無関心、冷淡、怠け者…その性格には科学的に理由があった
ギズモード・ジャパン 努力の問題じゃありません、脳のエネルギー効率の違いに関係しているようです。 ■ 「無関心」「冷淡」「怠け者」といった性格の持ち主と、 その脳との関係性が科学的に明らかになってきていますよ。 こうした性格について理解するべく、若者を対象に様々な脳タイプの検査を実施したのは、オックスフォード大学の神経学者たち。あるアンケートの回答結果に基づいて、 ■ モチベーションの高い人たち、 それから無関心で冷淡、怠惰な性格の持ち主が選出され、 2グループに分類されました。 彼らは、MRIを使って脳で何が起きているか観察されながら、意思決定ゲームに参加。 ゲームでは、それぞれのラウンドで ■ 努力報酬がオファーされます。 ■ 被験者たちは、その報酬が努力に値するか判断して、 ■ オファーを受け入れるか断るか選ぶことができる というルール。 さて、どんな結果が見られたでしょう? アンケート結果から無関心で冷淡、怠惰だと位置づけられた被験者たちは、 モチベーションの高い被験者たちと比べて、 ■ オファーを受ける回数がかなり少なく、 ■ 大きな報酬に対してもあまり飛びつかなかったのだとか。 ここまでは想像のつく範囲ともいえます。 ただ興味深いのが、彼らがオファーを受け入れたときのこと。 モチベーションの高い被験者たちよりも、 一次運動野という行動を起こす脳内での活動が、 MRIでかなり大きく示されたといいます。 これは、彼らの一次運動野で より少ない活動が見られるのではないかという 研究者たちの仮説とは、 逆の結果になったのだとか。 オックスフォード大学で神経学と認知神経科学の教授を務めるMasud Husain氏は、 同大学HP内で次のように述べています。 「我々は、 ■ 彼らの脳がより非効率な構造だと推測していたため、 無関心で冷淡な人々にとって ■ 決断を行動に移すのは努力の問題だと考えていました。」 ところが、 ■ 頑張る・頑張らないの話では済まないことが分かります。 というのもさらに明らかになったのが、 無関心で冷淡だと分類された人々は、 ■ 意思決定と期待された報酬に働く、脳前部の前帯状皮質、 そして ■ 行動をコントロールするのに役立つ補足運動野 という脳の一部とのあいだに ■ 非効率な接続部があるということ。 つまり神経科学者らによると、 無関心、冷淡、怠惰な人々にとって ■ 脳の特定のエリアを結ぶ接続部が、 ■ 意志決定や行動を起こすのを難しくしている ことが明らかになったといいます。 これはすべての人の怠惰を説明できるわけではないものの、 この神経接続は、 ときにアルツハイマーや脳卒中といった病を引き起こす可能性があるのだとか。 ■ 「日々、脳は体のなかでおおよそ5番目にエネルギーを消費する部位。 無関心で冷淡、怠惰な人々にとって、 ■ 行動を起こすことは、よりエネルギーの負荷がかかるもので、 ■ より努力を要する行為なのです。」 Husain氏と彼のチームによる新たな発見の全貌は、ジャーナルで公開されています。 Kiona Smith-Strickland - Gizmodo US[原文] (Rina Fukazu) ―――― 私の感想 ―――― のちほど お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.12.28 08:43:19
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