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2003年09月11日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
今日もあの日と同じ、爽やかな秋晴れの日和だった。
あの日と同じくらいの時刻に娘と登校、学校のエントランス
に元気よく入って行く姿を見送りながら、やって来た道を
後戻りするように歩く。
ちょうど地下鉄の乗り場に差し掛かった時、側の教会の
時報の鐘が響き渡った。あの日と全く同じように。

2年前のこの日、1機目の飛行機がWTCビルに突っ込んだ
その時間、私は地下鉄でイースト・リバーの上を走っていた。
グランド・セントラル駅を出ると、何やら、すごい騒ぎに
なって、人が一斉に同じ方向を目ざしながら走っている。
みんな蒼白、あるいは真っ赤になって。
くり返し”ヘルプ!”と叫ぶ女性。
耳をふさぎたくなるような、4文字ワードを叫ぶ男たち。
それでも、みんな一体何が起ったのかはわからなかった。

ある人が言った。”川の方から見える!WTCが2棟とも
火に包まれている!”と。
まず最初に、”早く娘を迎えに行かないと”と思った。
想像を絶する事態が起っている最中に、子供が手元に
いないことは不安でたまらない。
すぐに地下鉄のフォームに戻ったが、行政の処置で電車は
全面ストップになっていた。

また川沿いの方向へ逆戻り、猛火に包まれているビルとは
対照的に周辺は灰色の闇のようであった。
かすかな煙のにおいがすぐ近くまで感じられた。
ああ、この川の真向かいに娘のいる学校がある。
教室から事件の様子が見えただろうか。
もし見てしまったら、どんなに恐ろしく、心細い思いを
しているであろうか。

祈るような気持ちで、一歩一歩進んで行く。
橋の上は夥しい人の行列になっていた。
半泣きに煤で汚れている顔、きっと私も同じ顔だっただろう。
やっとの思いで辿り着くと、意外にも、生徒には
なるべく刺激を与えないようにと、通常の授業がおこなわれ
ていた。
しかし、娘の学年を含む数名の子供たちは将にその現場を
リアル・タイムで目撃してしまっていた。
学校の素早い措置で、カウンセラーと養護教師が
その数名だけを集めて癒しの授業を施した。

下校時刻になっても電車は走っていなかったので、
6才の娘を連れてまた歩くはめになった。
橋の近くになると、まだ街から歩いて帰る人の行列が!
道路脇では、自ら進んで飲み水やアイスクリームを
配っている人々に救われる気持ちであった。

<明日に続きます>





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最終更新日  2003年09月12日 13時03分35秒
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