|
カテゴリ:いまの時期の定番記事。
台風の風のこわいところは。
台風9号北上と台風10号になるという熱低関連で、過去分です が よろしかったら。 ↓ 『台風の風のこわいところ。/2010年分』 それは風速の大きさもさることながら、時速8キロ程度とか、停滞とかいう 場合の進行速度が遅い場合の長い時間にわたる強風の影響があります。 10キロ以下の進行速度になる・・・と大変ですよ、なんといっても作物が 48時間とか60時間とかの長い間、強い風に晒されつづけるわけですから。 当然のことながら、枝の張った果樹などでは倒伏したり、枝が折れたりとい った状況になることも珍しいことではありません。また定植したばかりの作 物では地下部が充分に発達していないために、根が土から抜けて強い風にの って飛んでいってしまうことも稀なことではなくなります。。 また もうひとつ。 台風の風被害を大きくする要因があります。 それは台風の風が、風向きが変化していく風 であることです。たとえば南 の方向からやってきて北上していく台風の場合は、台風の進行と通過にあわ わせて 南風 → 東風 → 北風 → 西風 といった具合に、強い風の向きが 時間とともに変化してく。これは風を避 けることができない露地の作物にとってはきついことです。なんといっても 体が回転させられるわけですから。 たとえば葉もの野菜の場合などでは、この変化する風のためにからだを回転 させられつづけた結果、茎の部分がねじ切られてしまうこともあります。 一抱えもあるおおきな樹木さえ、この風の変化に耐え切れずにやられること もあるのです。 さらにもうひとつ。 台風の気圧が低いことがあります。この気圧の低さが被害を助長します。 たとえばビニールハウス。しっかり風よけをしていたたとしても、内外の気 圧差[そのためにうまれる上昇気流]のために、ハウスそのものが浮かび上 がることでやられてしまうことがあります。この場合は現実的にはハウスに 設置された換気扇を動かすことによって[ハウス内の空気を排気し・ハウス 内の気圧を下げることで]対処しますが・・・もし不運にも停電などの事態 に陥ってしまうとこの手が使えなくなってしまいます。 ということで、今回は台風の[作物に与える]風のこわさについてのおはなし でした。 おりしも台風◎◎号です。◎◎日には九州上陸が予想されているようですが、 コースを変えてとまでは言いませんから、せめて素早く通り過ぎてほしい。 と、心から願っているところです。 台風の南風にはつよい自然界の樹木も、急に向きを変えるという 変則的な動きをする台風の北西からの風には意外にもろい・・・ という現実もあります。台風の進行方向におられる皆さまにおかれ ましては充分なご注意を。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 1, 2020 03:45:38 PM
[いまの時期の定番記事。] カテゴリの最新記事
|