ベトナム戦争シリーズ 過去ログ NO,3
―――― ◇ ―――― 見たこともないほどの、ものすごい美人がそこに立っていた 私が赴任して最初の日曜日 宿舎で昼寝をしていると、中国系のメイドが私を呼びに来た。 「シーサン お客ですよ」 シーサンというのは広東語で「先生」。 「ミスター」とか「旦那さん」とか言う意味だ。 この宿舎の女中は、中国系・華僑系のプライドがあり 言葉は広東語を我々にしゃべる。 この華僑系を採用という事にも,裏事情がある この商社は総合商社だが このサイゴン店の幹部達は、繊維部門からの人間が主流。 地場の商売の主流が繊維だからでもあるし 機械部門は数はいても、年齢的に後輩。 繊維部門の人間は,東南アジアの各店を渡り歩いている人間が多い。 東南アジアの繊維商売は,華僑系が相手である。 東南アジアの華僑は,広東系・潮州系・福建系とあるが 広東系がそのなかでも主流だろうか? だから、幹部達は使い慣れた広東語が通用する華僑系を ここベトナムでも、運転手・女中などの使用人に採用する。 ついでに、女性方面も(笑)。 当時のサイゴンは、華僑の経済力が圧倒していた。 店の商売も繊維などの単品ものが多く、 機械は傍流、ましてや、プラントなどは話しだけに終わる。 しかし、今回は,そのプラント建設の大型契約で 私も駐在しているのだが,その話は別途。 夜、駐在員が遊びに行く場所も中国人街である。 客との宴会は大型ビルにある中華レストラン。 そこは、他の階にナイトクラブを併設していて華僑の女がいる。 おつきあいも、なじんだ華僑系となる。 そこでも、広東語が華僑系の共通語的な位置を占める。 中には,福建・客家・潮州語がしゃべれる駐在員もいるが さすがに、そういう達人はまれである。 閑話休題 赴任したばかりの私にお客とは不思議だったが、出てみて驚いた。 見たこともないほどの、ものすごい美人がそこに立っていたのだ。 ヴィエトナム女性は平均して容貌が非常にかわいい。 かならずしも「美人」ではなくて、まずほとんどの女性が「かわいい」。 二・三年前、再訪してみて、地方も回ってみて 必ずしも、地方の女性まで,非常に可愛い・・・ と言う事は無いということがわかったが(笑)。 少なくとも、首都サイゴンのヴィエトナム女性は とりわけ、夜の世界の女性達は美人揃いであった。 南ヴィエトナム中の美人が集まってきている。 性格も明るくて、とても愛嬌がある。 それにアオザイが似合うほどだからホッソリとした柳腰。 竹久夢二が泣いて喜ぶ・・・?タイプが多い。 ヴィエトナムに来た日本人の男性はかならずヴィエトナムの女性が気に入る。 仏領インドシナ三国という呼び方がある。 仏印という呼び方もあった。 ヴィエトナムにカンボジア、それにラオスの三ヶ国だ。 ただし、ヴィエトナムと他の2ヶ国は人種的に異なる。 ヴィエトナム人は非常に小柄な民族で、骨格はきゃしゃだ。 みなさんがご存じのヴィエトナム女性の民族衣装でアオザイというのがある。 あんな身体にピッタリの衣装が似合う・・・と言うより着用できるのは きゃしゃでほっそりしたヴィエトナム女性ぐらいだろうと思う。 これに対してカンボジア人は骨太でガッチリした骨格である。 クメールというアンコールワット遺跡を作った民族がいるが、 カンボジア人は明らかにクメール系だ。 ラオスもそうらしい。 それにその隣のタイ人もクメール系の血が濃いと思う。 言語的にはラオス語はタイ語の田舎弁という程度の類似したグループに属するらしい。 かわいいくてホッソリしたヴィエトナム女性が旧宗主国のフランス人と混血すると、 アジア最強?の美人が出来る。 というのは、私の個人的意見だが アジアには,他に ・ スペインとの混血のフィリピン美人 ・ オランダとの混血のインドネシア美人 も、艶を競う(笑) 順位を私が付ければ ヴェイトナム>フィリピン>インドネシア(笑) オランダ人は,欧州でも美人との定評はあまりない。 更に、インドネシア女性も、やや、地味である(笑)。 フランスは世界各国の植民地でフランス式の瀟洒な並木道と売春宿を作ったと言われている。 そのせいもあるのか?ヴィエトナムにはフランス人との混血が多い。 さすがに地方にはあまり多くないようだが、サイゴンなどの都会には多い。 注) 再訪した共産主義ベトナムには、なぜか?混血女性が姿を消していた。 実に残念だが、これも、再訪したホーチミンの街が薄汚れて見えたひとつの原因かも知れない。 私を訪問?してきた女性は,見るからに、このフランス+ヴィエトナム混血美人だった。 恐る恐る彼女と話をしてみると、彼女は親しかった「トニー」を訪ねてきたと言うことだ。 その「トニー」なるアメリカ人はジェット戦闘機のパイロットだという。 「なるほど」と思った。 私の宿舎は以前、米国の空軍将校の宿舎だったという話を聞いていたからだ。 クローゼットを開けて私の衣類を詰め込もうとしたら、機関銃のものらしい弾丸が バラバラっと出てきたことがある。 「トニーは今はここにはいない」と説明すると、 「それならそれでいい。私はここのバーに働いているから遊びに来てくれ」 と言って、手帳を破った紙片に、あるバーのアドレスを書いてくれた。 とにかくこの彼女は、素晴らしい美人だった。 ヴィエトナムよりフランスの血の方が強い西洋的な美人で、 まさに、西洋と東洋の美の融合、 ほっそりとはしているが背が高くて、大きな瞳が牝鹿の様だった。 その夜、私はすぐそのバーを訪問した。 いままで外出の経験もないのに、夜のサイゴンでの、いきなりの単独外出だ。 ~~~~~~~~~ この続きはまた後ほど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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