カテゴリ:J【日本】での想い出
■ オシャレという自己表現 Tak-shonai さんのブログでユニクロの話題があった 私にとってユニクロはありがたいメーカーである ウドの大木である私にとって、XL サイズがそろっているユニクロはありがたい ほぼ全品、かならずXL サイズがそろっている店というのは、今でもありそうで無い 私が高校生時代から、衣類や靴を買う際に私のサイズが無くて苦労した話しは何回か書いた 運動靴(当時はそう呼んだ)は革製でないから伸びない だから、合うサイズがないと困る 結局私は、大男のスポーツであるバスケットのバスケットシューズをはいていた 私は大男と言うほどではないから、バカの大足ということである 服も私のサイズになると、肥満体用のものしか無く、その時流行のセンスのいい服など望めなかった 海外に駐在になり自由にサイズを選べるようになって私の悩みは解決した しかし今はまた日本暮らしである ドレッシーな服はもうほとんど買わないが、カジュアルな衣類でもユニクロ以外、なかなか XL サイズはない 米国在住の妹がときどき衣類を送ってくれるが、これは助かる ただどうしてか、米国サイズの XL が多い さすがに米国サイズなら L である ―――― ◇ ―――― Tak-shonai さんのブログのコメントで 「ユニクロの衣類は個性がないのでオシャレが出来ない」 と言う意見があった これは私にとって「眼からウロコ」だった 私は青春時代を除いた私の生涯において衣類で個性を出そうとは思ったことがない 社会人だからということもあるが、組織で働いてると没個性な服装が無難である 服装で個性を主張するのは組織の中では浮いてしまう 組織での服装は制服であるべきだと私は思おう そういう意味で私は没個性的な服装で通した ただ、センスの悪い服装でもいいというわけでも無かった 没個性な中にも好みというモノがあったのだ 数年前、米国の姪の結婚式が米国の保養地、ケープコッドのホテルであった 二日間も続く結婚式で私も日本から出席した その時、私の服装が数多い参列者の中で「一番オシャレだった」とみんなに言われた 定番主義でも、オシャレといわれることもあるのである 花嫁の父に「今日のお前には女はみんな惚れるぞ」と言われた 事実、二人ほどに惚れられた (少し自慢) (笑) 私は英国の服が好きだったのでロンドンへ出張したときに購入することにしていた ロンドンのシティーのオックスブリッジ卒などのエリート男性が着ているスーツは、おそらくセヴィルローなどで仕立てたらしい見るからに高価そうなものである そんなスーツを見てきたから、私は日本の背広はセンス的に買う気がしないのである パリで欧州スタイルのスーツやブレザーを買ってみたが、あれはあれでなかなかいい ただ欧州風の衣類はやや女性的という感じがする プライベイトなカジュアルな服装としては、アメリカンな服装がいい チノパンツに紺のブレザーにチョコレート色のタッセルシューズ または ジーンズにポロシャツにスニーカー カウボーイ風な、そういうものになる しかし、いずれも個性を主張したものではなく、定番である 一度、米国人の元モデルだったという女性にシャツを買ってもらったことがある そのシャツはとてもモダンでシュールで、着るのが恥ずかしかった 定番主義の私なら一生買わないだろうというデザインである これがオシャレというものかなと思った 私の衣類に関する考え方は思考停止していしまっているらしい こういう風に定番主義・没個性主義の私だが、大学時代はそれなりの自己主張というか、オシャレを意識していた時代だった その頃は、石津謙介氏のVANジャケットという会社がアイビールックという若者向けの服装を流行らせていて、私もそのアイビーにすっかり参っていた アイビールックというのは、以前にも書いたのだが、米国東海岸の名門校のアイヴィーリーグの学生の服装を真似たものである 私も早速、Lee のホワイトジーンズにオックスフォードのボタンダウンのシャツ 靴もコインローファー 髪もアイヴィーカットというか、クルーカットにした しかし、例によって靴だけは私のサイズが銀座のVANショップや系列のKENTショップにも売っていない 米国風の靴を売っていたリーガルにも無い しかしコインローファーをはいていないとアイビールックとは言えない 仕方なく、大学の近くの靴屋に発注したのだが、その靴屋が作ってくれたのは、バカの大足の私でさえブカブカのモカシンである 私はガッカリして、結局、バスケットシューズをはくことにした ジャケットもVANショップで売っているサッカーのジャケットなどを着ていたのだが、冬はそれでは寒い ちょうど米国への出張から帰ってきた父親が、茶色のスェードのジャンパーをおみやげに買ってきたくれたのでそれを愛用していた 友人達もやはりそれなりのアイビールックを着こなしていて、特に東京出身でバンド関係という友人達はあか抜けたアイビーだった しかし、私の大学のキャンパス内の学生達がみんなアイビーか?というと、そういうわけでもない 伝統的な学生服に角帽という学生も半数ほどいたし、あか抜けない田舎風も多い そういう意味では私も目立っていたかも知れない ある日、キャンパスの大隈候銅像の近くで友人を待っていたら、政経学部大学院の建物の前の小さな池のまわりに女子学生達が腰掛けておしゃべりをしている 何気なくそのグループを見ていたら、そのうちのひとりがふり返って私を見つめている そうしてそばの友人とひそひそ話をしている 私は「瞳のきれいな女子学生だな」と思っていたが、まもなくそのふたりは他学部の建物の方へ向かって行った あとで思い出してみたらその瞳のきれいな女性学生は吉永小百合さんだった 映画出演ではないので化粧も全くしていないので、すぐにはそうだとは気がつかなかった 清楚で瞳がきれいだったが小柄で、派手だったり、飛び抜けて美人という感じでもなかった それにおみ足が美脚と言うほどではなかった(という表現にしておこう) 恐らくふたりは「ごらんなさいよ アイビーのつもりで、しょっているわね~」などと私の悪口を言っていたにちがいない そういう負の確信がある (笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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