10えちごくびき野完走記~レース分析~2010年えちごくびき野100キロマラソンレース分析今回の目標は2年前の失敗リベンジと、12時間30分以内で完走だった! まずこの2つの目標を達成できたことに満足している。 次に内容だ。 50キロまでに貯金を作り、4つ目の下りから平坦で加速する! これもイメージ通り! 唯一の失敗は、85キロの第3関門までの平坦を、過去4回のイメージで突っ込み過ぎたことだ。 78キロの吉川区総合事務所での、トランジッションが無かったことは仕方ないが、 それまでにかなり消耗をしていたのは事実。 それをスペシャルドリンクがないまま、うどんだけで済ませてしまっては、 たった7キロ先の85キロでグロッキーになってしまっても仕方がない。 完全に焦りとおごりがあった故の結果だ。 また脚の状態が思わしくなくなったラスト7キロからの失速も、反省すべき点だ。 すべては先に挙げた78キロからの失敗から繋がっていると思う。 たらればではどうしようもないが、やはり課題が残った。 それだけウルトラマラソンは難しい。 今回の結果に対して、 『やっぱり鈴木さんは速い人だ!いつもギリギリを狙って走っていたんだ!』 と、思う方も多いだろう。このブログを読む半数ぐらいがそうかもしれない。 しかし冷静にタイムを見てみると、 50キロで5時間29分43秒。(1つ目のエイド出発は5時間45分) 後半の50キロには6時間45分掛かっている。 前半は休憩を入れてキロ7分。 後半は約8分ペースとなっている。決して速い訳ではない。 単純に13時間30分の制限時間に対して早い!と言う風に受け止めておこう。 7分ペースイーブンの11時間40分以内でゴール出来た時は、速くなったと言ってもらおうかな? 前にも書いたが、くびき野は峠が5つもあるのに走れるコースだ。 それは、登りが短いから! 逆に下りが長いので、貯金を作ることができる。 前半は40キロからの峠前に、脚が疲れきっていたので、 登りはひたすら歩きをベースに回復を図った。 そして下りは加速する。 2つ目の峠も歩きをベースには変わらず、走れるところだけ走る。 ポラールのデータから良く分かる。 特にシューズをNEWTONに変えてからは、下りのスピードが増した! これはイメージ通りの走り方だった。 3つ目の峠の登りは休憩もあり、思ったよりも走れた。 そして下りは腰から前へ!真下に着地! 4つ目の峠は2キロしかない急な坂なので、ひたすら歩きに徹して、 約10キロ近い下りに備えた。 登りはキロ9分掛かっていたが、下りは5分台前半! これでチャラから貯金になった。 要は下りが走れれば、このくびき野は攻略しやすい! 野辺山での経験と5回目となるくびき野の参加かから得た結果と考える。 まさに今シーズンの集大成のレースとなった。 富士五湖は暑さに対しての対応が悪く、途中で脱水症状に。 なんとか回復するも関門を気にせずいたため、107キロでリタイア。 10チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン112キロ反省記~準備編~ 10チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン112キロ反省記~レース編~ 野辺山では暑さ対策とこまめな補給を徹底し、 馬越峠をクリアしなんとか完走にこぎつけた! 2010野辺山ウルトラマラソン完走記~準備編~ 2010野辺山ウルトラマラソン完走記~第1章~ 2010野辺山ウルトラマラソン完走記~第2章~ 2010野辺山ウルトラマラソン完走記~最終章~ サロマ湖は『真のサロマンブルーメンバー』になるために、暑い中で完走したかった。 結果、内容的には厳しい状況だったが、2分前の完走をすることができた。 第25回サロマ湖100キロウルトラマラソン完走記~第1章~ 第25回サロマ湖100キロウルトラマラソン完走記~第2章~ 第25回サロマ湖100キロウルトラマラソン完走記~第3章~ この春の3連戦は、初めての試みだったので、 故障しないようにいつもの走りを徹底して行けば大丈夫だろうと考えていた。 またウエアリングも定番CWXを敢えて履かずに、 『CEP』の効果を実験した。 さらに『NEWTON』でのウルトラマラソンもテスト! どちらも昨年の12月のつくばサーキット6時間走で、 疲労感の少なさ、心拍数の低下など、興味深いデータが取れたので、 楽に走れるならば、取り入れようと考えた。 実際に『CEP』は皆さんにも使用して頂き、 レース後半のふくらはぎのダメージの少なさや、 特に翌日のふくらはぎの柔らかさを実感して頂いた! 中には100キロの翌日マッサージに行き、『昨日100キロ走ってきたふくらはぎ?』 と言われるくらいに、張り感がなかった方もいる。 僕自身も疲労の少なさを一番実感している! そして今回は更に効果を上げる為に、 CWXの中に『CEP』を履く作戦を取り入れ、相乗効果を期待した! 