カテゴリ:🔴 【ウクライナ戦争・ロシア】
ロシア中央銀行は「金」を買い増していた…ウクライナ侵攻に向け周到な準備か 公開日:2022/03/05 06:00 更新日:2022/03/05 06:00 小林佳樹金融ジャーナリスト ロシア軍のウクライナ侵攻に世界の金融市場が揺れている。その中にあって急騰しているのが安全資産といわれる「金」だ。店頭の小売価格は1グラム当たり8000円に近づき、高値を更新している。金地金を扱う業者に売買の問い合わせが殺到している。 ロシアのウクライナ侵攻は時間をかけて入念に準備されてきたとみられるが、侵攻すれば西側陣営による制裁措置は予想されたもの。金融制裁に伴いロシアのルーブル、株式、国債はトリプル安に見舞われている。 しかし、ロシアは相応の対抗余力を保持している可能性がある。 カギはロシア中銀による「金」保有だ。 ロシアはウクライナのNATO加盟が先鋭化しはじめた2019年に金地金の輸入を開始した。当時は、この金地金の輸入については、米ドル依存からの脱却を目指すプーチン大統領の指示とみられたが、今回のウクライナ侵攻で、その真意が単なるドル依存からの脱却だけではなく、ルーブル防衛にあったことが明らかになった格好だ。 ロシアの金保有高は、2010~20年にかけて4倍超に急増した。ロシアの外貨準備に占める金地金の割合は最大で、20年6月現在で約2300トンに達する。米国、ドイツ、イタリア、フランスに次ぐ5位の保有高を持つ。 ロシアは金産出国で、輸出国でもあるが、18年にはロシア中銀の金購入量は国内産出量を上回り、世界の中央銀行による金地金購入の約4割をロシア中銀が占めた。 「米欧はSWIFTからロシアの銀行を排除し、米国はロシア中銀の在米資産を凍結、ルーブル防衛に外貨準備が利用できないよう制裁措置したが、 中国という穴があいている。 中国の中央銀行である中国人民銀行とロシア中銀は1500億元(約2兆7400億円)規模の通貨スワップ協定を結んでおり、 中国が金融面でロシアを支える可能性がある。 その際、ロシア中銀が保有する金は有効な担保になる」(市場関係者)とされる。 一方、こうした金地金の積み増しの一方で、ロシアの外貨準備で比率を落としたのが米ドル資産だ。 ロシアは資源輸出国であり、原油輸出の大半は米ドル建てだが、米ドル依存を引き下げ、金積み増しを周到に進めてきたプーチン。 ウクライナ侵攻は練りに練られた戦略か。 ―――― 私の意見 ―――― なるほど、こういう事もあるのか 私は昨日の記事で、ロシアのデフォルト間違いなし、と書いた そのこと自体は間違いないのだが
こういう金保有という対抗余力があるとすると、 デフォルトまでには、少し時間がかかるかもしれない お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.03.06 15:27:19
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