1156957 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

アルタクセルクセスの王宮址遺跡

アルタクセルクセスの王宮址遺跡

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2007年06月19日
XML
カテゴリ:ニュース雑記
(引用開始)
日本は5位…「平和な国」ランキング 

 英国の調査機関「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」などは30日、世界の「平和な国ランキング」を発表、日本が五位に入り、イラク戦争後に爆弾テロなど治安の泥沼化が著しいイラクが調査対象の121か国中で最下位となった。1位はノルウェー。

 ランキングでは、政治の安定性やテロの危険性、人口に占める軍人の割合のほか、犯罪の発生率や自殺者の割合など、24四の要素を独自に点数化。経済力があり、欧州連合(EU)に属する小さな国が上位に入る傾向が出た。

 上位10か国は、北欧諸国をはじめ7かカ国が欧州の国。2位はニュージーランドで、5位の日本は主要国(G8)の中ではトップだった。G8で日本に続いたカナダは8位で、ドイツは12位。

 米国は、ランキングで考慮される軍事費が突出しているため96位で、核開発問題などで欧米と対立するイランが97位。ほかに中国が60位、ロシアは118位だった。(共同)
(2007年5月30日22時38分 スポーツ報知)
(引用終了)


 先日上記のようなニュースをみかけたのだが、昨日は「失敗国家指数」ランキングについてのニュースを見かけた。
 国家の至高の目的がその成員である国民の幸福と権利の保護にあるとすれば、まともに機能せずそれが実現出来ていない国は「失敗国家」ということになる。
 この指数はワシントンに拠点を持つ平和財団(Fund for Peace)と「Foreign Policy」誌が共同でまとめたもので、今年度が三回目の発表。昨年5月から12月にかけて集められた世界177ヶ国に関する12000に上る資料を分析して算出したものだという。その一覧表はこちらで見ることが出来る。

 分析項目は12に分かれており、各項目は10点満点で評価され(点数が多いほど悪い)、120点がいわば満点(最悪)ということになる。各項目はかいつまんで言うと以下のとおり。
 社会的項目
  1.人口圧力(人口動態の安定性)
  2.国内難民や強制移住の存在
  3.国内の特定集団に対する弾圧
  4.国民の国外への亡命、頭脳流出など
 経済的項目
  5.富の分配の不平等
  6.経済の極端な衰退
 政治的項目
  7.国家による汚職や不法行為
  8.公共サーヴィスの機能不全
  9.法治の原則や人権に対する侵害
  10.「国家内国家」の存在
  11.指導層の内紛や排外・拡張主義の存在
  12.他国や外部の政治集団による介入
 
 とりあえず総合順位を見てみる。ベスト(この場合下位)5位、それと日本やその周辺国のほか僕に関係のある国など、そしてワースト5(上位の国)を挙げる。

 177位 ノルウェー 17.1点
 176位 フィンランド 18.5点
 175位 スウェーデン 19.3点
 174位 アイルランド 19.5点
 173位 スイス 20.2点
 164位 日本 28.5点
(163位のオランダまでが「優良圏」)

 160位 アメリカ 33.6点
 157位 フランス 34.1点
 同   イギリス 34.1点
 156位 イタリア 37.1点
 154位 ドイツ 38.4点
 153位 スペイン 39.2点
 152位 韓国 39.7点
 147位 ギリシャ 43.5点
 132位 モンゴル 58.4点
(130位のバルバドスまでが「中間圏)

 126位 ルーマニア 60.9点
 117位 ブラジル 66.9点
 100位 インド 70.8点
 92位 トルコ 74.9点
 86位 タイ 76点
 77位 キューバ 78.6点
 75位 イスラエル 79.6点
 66位 セルビア 81.1点
 62位 中国 81.2点
 同  ロシア 81.2点 
 58位 グルジア 82.3点
 57位 イラン 82.8点
 40位 シリア 88.6点
 43位 トルクメニスタン 87.5点
 36位 エジプト 89.2点
(33位のコロンビア、ブルキナ・ファソまでが「警告圏」)

 28位 レバノン 92.4点 (テロ、イスラエルの侵攻)
 22位 ウズベキスタン 93.5点 (デモを武力鎮圧?)
 21位 ネパール 93.6点 (内戦)
 20位 東チモール 94.9点 (内戦)
 13位 北朝鮮 97.7点 (核実験)
 12位 パキスタン 100.1点 (テロ、内紛)
 8位 アフガニスタン 102.3点 (内戦、テロ)
 5位 チャド 108.8点
 4位 ジンバブウェ 110.1点 (長期独裁)
 3位 ソマリア 111.1点 (内戦、エチオピアの介入)
 2位 イラク 111.4点 (テロ頻発)
 1位 スーダン 113.7点 (ダルフール紛争)
(以上が「危機圏」)

