テーマ:投資日記(23)
カテゴリ:M【マネー】【ビジネス】
今日の日経夕刊を読んでおどろいた。
一面トップが 『日銀総裁 「量的緩和、終わり近い」』 解s所の可能性強調 「政府のいいなり、リスク生じる」 昨日(2005/12/07)には小泉首相と会談したばかりなのに・・・である。 これで、NY市場の下落もあり、ここのところの一方調子の急騰の空気は少し変わるだろうし、ちょうどいい調整になるだろうと思う。 ただ、先日、日銀副総裁が【量的緩和の後も、ゼロ金利は続ける」との発言を行った。 この辺がどうなるか?だろうと思う。 ~~~~~~~~ 以下、日経記事の抜粋。 ○ 福井総裁は、「来年1-3月に掛けて比較的ハッキリとしたプラスになると予想される」と強調した。 ○ 政府の圧力で量的緩和の顔所が遅れれば、長期金利が実勢よりひっくくおさえこまれ、解除後の金利急騰リスクが高まるとの懸念を強調した。 ○ 市場では、「量的緩和が遅れるのではないか」との思惑が浮上していただけに、福井総裁の発言はこうした思惑を打ち消す狙いがあったものと思われる。 ~~~~~~~~ 「量的緩和」に関する解説。 【毎日新聞】 量的緩和政策 ◇量的緩和政策 日銀が金融政策の目標を金利の水準でなく、金融市場に供給する資金量に置き、金融緩和を図ること。銀行が持つ日銀当座預金の残高の目標を30兆~35兆円にしている。資金が余り、短期市場の金利は事実上ゼロになり、中長期の金利も低く抑えられてきた。日銀が供給した資金を銀行が融資に回すことで景気を刺激する狙いもある。 毎日新聞 2005年11月23日 東京朝刊 ■ money@bowより http://manabow.com/qa/ryoutekikanwa_1.html 「量的緩和(りょうてきかんわ)」って何ですか? (本原稿は2004年9月9日時点のものです) 【量的緩和とは?】 量的緩和とは、現在の日銀が行っている金融政策のことです。マネー全体を絶対的な量の側面からコントロールして金融政策を運営しようというものです。2001年3月19日の金融政策決定会合で導入されました。すでに3年以上が経過しています。 具体的に日銀が行っていることは、都市銀行や地方銀行が日銀に対して持っている当座預金の残高を増やすことです。2001年3月の導入当初は、それまで4兆円だった当座預金残高を+1兆円積み上げて5兆円にしました。これだけのことですが、銀行は日銀に置いてある当座預金残高の額に比例して融資(おカネの貸し出し)を行うことができるため、銀行を通じて世の中に流れ込むマネーの量が増えると期待されました。 その後も日銀は当座預金残高を段階的に積み上げており、今では30兆円~35兆円を維持するように資金を供給しています(つまり日銀は、それだけ貸し出しが増えることを期待しています)。 【伝統的な日銀の金融政策について】 ここまでで量的緩和の説明はひととおり終わってしまいます。しかし量的緩和をきちんと理解するには、少し回り道をしなければなりません。日銀による金融政策というものを理解する必要があります。 そもそも金融政策は日銀だけが行うことができるものです(中央銀行の専管事項です)。景気が悪くなったら日銀は金利を下げ、逆に(今の米国や中国のように)景気がよくなりすぎたら金利を引き上げます。あるいはインフレ(物価の急上昇)が起こりそうな気配が見えたら、同じように金利を引き上げてインフレを未然に防ぎます。 中央銀行の金融政策は、伝統的に金利を動かすことによって行われてきました。グリンスパン議長がFFレートを上げたり下げたりすることも金融政策の一環です。経済学の教科書には、中央銀行が行う金融政策の手段には次の3つがあると説明されています。 (1)貸出政策(公定歩合の変更) (2)公開市場操作(手形や債券の買いオペ、売りオペ) (3)法定準備率操作(銀行の準備預金の変更) これら3つの金融政策の手段は、いずれも「金利」というマネーの価値を決定する尺度を操作することで当初の目的を果たそうとするものです。ここで言う「金融政策の目的」とは、景気の過熱を押さえたり、反対に不景気をテコ入れしたり、インフレを押さえたりすることです。そして金利を動かすために、中央銀行はマネーそのものを調節するのです。それが伝統的な金融政策の手段でした。 量的緩和政策 ◇量的緩和政策 日銀が金融政策の目標を金利の水準でなく、金融市場に供給する資金量に置き、金融緩和を図ること。銀行が持つ日銀当座預金の残高の目標を30兆~35兆円にしている。資金が余り、短期市場の金利は事実上ゼロになり、中長期の金利も低く抑えられてきた。日銀が供給した資金を銀行が融資に回すことで景気を刺激する狙いもある。 毎日新聞 2005年11月23日 東京朝刊 ■ http://manabow.com/qa/ryoutekikanwa_1.html money@bowより 「量的緩和(りょうてきかんわ)」って何ですか? (本原稿は2004年9月9日時点のものです) 【量的緩和とは?】 量的緩和とは、現在の日銀が行っている金融政策のことです。マネー全体を絶対的な量の側面からコントロールして金融政策を運営しようというものです。2001年3月19日の金融政策決定会合で導入されました。すでに3年以上が経過しています。 具体的に日銀が行っていることは、都市銀行や地方銀行が日銀に対して持っている当座預金の残高を増やすことです。2001年3月の導入当初は、それまで4兆円だった当座預金残高を+1兆円積み上げて5兆円にしました。これだけのことですが、銀行は日銀に置いてある当座預金残高の額に比例して融資(おカネの貸し出し)を行うことができるため、銀行を通じて世の中に流れ込むマネーの量が増えると期待されました。 その後も日銀は当座預金残高を段階的に積み上げており、今では30兆円~35兆円を維持するように資金を供給しています(つまり日銀は、それだけ貸し出しが増えることを期待しています)。 【伝統的な日銀の金融政策について】 ここまでで量的緩和の説明はひととおり終わってしまいます。しかし量的緩和をきちんと理解するには、少し回り道をしなければなりません。日銀による金融政策というものを理解する必要があります。 そもそも金融政策は日銀だけが行うことができるものです(中央銀行の専管事項です)。景気が悪くなったら日銀は金利を下げ、逆に(今の米国や中国のように)景気がよくなりすぎたら金利を引き上げます。あるいはインフレ(物価の急上昇)が起こりそうな気配が見えたら、同じように金利を引き上げてインフレを未然に防ぎます。 中央銀行の金融政策は、伝統的に金利を動かすことによって行われてきました。グリンスパン議長がFFレートを上げたり下げたりすることも金融政策の一環です。経済学の教科書には、中央銀行が行う金融政策の手段には次の3つがあると説明されています。 (1)貸出政策(公定歩合の変更) (2)公開市場操作(手形や債券の買いオペ、売りオペ) (3)法定準備率操作(銀行の準備預金の変更) これら3つの金融政策の手段は、いずれも「金利」というマネーの価値を決定する尺度を操作することで当初の目的を果たそうとするものです。ここで言う「金融政策の目的」とは、景気の過熱を押さえたり、反対に不景気をテコ入れしたり、インフレを押さえたりすることです。そして金利を動かすために、中央銀行はマネーそのものを調節するのです。それが伝統的な金融政策の手段でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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