テーマ:歴史を語ろうぜっ!!(184)
カテゴリ:日本史炸裂!!
昔々、幸松という男がいました。
彼は親父が浮気をした時に出来た隠し子なのです。 なので親父や家族とは離れたところでひっそりと暮らしていました。 自分の事も家族のことも当然よく知りません。 幸松はひっそりと生きていました。 ☆☆☆ 何年か経ちました。 幸松のところに一人の立派な男がやってきました。 その男は綺麗な身なりをした立派な男でした. 幸松はびっくりです。 自分のところにこんな立派な人が来てくれたのですから。 身なりからするとその男は武士です。 かなりえらい武士っぽいです。 幸松はその武士っぽい人に尋ねます。 今日はどんなご用件でしょうか? 武士風の男は答えます。 「単刀直入に言おう、実はおまえには兄がいるのだ!!」 幸松はびっくりです。 「えー!!僕には兄がいるんですか?」 男は答えます。 「そうだ、俺が実はおまえの兄貴なんだ」 幸松は100倍ビックリ!! えーー!!あなたみたいな立派な武士のお兄さんがいるんですか? 幸松はびっくりして、兄貴だと名乗る男にいろいろ聞きます。 「ひょっとしてお兄さんは旗本様とかですか?」 武士風の男は言います。 「いやいや、旗本ではない」 幸松はさらに質問します。 「旗本じゃないって、ひょっとして、大名様だったりするのですか?」 「いやいや、大名なんてとんでもない」 「そうですよねー、大名様が自分の兄貴だなんて・・・そんな事ありえないですよねー」 兄貴は微笑して、こう言いました。 「おまえは武士や大名に憧れているのか?」 幸松は素直に答えます。 「そりゃぁやっぱりカッコイイじゃないですかぁ?」 などなど・・・ 話を弾ませていました。 すると兄貴だと名乗る男は幸松に新たな事実を告げました。 「実はおまえには父親もいるんだ。」 「えーーーー」 幸松はさらにビックリです。 自分の親父が生きているなんて・・・ しかも兄貴と名乗る男が親父に会わせてくれるというのです。 幸松は嬉しくて嬉しくて仕方ありません。 幸松にとっては特別な日だったでしょうねぇ・・・ ☆☆☆ 日を改め、また例の兄貴がやってきました。 兄貴は幸松にこう言いました。 「おまえ、この前、大名に憧れているといってたな?」 幸松は「何を言ってるんですか?なりたくてもなれるわけ無いじゃないですか?ー」と答えたわけですが・・・ そこで兄貴が「おまえ大名になれ!!」 幸松はビックリ!! 「ハァ?」 兄貴何を言ってるの? 兄貴は続けます・・・ 「いままで、隠していて悪かったが・・・・」 「俺は、実はな・・・」 幸松はゴクリとつばを飲み込みます。 「俺は実は将軍なんだよ。俺は江戸幕府三代将軍家光なんだよ」 な!! なっ!!! あんですとーーーーーー!!(爆 幸松は失神寸前ですよ。 結局将軍家光の力で、なんと幸松は会津の大名になってしまいました。 この幸松こそが・・・ 4代将軍家綱につかえ江戸時代の名君「保科正行」なのです。 名君、保科正之は実は2代将軍秀忠の隠し子だったのです。 名君保科正之の幼少期は隠し子として過ごして来たわけなのですね♪ 保科正之は家光に激しく感謝し、会津に厳しい掟を作りました。 その掟は会津だけは日本中を敵に回すことになっても最後まで幕府のために尽くすとうものでした。 この掟がもとで、のちのち悲劇に繋がっていきます。 また気が向いたら、その悲劇について語っていきたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.08.25 00:44:48
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