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「ボストン美術館の至宝展」に行ってきた。
古代エジプトの彫刻から近代印象派、日本美術と多彩なのだが、一番の話題はゴッホの肖像画二点だろう。 友人の郵便配達人とその妻を描いたもので、金を貰って書いた肖像画とは違う。 実直で温厚そうな市井の人物がこの画である意味、後世に永く記憶される存在になったわけである。 この画に限らず、優れた絵には、その中に世界を感じさせる。 印象派の風景画も他に展示されているが、その時代の、その光景を画家の目を通じて、現代の人間がその雰囲気を感じることができる。写真は形を後世に伝えるが、それでも絵でしか伝えることのできないものがある。 明治時代に海外に流出した日本画も展示されているが、これも、当時の欧米人がどんな絵を好んだかという点でみると興味深い。こうした日本美術の傑作が海外にあることを残念がる人もいるというが、日本に来る機会のない外国人も日本美術のよさに接することができるという意味ではこれはこれでよいのかもしれない。日本の美術館にも海外の傑作を置いてあるところがある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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