カテゴリ:M【中東】での想い出
今は無き Pan American パンナム。
末期に世界一周航路というのがあって、私が酷暑の中で呻吟していた中東地域にも回って来て、私をピック・アップしくれた。 サウジなどの禁酒国からだと、乗客全員、もう待ちきれなくて離陸する前からスチュワーデスを捕まえて、ウィスキーなどを注文する。 離陸すると乗客全員で「バンザーイ」と叫んで酒をがぶ飲みし始める。 隣の席では国内ではあれほど外人に禁酒を強制していたオバキュー姿のアラブの馬鹿野郎どもが(これ・・・まずいかな?)、なんと同じように酒を飲み始める。 しかも貴様達!今は聖なるラマダン期間中だろう? この期間中、例外としては旅行中とか病気の時は特例として日中でも食事を取っても差し支えないことにはなっているが、アルコールはいかんぞ! 正義感の強い?私は、そんなオバキュウに「お前! 酒なんて飲んで恥ずかしくないのか!!」といさめたが、彼らは酔っぱらった振りをして飲み続ける。 モスリムなんてこんなものですよ、みなさん。 みんなそうだ!とは言わないが。 大体、あるナンバーワン産油国の国王がアル中で、しょっちゅう欧州で治療を受けているんだから。 その豪遊ぶりで話題を振りまいているが。 それに、その禁酒国の金持の家に行くと、超大型のキャビネットがあって、世界の銘酒がずら~~~~~!っと並んでいる。 それが彼らの自慢。 こんな二重構造がアラブの問題点の本質で、今にアラブ各国には続いてイスラム原理主義者達による革命が起きて、石油が禁輸に近くなって、世界中がひっくり返るような大騒ぎになるはず。 ~~~~~~~~~ アラブの二重構造と書きましたが、これはもっと正確に言うべきでした。 アラブ産油国の二重構造とね。 アラブ産油国は王族などが欧米に掘削・製油・輸送・販売をまかせ、その代わりに膨大な収入をほとんど独占しているのです。 しかもその巨万の富を浪費している。 一般庶民はあまりその恩恵に浴していない。 もちろん、税金無しですし、福祉は恵まれている。 しかし、自助努力でビジネスなどで成功しないと王族達の生活にはおよびもつかない。 そんな不満が鬱積している。 さらには金にまかせての王族のイスラムの教えに反する放埒な生活に対する反感も極まっている。 その反動でイスラム原理主義を受け入れる素地があるのです。 最も豊かな国サウジアラビアで最も先鋭な、反王室、反欧米の動きがあるのはそういう二重構造があるからなのです。 ビン・ラーデンも自らはサウジの最大の財閥の一員でありながら、そんな矛盾に反発して、さらには王族を退廃に導く米国に対する反感で、テロリストになった。 そんな背景があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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