カテゴリ:F【外国】での想い出
今回の海外旅行は、海外旅行といえないぐらい近いところである。
それはどこでしょう? 答えは韓国である。 私のような嫌韓派が、わざわざ韓国へ旅行するとは!? と、不思議に思う方も多いかと思う。 しかし、とにかく韓国へ行ってしまったのだからしょうがないのだ。 (いばることもないが) それにしても、ハワイだけでも恥なのに、次は韓国とは・・・、僻地を単独踏破したストイックな探検家として高名な??私も、堕落したものである。 日々に反省の念は強まってはいるのだが・・・。 _| ̄|○ では、なぜ韓国か? 一応答えはあるのだが、その答えはそのうちに示すとして、いきなり!? ハワイを飛び越えて、記憶も新しい韓国での現地報告と行こう。 ~~~~~~~~ 実は、韓国で、一般人の銭湯へ行くというめずらしい体験をしたのである。 これを先ずご報告したいと思う。 ふつうの観光客は、ホテルのサウナぐらいには入るだろうけれど、一般の韓国人専用の銭湯にはまず行かないと思う。 ただ、銭湯と言っても、日本でも「神田川」のような古典的な銭湯は少なくなっているはずだ。 それに銭湯に代わって、いわゆるスパ(SPA)なる保養施設が一般的になっている(と思う)。 これは温泉を中心にしたレジャー設備である。 それに、昔なつかしい東京駅の東京温泉などのスチームバスも、かなり以前に、マッサージルームがあったり、テレビが見られたり、カプセルホテルが中にあったりで、宿泊設備を兼ねていた。 しかし、いわゆる銭湯も、スパをお手本に変身しつつある。 現に、私の住んでいる町の銭湯も、すでに「神田川」スタイルではない。 小規模ながら、湯船も、ひとつだけでは無く、数個あり、それぞれジャグジーになっていたり、湯の温度が熱いものや、適当にぬるいものや、冷水風呂もあり、スチームバスやサウナもある。 では、韓国の現代銭湯はいかなるものか? ~~~~~~~~ 車であるビルに到着した。 このビルの三階ほどが韓国銭湯(SPAと称している)である。 エレベーターもSPA目当ての乗客でいっぱいである。 3階で降りる。 受付で入場料を払う。 ひとりの料金は、約500円相当である。 この後は、男女別となる。 ここで同行の女性とは行き別れとなるのである。 残念である。 心細くもある。 女性は、そのまま3階に入って行き、男は5階に上がる。 番台で、靴箱のカギを受け取って、靴箱に靴を入れる。 そのカギを再び番台に手渡すと、ロッカーのカギと、支払い済みの半袖シャツ+半ズボンに、シャンプーとリンスと、あかすりタオルを手渡される。 この「あかすりタオル」というのが韓国独特である。 韓国の「あかすり」は有名だが、銭湯でもいきなり「あかすりタオル」である。 日本式のふつうの「手ぬぐい」風のものより薄手である。 私はあかすりが好きではない。 私はなまけものだから、そうゴシゴシこすってもらいたくないのだ。 それに、テレビである医者がいっていたが、 『皮膚の表面のあかは、あまりこすって取り去りすぎてもいけない。あかはある程度、皮膚の保護の役目があるからである』というのである。 育ちのよい私の皮膚は特にデリケートだから、皮膚の保護は特に必要なのである。 番台から進む。 左手に喫煙室がある。 ベンチがあって灰皿があるだけである。 痩せてひげが白い爺さんが、煙草を片手に深い物思いにふけっている。 これに並んで理髪店がある。 風呂で身体を清めると、さらに頭髪も・・・という欲求・発想には、うなずけるものがある。 ヴィエトナム駐在の時に、理髪店へは何度か行ったが、後で聞くと、理髪店の二階の部屋には、若い女性がいて、とてもいけない行為をしてくれたそうである。 頭髪を清めると、別な快楽が待っていたらしいのである。 そういえば、理髪店には妙に色気のある若い女性がうろうろしていた。 そうとは知らない私は、ほんの頭部の快楽だけで満足して帰宅してしまっていたのである。 