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加害女児「掲示板の書き込みが原因」・小6女児死亡
長崎県佐世保市の小学校で6年生の御手洗怜美(さとみ)さん(12)が同級生に首を切られ死亡した事件で、加害者の女児(11)は3日、接見した付添人の弁護士に「ほかにいらいらすることはなく、掲示板の書き込みが原因だった」と話した。 弁護士が同日記者会見し明らかにした。女児は、怜美さんと自分の両親に対し「謝りたい」とも語ったという。 弁護士によると、女児は昨年3月ごろから、4、5人で交換日記をしていたが、今年4月ごろから、女児と怜美さん、別の女児の3人でインターネットのホームページの掲示板を使い始めたという。 女児は弁護士に「ここでのやりとりの中で不愉快なことがあった」と、掲示板での自分に対する書き込みが事件の原因だったと説明した。 ~~~~~~~~~ 上記は共同通信のニュースだ。 いろんな面で、ちょっと信じられないような事件だと思う。 テレビではさかんにチャットの弊害なんて言葉が飛び交っているが、なんでも使い方次第だと思う。 報道陣が校長に「カッターナイフは授業で使うのか?」などと質問しているが、航空機の搭乗口での荷物検査じゃあるまいし、授業で使おうと使うまいとカッターナイフぐらい持っていて当たり前だ。 そう言えば国際線のナイフはプラスティックになっている。 それにナイフ類の持ち込みは大小にかかわらず、一切禁止になっている。 一昨年は爪の手入れ用のに2・3センチのナイフまで没収された。 私がいつも旅行には持ち歩くスイスアーミーナイフのチャンピオンタイプ(最大モデル)は機内持ち込みができない。 こう考えてみれば、日頃台所で出刃包丁などを使いこなしている主婦に対して、あまりヘタな事は言えない、ケンカもしない方がいい・・・ということがわかるはずだ。 六本木ヒルズの回転ドア事故以来、ホテルに行くと回転ドアがほとんど閉鎖されている。 『羹(あつもの)に懲(こ)りて膾(なます)を吹く』と言う所ではないだろうか? 本当に日本人は過剰反応が得意だ。 ---------------- 昔は、女の子でも筆箱に「肥後之守」というタイプの折りたたみの小型ナイフを入れていて、これで鉛筆を削ったものだけれど、いつの間にか危険だということになって、肥後之守も生産されなくなったようだ。 私はナイフが好きなもので(山岳部にいたことや、海外でホテルで自炊した時などで必要だったのもある)、ナイフを10種類以上持っているけれど、ある「男の道具」という本を読んでいたら、この肥後之守はフランス製のナイフを参考に作られてものらしかった。 メーカーも一社だけではなかった模様。 ただ当時でも不注意でナイフで手を切ったりする小さな事故はつきものだったから、安全ナイフというものも売り出されていて、それを持っていたことがある。 それはふつうのナイフの刃ではなくて、金属製の定規の先端を半円形にえぐってあって、その内側が刃になっている。 だからこの刃は人を傷つけることは無い。 ---------------- 今回の加害児童はに三日前から被害者を殺害するつもりだったという。 それに最近は粗暴で怒りっぽかったと言う証言もある。 相手の発言のニュアンスを読みにくいチャットが原因だという説もあるが、毎日学校で会っている仲なのだから、相手の発言のニュアンスは正確に読みとっていただろうと思う。 ~~~~~~~~~ 私の推論として、今回のケースは本人の異常性が原因だと思う。 いくら腹が立ったからといって、相手ののど笛をかき切るなんて、アラブじゃあるまいし。 サウジの外国人施設襲撃事件で、テロリストは人質ののどをかき切って殺害したという。 そう言えば、インド系英国人のサラマン・ラシュディーと言う作家が「悪魔の詩」というイスラムを冒涜するものとして、イランの故ホメイニ師が彼を処刑したものに莫大な懸賞金を与えると宣言したことがある。 日本にもその余波はおよんで、「悪魔の詩」を日本語に翻訳した筑波大学の五十嵐助教授が1991年、何者かにのどを刃物で切り裂かれ殺害されている。 犯人はいまだに逮捕されていないが、犯人像はおおよそ見当がつくだろう。 ---------------- 作家の加賀乙彦さんは精神科医でもあるから、死刑囚専門の悔悟・心のケアのようなお仕事を長年されて、その経験から本を書かれているのだが(「死刑囚の記録」中公新書)、その本の中で「生まれついての悪人という存在がある」と書かれている。 彼女が生まれついての悪人であると言うつもりはないが、感情のもつれがあったと言うだけで相手を殺害する小学六年生というのは、やはり異常性格といわざるを得ないだろう。 接見した弁護士は、加害児童は精神的に全く正常で、精神鑑定の必要があるようにはとても見えなかったと話している。 しかし、現実に彼女は殺人を犯している。 表面的に正常に見えようと、異常性が潜伏していたはずだと思う。 こう言ってしまうと実もフタも無いが、人間も色々あるということではないだろうか? 例えば座標軸の真ん中に位置している人間ばかりではない。 生物的にバラツキがあるはず。 人間はただ生物なのであって、みなが自己コントロールを問題なく行え、倫理的な感覚を先天的に持っていると期待し、当然のように思いこむから、「この事件はわからない!」と大騒ぎをするのだが、人間の資質はそれこそすべて違うはずだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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