ガザ、家追われた人100万人に 国連「一滴の水も入ってこない」
10/16(月) 9:36配信
朝日新聞デジタル
パレスチナ自治区ガザ地区北部のガザ市で2014年10月、破壊された建物=AP。ガザ地区では当時もイスラエルによる地上侵攻が起きている
パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突で、ガザ地区で家を追われた人の人数が100万人を超えた。
国連が15日、明らかにした。
イスラエル軍が地区北部の住民に退避を要求したことを受け、南部では避難民が急増し、深刻な食料や水の不足が起きているとみられる。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリーニ事務局長は15日に記者会見を開き、「過去1週間で少なくとも100万人が家を追われた」と述べた。
ガザ地区はイスラエル側によって電力や水の供給が断たれ、「完全封鎖」の状態となっている。ラザリーニ氏によると、この8日間、ガザ地区には「一滴の水も、一粒の小麦も、1リットルの燃料も入ってきていない」という。避難施設となった南部の学校などには「圧倒的な」数の人が押し寄せ、「対処する余力がない」と訴えた。