『そういうことは早く言ってくれなくっちゃ!!』 これは最近、入院保険のテレビ広告で、私ほどの年配の男性が、好条件の入院保険があるのを知って口走るセリフだが、本当だよ! 『そういうことは早く言ってくれなくっちゃ!!』 しかし、例え事前にそれを知っていたとしても、散髪+洗髪を先にすますか? なにの方を先にすますか? 順序に悩むところである。 せっかく整髪したのに、なにの方で髪が乱れてはいけないではないか。 思いが乱れたところで広い室内を見わたすと、右手にはずらっとロッカーがある。 そこで服を脱いで、裸になり、ガラスドアを開いて広い風呂場に入る。 私が自分のロッカーを締めようとしたら、隣に全身、くりからもんもん、見事な入れ墨の男が来た。 韓国では『入れ墨の方は、後入浴をご遠慮ください』という風呂屋のポリシーは無いようなのである。 ガラス戸を開けて、風呂場に入る。 先ず目にはいるのは、いくつもの湯船である。 注意してみると、温度別になっている。 一番温度が高いのが、41度のジャグジーである。 次に38度のジャグジーである。 15度の冷水湯船もある。 日本の檜でつくったという屋根のついた小さな湯船がある。 なぜか?深さが10センチぐらいという浅い35度の湯船?がある。 ひとりの身体の幅のものが3個並列したジャグジーがある。 小さなプールのような35度の湯船がある。 ここでは、大人に混じって男の子が多数入っていて、バシャバシャと泳いだりして遊んでいる。 この湯船の中央には、大きなマッシュルームの形をしたものがあり、その頂点から湯が流れ落ちている。 それに天井から、2条の落とし湯が落ちてきていて、それに身体を打たせている男が居る。 右手に、シャワーが並んでいて、そこでシャンプーを使って、洗髪したり、石けんで身体を洗う。 または、日本の銭湯にあるような低い蛇口が並んでいて、小さな椅子に腰掛けて身体を洗う。 この辺は日本と同じである。 左手の奥に、いろんな温度のサウナやスチームの部屋がならんでいる。 温度は35度から、一番熱いもので95度ぐらいのものまである。 この一番熱い部屋に入ったら、石の床がオンドルにもなっていて、この温度がめっちゃ熱いのである。 それと知らずにペチャペチャと歩いて入った私は、「熱いトタン屋根の上の猫」状態になって、跳ね飛びながらベンチに座ったのである。 こういうだまし討ちは止めてほしい! しかしこういう卑怯な部屋だけではない。 入ると天井から、穏やかな温度の、霧雨と言うか、小雨というか、小糠雨(こぬかあめ)というか、のようなものが、優しく降り注ぐ・・・という部屋も、あるのである。 「こぬか~ 雨降る~ 御堂~筋~い」と、おもわず欧陽菲菲のヒット曲を口ずさんでしまったほど、快適である。 私の記憶が間違っていなければの話だが、一般に日本のサウナ室では、日本のサウナ客は、タオルを頭からかぶって、滝のように流れる汗をものともせず、できるだけ長時間がまんするのを旨とする。 断食・木食修行して、土の中の石室に入って、お経を読みながら、生きながらミイラになる修行僧・・・のように、苦行するのである。 それで限界に来たときのみ、ガバッとサウナ室を飛び出ることが許されるのである。 それが男らしい男の常識である。 それなのに韓国の男は!、サウナに入ってきても、ほんの2・3分で、いとも意気地無く?出て行ってしまう。 生活のどこにでも「道」を見つけて修行する日本との文化的差異がここに見られるのである! ~~~~~~~~ これを機会に?銭湯における裸の韓国の男を観察することにした。 ~~~~ 次に続く ~~~~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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