英検１級リスニング（2010年度 第３回 その２）
2010年度第３回 英検リスニング覚え書き。過去問が公式サイトにアップされると同時に、スクリプトも音声もアップされます。この記事は、実際に受験したときの記憶を元に書いています。詳細は、公式サイトでご確認ください。Part2ナレーションを聞いて答える問題。１級も準１級も形式が同じで、このPart2は難関。リスニングが得意な私も10問中2問間違い。(A)メラノーマというガンの治療法の話。と言っても、犬のメラノーマについて。新しいワクチンができ、今までメラノーマになると余命わずかだった犬の延命が可能に。化学療法などよりコストも安く済む。ただ、「犬の治療よりヒトの治療の研究を」という反対論がある。「犬の治療が成功すれば、ヒトの治療にも応用できる」と研究者。☆No.11この治療法について言えることIt costs less than other treatments available.☆No.12反対派の人に対して、研究者が言っていることStudying how it works could help humans.このナレーションでは、dogではなくcanineという単語が使われていた。このcanineにはちょっと面白い話があるけれど、また別記事で ^ ^(B)おもちゃの材料や塗料に有害なものを使わないよう規制する新しい法律の話。小さいおもちゃ工房は、そもそも有害な材料を使っていないので規制に関しては問題ないのだが、懸念されるのはそのコスト。「有害物質を使っていないおもちゃ」と承認されるためのコストが小さいおもちゃ工房には負担になっている。☆No.13小さいおもちゃ工房が懸念していることは？The cost of getting approval is very high.☆No.14このストーリーに関して言えることは？Toymakers are working together to alter the new law.迷った末、このNo.14を間違えた（涙）。(C)サメの繁殖の話。サメは、普段はオスとメスが出会って子孫を残すのだが、メスしかいない状況では、メスは自分と同じ遺伝子の子孫を生むことで新しい世代を残そうとする。オスなしで子どもを生むケースは大変珍しいが、事実確認されている。しかし、オスとメスの遺伝子が混ぜ合わさるのと違い、全く同じ遺伝子のサメが増えるのには危険も伴う。すなわち、偏った遺伝子のサメが増えることにより、特定の伝染病で一気に個体数が減ってしまう可能性があるのだ。（遺伝子が多様であれば、伝染病に強い種が残ることができる。）☆No.15このストーリーのサメについて言えることは？Female sharks can reproduce without males.☆No.16このサメについて懸念されることは？The health of shark populations may suffer.準１級の過去問の読解で、バナナの種類の話があった。つまり、現在世界中で出回っているバナナの種類はほぼ１種類に限定されていて、それは以前伝染病（パナマ病）である種のバナナが全滅したときに唯一生き残った種類で、それから世界中に広まったという話。なので、伝染病と遺伝子の話は、すっと頭に入った。(D)ゾウのBabarの話。1931年に発表されたゾウのババールは、たちまち人気者に。服を着て二足歩行をするゾウ。Wikipediaにある、Some writers, notably Herbert R. Kohl and Vivian Paley,[11] have argued that, although superficially delightful, the stories are politically and morally offensive and can be seen as a justification for colonialism.は、ほぼ同じ内容でリスニングでも出てきたように思う。☆No.17このストーリーについて言えることIt seems to support French colonialism.（Wikipediaそのままですね）☆No.18このストーリーについて言えることIt makes fun of the concept of civilization.このNo.18も迷った末間違った（涙）。(E)古代文明の糊の話。（どの文明だったかは忘れてしまった）その古代文明で使われていた糊は、とても強力なものだった。材料を分析してみると、鉄を含んでいたことがわかった。当初鉄は飾りだとみなされていたが、分析をしてみると、実は糊を強力にする目的で入れられていたことも判明した。☆No.19この糊について言えることは？The ingredients it contained were key to its strength.☆No.20この古代文明人について言えることは？They worked out how to improve its performance.このPart2は、英検リスニングの中で最難関だと思う。スピードは他のパートに比べて速くはないけれど単語のレベル、ナレーションの内容のレベルが読解と同じレベルなのだ。しかも、スクリプトが結構長い。しかし、科学の話あり歴史の話ありで「へえー、そうなんだ！」と内容が楽しめるのもまたこのPart2の特徴。なかなか点が取りづらくはあるけれど、このPart2でどれだけ稼げるかがリスニングの点数アップにつながると思う。Part1とPart3は準１級でも同じ形式。自分も満点を取るつもりで臨むし、塾の生徒さんにも満点を取るよう常々言ってきた。Part2は、塾の生徒さん達には「なるべく失点を少なく」そして自分では「ここでも満点」を目指してきた。Part2の内容自体は楽しめたので次回は満点を目指そう♪リスニング覚え書き続きます。
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