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カテゴリ:その“農業論”って、いたい。
生育不良であるならば作物の状況をみてとる対策を考えよう。
三か月ほどつづいた水不足の状態から、こんどはまたまたの曇りや 雨天続き。この片寄りすぎる気候で、生育のおもわしないハウス作 や 露地作物。ということで 今回はとる対策の考え方についての 回となります。 ↓ 「まずは土づくり。肥やしなさい・肥やしなさい。」といった農業に 対する考えがあります。いっぽう、「土を肥えさせるのは悪。土を肥 やすのはもってのほか」という考えも 最近ではあるようです。 そういった考え方のもとで うまくそだっているのであれば良いので す。ただし、生育がおもわしないのであれば 話は別。農作物という 商品を販売する以上は、品質のよい品を・同時にたくさん収穫するの が経営上の理想であるからです。 さて、こういうときは どうすればよいのでしょう。 答えは簡単。迷っているばあいではありません。 土の原則論に頼るのではなく 植物に訊けばよいのです。 たとえば トマトを例にとると、生育状況の観察から 栄養面では こんな診断がなされています。 トマトの状態のののののののののののののののののの診断 葉色淡い。花小さく、着果不良。果実肥大不良。の→ 栄養不足 葉が厚く・葉色が良い。葉が立ち、受光態勢が良。→ 健全 葉色濃く葉面凸凹。鬼花増加・奇形果多。ののの → 栄養過多 このような作物の状態をみて、診断に応じて つぎのような対策がとら れます。 栄養不足の→の生長を促す対策をとる。たとえば不足した成分の追肥。 栄養過多の→の生育を抑える対策をとる。たとえば水分を押さえる。 リンサンや苦土を追肥する。 といった具合ですね。 また栄養面だけではなく物理的な面からいえば、圃場の土が固くなって いると感じた場合は、土を中耕し、土中に空気を入れることなども大切 な管理となってきます。加えて虫害や病害がでているときは、それぞれ の虫や病気に対する対策をとることも大切となってきます。 施設であれば、作物の状態をに応じた温度やかん水などの管理場面の見 直しももちろん必要となってくるでしょう。 このようにトマトだけには限らず、一般的な農業の現場ではそれぞれの 作物の生育の状況や状態をみながら、その生育に応じた対策[農業技術 といわれます]がとられて栽培されてきているのです。 ということで今回は、植物の生育がいまひとつである場合は、土に対す る原則論ではなく 植物の状態をみてそれに応じた対策を考えてみよう という、ある意味農業としてはあたりまえすぎるおはなしなのでした。 ![]() 様子・容態が、診察診断の主題となる。医療行為もなしのいきなり のカロリー摂取や、カロリー制限のはなしなどにはならない。 まずは個別の患者に対するお医者さまの診察・触診があり、体温 や脈・血圧などの基本的な機器をつかっての検査、そしてそのうえ での診断があります。農業やガーデニングだって同じことだとおも うのです。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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Oct 6, 2017 04:16:14 PM
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