カテゴリ:H【健康・医学情報】
ーーー 記事 ーーー 食物繊維多く食べると死亡リスク2割減 9万人追跡調査 月舘彩子 2020年3月2日 1時10分 100グラムあたり1・8グラムの食物繊維が含まれる生キャベツ 食物繊維を多くとっている人はそうでない人に比べて、死亡のリスクが約2割下がる――。 そんな調査結果を、国立がん研究センターの研究チームがまとめた。 豆類や野菜などに含まれる食物繊維は、 コレステロールや血圧を下げたり、炎症を抑えたりする効果があるとされている。 チームは、45~74歳の日本人の男女約9万人に食事調査に協力してもらい、1995年以降、平均16・8年間追跡した。どの食品をどれくらいの頻度で食べているかなどを答えてもらい、食物繊維の摂取量を推計。1日の量で五つのグループにわけて比べた。 年齢や喫煙、糖尿病などの影響を除いて分析すると、摂取量が最も少ないグループより10グラムほど多くとっている、 ● 最も多いグループでは、 男性は23%死亡リスクが減少。 女性は18%減少していた。 食物繊維を10グラムとるには、ゆで大豆なら120グラム、ゆでキャベツなら500グラムが目安という。 どの食べ物からとっているか調べると、 ● 大豆などの豆類、 ● キャベツなどの野菜類、 ● ミカンなどの果物類 からの摂取量が多い人ほど死亡リスクが減少していた。 一方、穀類からの摂取量は死亡リスクに影響していなかった。 主食に精白米やうどんが多く、穀類から食物繊維をとる量が少ないことが考えられるという。 日本人の食事摂取基準によると、食物繊維の摂取目標は成人男性は1日約19~21グラム、女性は約17~18グラム。 だが実際の摂取量は男女とも約11~16グラムと大きく下回る。 国立がん研究センターの後藤温(あつし)・代謝疫学研究室長は 「食物繊維をとると ● コレステロールや血圧が下がり、 ● 炎症を抑える などの働きがあると言われている。 これらの健康へのメリットが複合的に働いて死亡リスクが下がったのではないか。 摂取の目標量に近づけていくことが大事」と話す。 研究成果は、アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション(https://doi.org/10.1093/ajcn/nqaa002)に掲載された。(月舘彩子)
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.03.06 15:23:07
コメント(0) | コメントを書く
[H【健康・医学情報】] カテゴリの最新記事
|
|