated  2012/05/20 11:02:22 PM
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