 やはり内戦で政府が機能していない、あるいは政府そのものが国民を弾圧している国は評価が低い。長期政権の国も評価が低くなっている。
 アメリカの財団のせいかアメリカに対する評価がやや甘い気がするし、日本もその恩恵に与っているようにも思えるのだが。ヨーロッパの財団がやったら違う結果になるだろう。インドやモンゴルもイメージとちょっと違う。あと、トルコ低っ!!ほんまかいな。
 上位10ヶ国のうち8ヶ国までが赤道近辺のアフリカ大陸にあり、残る2ヶ国は西アジアにあるイラクとアフガニススタンである。逆にアフリカ大陸で下位(良い)にあったのは133位の中間圏にある南アフリカのみだった。この財団は貧困にあえぐアフリカ諸国への安易な援助に対して警告しているが、それは汚職や不法にまみれた政権に対して援助をいくら行っても事態は好転しない、という考えによる。
 一方下位(優良圏)の国はやはり中高緯度(温帯あるいは亜寒帯)に多い。こうした調査でかならず「良い国」に分類される北欧諸国はじめ、ベネルクス諸国、アルプス諸国、旧英連邦自治領であるオーストラリア、カナダ、ニュージーランド、そして日本である。
 この一年で変動が激しかった国は、好転したのがリベリア、インドネシア、コンゴ民主共和国、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、悪化したのがレバノン、ソマリア、赤道ギニア、ニジェールで、とりわけレバノンはイスラエルによる侵攻やヒズボラの活動、政治的暗殺の頻発で順位が劇的に上がっている(悪化している)。

 各項目ごとのベスト・ワースト国と日本・ドイツの得点も書き出しておく。

1.人口圧
 ワースト ジンバブウェ 9.7点
  日本 4.1点  ドイツ 3.9点
 ベスト アイスランド 1点

2.国内難民や強制移住
 ワースト スーダン 9.8点
  日本 1.1点 ドイツ 4.8点
 ベスト アイスランド 0.9点

3.特定集団への弾圧
 ワースト スーダン、イラク 10点
  日本 3.8点  ドイツ 4.9点
 ベスト アイスランド、アイルランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド 1点

4.人口流出
 ワースト イラク 9.5点
  日本 2点  ドイツ 3点
 ベスト アメリカ 1点 

5.富の偏在
 ワースト ジンバブウェ 9.5点
  日本 2.5点  ドイツ 5.5点 
 ベスト デンマーク、フィンランド 1.9点

6.経済不振
 ワースト ジンバブウェ 10点
  日本 2.6点  ドイツ 3点
 ベスト スウェーデン 1.3点

7.官憲の汚職
 ワースト ソマリア、スーダン 10点
  日本 1.8点  ドイツ 2.3点
 ベスト フィンランド 0.9点 

8.公共サーヴィス不全
 ワースト ソマリア 10点
  ドイツ 1.7点
 ベスト フィンランド、スウェーデン、カナダ、日本()1.2点

9.法治と人権侵害
 ワースト スーダン 10点
  日本 3.5点  ドイツ 2.9点
 ベスト スウェーデン、オランダ 1.4点

10.国家内国家
 ワースト ソマリア、イラク 10点
  日本 1点  ドイツ 2.5点
 ベスト フィンランド、スウェーデン、オーストラリア 0.9点

11.内紛、排外主義
 ワースト ソマリア 10点
  日本 1.3点  ドイツ 1.8点
 ベスト フィンランド 0.7点

12.外部勢力の干渉
 ワースト ソマリア、イラク、アフガニスタン 10点
  日本 3.6点  ドイツ 2.1点
 ベスト スイス 0.9点

 日本は概ね高評価を得ているが(特に「富の偏在」と公共サーヴィスの項目)、上位圏国の中では人権に関する項目と「外部の干渉」の項目(アメリカのことかな)が突出して低評価である。あと公共サーヴィスの項目、今の「消えた年金」騒ぎで来年度は評価が落ちそうだな・・・・。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年06月20日 04時19分53秒
コメント(4) | コメントを書く
[ニュース雑記] カテゴリの最新記事


PR

フリーページ

お気に入りブログ

コメント新着

背番号のないエース0829@ 小室哲哉 「安室奈美恵 Never End」に、上記の内容…
ミサキ@ Re:メンテ(10/03) 初めてブログを拝見しました。貴重な内容…

カテゴリ


© Rakuten Group, Inc.