カテゴリ:E【東欧】および 東欧での想い出
欧州では11月一日に「万聖節」All Staints‘ Dayというキリスト教の祝日があって、諸聖人を記念する、日本のお彼岸にあたるものです。
その前夜祭がハロウィンですが、これは主にアメリカで盛んなようです。 クリスチャンの国でも敬虔なカトリックの国などになると、各人の名前は大体聖人の名前になっていて(例えばミカエルーミシェルーマイケルーミハウ)(これは各国語の名前ですが同じ名前です)、その聖人はたその聖人の日というものがあり、各人が自分の名前の聖人の日になると、皆がその人を祝福します。 例えば会社の事務所内でも、ちょっと時間を割いて「今日は○○○ name’s day だから・・・」ということでみんなが集まって、ケーキとコーヒー、それにブランデーなどでミニ・パーティーをします。 「おめでとう」と祝福し、カードを渡したりもします。 どういう訳か? 人気のある聖人日は年に二三回もあって、そのたびに name’s day です。 その上に、当人自身の誕生日も加わるので、プチ・パーティーがしょっちゅうという感じになります。 この日は、そういう各聖人の記念日をまとめて面倒をみる日であり、また家族の中で亡くなった人を偲ぶ日でもあります。 そうして、日本でお彼岸にお墓参りをするように、カトリックの国でも皆がお墓参りをします。 これは当日だったか? それとも翌日だったか? 忘れてしまいました。 お墓は大きな公園のようになっていて、市内の各地にあります。 この日には、家族が連れ立ってそう言う墓地に行って、墓地の入り口に立ち並ぶ露店でローソクと花を買い(花はやはり菊です)、広い墓地の中に入って、番地を頼りに(墓地が大きいので迷うことがあります)お墓に行き着き、お墓の草を刈り、墓石を磨き、ローソクを灯します。 キリスト教は土葬ですから、故人はそのお墓に眠っています。 お墓は大きな石のプレートに加えて縦の塔型の墓石が立っています。 故人の名前や生年月日、亡くなった日、その業績などが彫り込まれ、中には生前の写真が写し込まれた墓石もあります。 お金持ちや由緒ある家の墓石は大きく豪華なようです。 ポーランドのお墓用のローソクは、日本のローソクとはちがって茶色いビンに入っています。 私はそうとは知らずにこのローソクを買って灯していたことがありますが、普通のローソクより油煙が激しくておかしいなと思っていたら「それはお墓用のローソクだよ」と注意されてやっと気がつきました。 ポーランドでは、このローソクの他に蜜蝋(みつろう)で作られたローソクがあります。 お墓用のローソク(キャンドルと呼んだ方がいいかな?)が油煙を上げたように、一般のローソクは、石油製品であるパラフィンでできています。 蜜蝋ローソクとは、蜜蜂(ミツバチ)が巣作りのために身体の中で作り出すワックス、蜜蝋で作られたものです。 これは灯しても油煙が出ないローソクです。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ 墓地といえば、インドネシアで合弁の相手先の重役さんが亡くなり、その墓地にお参りしたことがあります。 インドネシアは宗教がイスラム教ですが、お墓は西洋のお墓とそれほどちがわなかった記憶があります。 ただ、ブーゲンビリアなどの花が一杯供えてあり、非常にカラフルな墓地でした。 バリ島に休暇で遊びに行った事がありますが、クタビーチでバリ式の葬式に遭遇しました。 どうもバリ島なのでイスラムよりヒンデゥーの影響が強い葬式のようで、花に飾られた舟型の棺桶を人々が担いで、その舟に火を放って海へ送り出していました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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