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アルタクセルクセスの王宮址遺跡

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2004年12月27日
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カテゴリ:ニュース雑記
 結局クリスマスは何をすることも無く家に居た。昨日の夜日本に居る母から電話がかかってきたが、間違い電話がかかってきて僕だと思ったらしい。
 
 昨日発生したスマトラ沖地震に伴う津波の被害は、現時点で死者2万4千人、負傷者10万という大惨事となった。去年も同じ日にイラン東部で大きな地震があり万単位の犠牲者を出したが、またも痛ましい自然災害が発生した。
 地震はマグニチュード9.0で阪神大震災の1400倍のエネルギーというから驚きである。津波は南極にも達したが、被害が大きかったのはインドネシアのほかスリランカ、インド、タイ、モルジブ、さらにアフリカ東岸のソマリアやケニアと、インド洋沿岸の広域に渡っている。毎年国土の大部分が冠水するバングラデシュの被害が伝わってこないが、インド洋の奥だから被害は少なかったのだろうか??津波という日本語は今やドイツ語になっていて、今日はラジオのニュースで一日中「ツナミ」を連発していた。
 日本人観光客にも犠牲者が出ているが、東南アジアはドイツ人にも人気の保養地である。既にスリランカでドイツ人4人の死亡がスリランカ政府によって確認されているが(ドイツ外務省は未確認)、ドイツ外務省や旅行代理店は対応に追われている。恐怖の体験をしたドイツ人観光客が続々飛行機(特別便)で帰国している。
 ドイツ政府やEUは被害に遭った諸国に資金援助や専門家の派遣を決めているが、インドネシア側がなかなか援助を受け入れようとしなかったというのが批判的に報じられている。津波被害も恐ろしいが、インフラが破壊された被災地では飲料水供給の不備から疫病発生の恐れもあるという。

 昨日行われたウクライナのやり直し大統領選挙は、開票の結果野党候補のヴィクトル・ユシチェンコ(ユーシェンコ)元首相が勝利を収めた。しかし今度は負けたヴィクトル・ヤヌコヴィッチ首相のほうはおさまらないらしく、この結果を受け入れないと表明している。ウクライナ当局もいくらかの不正行為があったとみているようだ。それに対してOSCE(全欧安全保障協力機構)の選挙監視団は「今回の選挙は公正に行われた」と判断しているようだが。ここ数日行方不明になっていた運輸相が射殺体で発見されるなど(警察は自殺と見ている)、なんだか怪しい動きは絶えない。
 当選したユシチェンコ次期大統領はEUやNATO加盟を目標にするそうだが、まずは東西分裂の危機もあったウクライナ国内の取りまとめが急務となる。

 イラクで武装勢力に人質になっていたフランス人記者二人が体験記を「フィガロ」紙に掲載した。報道でしか読んでいないが、なかなか興味深いものだった。
 犯人の監視役の男は人質に向かいイスラム教のキリスト教に対する優越を説き、イスラム教への改宗を迫ったという。また彼らの「敵」はもちろん主にアメリカだが、公的な場でのスカーフ禁止令導入を図るフランスを含む、西欧文明全てを敵とみなしている。最終的にはスペインから中央アジアまでを統合するイスラム原理主義に基いた「カリフ国家」の建設を目標にしているという。またアメリカのアフガニスタン攻撃を「勢力拡大に好都合だった」とし、アメリカに泥沼の戦いを続けさせるためにブッシュ大統領の再選を希望していたという。また中東での攻撃対象はエジプトとサウジアラビアと言明した。
 「カリフ国家」とはこれまたすごい目標だな。犯人グループはフセイン政権残党を含むスンニ派グループのようだ。その彼らがまず標的とするのはスンニ派国家のうちの穏健派(親米)大国であるエジプトとサウジ王家というわけである。

 イラクでは1月30日に選挙が予定されているが、シーア派政党が圧倒的に優勢であるという。イラク人口の6割はシーア派だから当然ともいえるが(ただしかつてはイギリスの差し金もあって、20世紀にシーア派がイラク政権の中枢に座ることは無かった)、一方でシーア派政党を狙ったテロ攻撃が続発している。ビン・ラディンのものとされる声明でも選挙のボイコットを呼びかけていた(投票したら「不信心」なのだそうだ。あんたはウラマーか?)。
 アメリカとしては、イラク国家の一体化を保ちつつ(クルド人の分離独立阻止やスンニ派少数与党の防止)情勢を安定させるためには、シーア派政党に勝ってもらうのがいいのだろうが、シーア派の本家ともいうべき隣国イランもシーア派政党を応援している。上記のフランス人記者を誘拐したようなスンニ派過激派を押さえ込むために、不倶戴天の敵だったアメリカとイランの奇妙な共闘(呉越同舟)という場面も見られるかもしれない。「昨日の敵は今日の友」というのは中東では十分に起きうる。





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最終更新日  2004年12月28日 08時27分09秒
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