結果はもちろん良い方向に出て、寒さ対策や疲労の点で春の3連戦よりも 練習量は増えなかったのに、心拍数、疲労感の軽減ができた! このスタイルはこれからの定番スタイルになりそうだ! そしてシューズのNEWTONは走り方を 腰高に意識させてくれるシューズとして最適だった。 クッション性も高いグラビタスにスーパーフィートの組み合わせ! 更にインナーに履いているハムストリングタイツが、 骨盤の安定と加速しても負担を減らしてくれた。 正に色々な機能を集約した走りで出た結果と言える。 前半の『ECCO』も初めての50キロとしては平坦の中で問題なかった。 ナチュラルモーションと言うキーワードで、足の本来の機能を生かす為のシューズ。 サロマ湖以降履いて、足底筋やくるぶし回りの疲労。 そして20キロでのふくらはぎ筋肉痛は、 すべて足の筋力を付ける為の反動だったと考えられる。 丸々2ヶ月履きながら徐々に脚力アップもされていたと結果、 心拍数も下がり50キロ以降は『NEWTON』で加速できたと考える。 前にも記したように、前3ヶ月の練習は距離としては走り込めなかった。 内容的には猛暑日ラン、箱根マラニック、ECCOで30キロ走と頑張ったが、 月間100キロ満たない走行距離では、いつもよりも早く帰ってきたが、 速くなったとは言えないだろう。 結果的にそれが85キロからの失速に繋がっているのだと思う。(単純に練習不足) 次に心拍数を見てみよう。区間ごとに見ると明らかだ。 緑色のゾーンはカラダに対して70%~80%の負荷。 オレンジのゾーンはカラダに対して80%~90%の負荷。 赤色のゾーンはカラダに対して90%~100%の負荷。 0~20キロ キロ6分を切るペースで140前後。サロマ湖の時は145前後だった。 15キロ過ぎのペースアップは、結果的には良い方向に働いたと思う。 140前後のまま維持して、そのまま落ちていくよりは、平坦なうちに貯金することができた。 15キロ手前からのペースアップもオレンジのゾーンでしっかりとキープできている。 20~40キロ オレンジゾーンを越えないように(160以内)安定した走りになっている。 大きく心拍数の下がる部分は26・39キロのエイドステーションだ(トイレ休憩) 平坦なところは150前後で推移。走ればキロ6分を切るペースになっている。 ペースとストライドは下がってきているが、これは休憩の立ち寄りが増えてきた為だ。 40~60キロ 峠の始まるこの区間は10キロ80分を基本に組み立てたので、決して登りでは焦らなかった。 実際グラフで見ても8分ペースまで落ちているところはない。 平坦で6分を切っていたので、下りでの5分30秒は予測できた。 50~60キロも同様。 4つ目の峠がピークなので、50キロ、57キロの補給は時間を取った。 心拍数を見てみると、登りでは心拍も上がり、 下りでは心拍も下がると言うイメージ通りの走りでいけた。 60~80キロ 通常この距離に来ると、下がった心拍数はなかなか上がらないのだが、今回は違う。 60キロまでの峠で160前後の数字になったのを利用して、 下りでも140前後、平坦に近くなっても安定している。 60キロから65キロのアベレージは5分59秒と下りを生かした走りだ。 78キロまでの平坦は歩きが増えたが、確実にペースを刻むことができた。 そして78キロでの荷物を受け取れなかったのは以降はペースアップ! しかしこれが後半の失速に繋がる・・・。 80~100キロ ラスト15キロは体力低下と、平坦中心のコースで脚力不足を痛感した。 終始アップダウンのある75キロまでがいかに走り易かったのかが、伺える。 この様子だとサロマ湖のような平坦なコースでは後半走れないこともわかる。 心拍数もガクッと下がり、早い動きができていないのは明らかだ。 90キロラップは85キロの休憩を抜いて、40分だったので悪くはないが、 95キロ46分は明らかに歩きが増えた証拠だ。 またラストのラップは距離が短かったので、実質50分掛かっていたとしてもおかしくはない。 常に記したように、下りがうまく走れたから速かった?くびき野! 後半の平坦でのペース維持が課題となった。 その為にはやはり、練習量のアップ!これが欠かせない! 最低でも150キロをノルマにして、来シーズンに向けてトレーニングしたい! その結果、 『後半下がり切ったままの心拍数を、高いまま維持できるようにする』のが、 一番の目標となる。 普段の帰宅ランでも、終盤のペースダウンのないように、ビルドアップを意識していきたい! そうすることで、カラダに無理なく、暖めながらペースを上げることができるはずだ! ウルトラは来年までないが、12月の武田の杜トレイル30Kに向けて頑張りたい! そしてまた2年後のくびき野では、今年の課題を克服し 自己ベストを更新できるようにまでなりたいと思う! ジャンル別一覧
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