カテゴリ:N【北朝鮮】安全保障 拉致問題
6度目の核実験を強行した北朝鮮。今週土曜の建国記念日に向け、さらなる挑発的行動も懸念され、国際社会の緊張感が高まっている。4日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、専門家を招き、北朝鮮の核保有の脅威と、今後のシナリオについて話を聞いた。 国際安全保障が専門で核抑止にも詳しい神保謙・慶大准教授は と言うことは 神保氏は今後想定される最悪のシナリオとして「トランプ大統領とマティス国防長官が軍事オプションを洗いざらい検討したと報じられた。北朝鮮には反撃能力があるため選択しづらいが、一つは軍事的オプションというシナリオ。もう一つは、アメリカが北朝鮮を核保有国として認めるシナリオだ」と話す。 「イラク戦争当時のフセイン政権は核開発を終えていなかった。リビアのカダフィ政権はアメリカ・イギリスとの交渉によって、体制保証と経済援助を条件に核放棄をした結果、アラブの春で倒されてしまった。つまり北朝鮮の側からこの問題を捉えると、この2国は核開発をちゃんとやらなかったからああいう結果になってしまった、自分たちは同じことを繰り返さないぞ、ということになる。しかし北朝鮮が完全な核保有に至ると、五大国プラス、パキスタン、インド、イスラエルに次いで世界で9番目の保有国となる。本来、世界の秩序は五大国以外の核保有を認めないことが前提となっているが、事実上勝手に核開発をした国の保有が認められてしまっている状態。ここに北朝鮮まで認めてしまえば他の国も持とうかと思うだろうし、国際社会に悪影響が出るのは確実だ」(神保氏) さらに神保氏は、北朝鮮の核保有容認による日本への影響も避けられないと指摘する。 「冷戦期のフランスでは、本当にアメリカはワシントン、ニューヨークを犠牲にしてパリを守るのかという議論があった。その中から、フランスも自分たちで核武装しなければいけないという考えに至った。 韓国では、すでに、韓国核武装論が世論だという 横田めぐみさんの拉致事件を取材、広く世に知らしめた元朝日放送プロデューサーでジャーナリストの石高健次氏も「核実験をやったと聞いて、えらく強気だなという印象を持った。1953年以来、朝鮮戦争はずっと"戦争状態"で、韓国・アメリカとは休戦状態にある。しかし延坪島砲撃事件が起きたように、何かの拍子で理屈抜きに攻めて来るかもわからない。価値観の相違をすごく感じる」と指摘、「1994年のアメリカとのジュネーブ合意、その後の6者協議などの枠組みや話し合いの場を設けて押さえ込んでいたつもりが、実際はその裏で着々と開発をしていた。 「アメリカが北朝鮮を攻撃した場合、最悪な事態としては、日本海側の原発がミサイルや船からのロケット砲によって破壊されるようなことがあり得る。韓国の場合、軍と連携をして守っているが、日本の場合は防御をしてこなかった。例えば、若狭湾の原発が破壊されて、膨大な放射性物質が拡散されて、それが琵琶湖に降る。そうなると水が飲めなくなる。などの危機があるだろう」(石高氏) 神保氏は「遅かれ早かれやるだろう。前回、非常に高高度に打ち上げて日本海に落とした火星14号について、一番遠くまで飛ばすためのテストをまだやっていない。北朝鮮は是非これをやりたいと思っているはずなので、来るべくしてきたもの。また、ちゃんとした軌道で大気圏に突入するデータも取りたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.09.09 21:56:15
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