NHKのニュースをみていたら外遊後の総理の会見をえんえんとやっていて驚いた。
衛星放送で中国のニュースをみていると、しょっちゅう自国首脳の外遊や外国首脳との会見ばかりを流していて驚いたことがあったが、これに近くなってきたということなのだろうか。そしてその総理の会見の次はテニスのニュース。一方で総理をヨイショする報道、そして一方ではワイドショーでやればよいような報道…NHKの報道もずいぶん変わってきたように思う。
そして本物のワイドショーはと言えば、さる女優の息子が覚せい剤で何度目かの逮捕をされたという事件でもちきりだ。覚せい剤は習慣性が強く、売人のような輩は金のありそうな人をかぎつけて近づいてくる。そんなわけで金持ちのドラ息子などはかっこうの餌食になる。このニュースも女優としても、女性としても順風満帆そうな人生を歩んできた女性が息子のことでつまづいた…ということで一般の興味関心の餌食になったのかもしれないけど、これがただの覚せい剤事件ならこんなにニュースにならないだろう。人を殺傷したわけでもないし…息子にしてみれば親に依存はしているものの、その一方では〇〇の息子というのも重圧だったのではないか。
ドラ息子の覚せい剤といえば、海外のことだが、韓国の朴大統領(父親の方)の息子も何度も逮捕された。ただ2002年以降は覚せい剤使用の話もなく、今では結婚(16歳年下の弁護士)し、子供も誕生している。
それよりも、報道すべきことはもっとあるのではないか。
樋田淳也容疑者である。第二、第三の犯行、つまり新たな犠牲者の発生も懸念される。いや、すでにひったくり事件を起こしているので犠牲者はでている。住民の不安は相当のものだと思うし、交通の発達した現状を考えると全国どこに潜伏していたっておかしくない。民間や警察OBの有志による懸賞金はあるようだが、警察としても一刻も早く相当額の懸賞金をかけるべき事件であると思う。
大報道による世の中の注意喚起と容疑者の特徴についての情報、そして周辺人物からの情報提供、これが解決の近道ではないか。
この間、湊伸治らが起こした過去の虐殺事件を書いたが、あの事件でも女子高生が40日以上も監禁されていても、近隣からの通報はなかった。あれほどの事件だったら悲鳴を聞いて不審に思った人はいたはずなのに。今この瞬間だって、樋田容疑者は誰かを犠牲にして潜伏しているかもしれない。例えば、母子世帯に押し入って子供を人質にしているとか…。