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ローマの休日 初見がスクリーンで本当に良かった! 分刻みのスケジュールをこなすアン王女が部屋を抜け出して獲得したローマでのほんの24時間だけの自由なときを、オードリー・ヘプバーンがローマの町を背景に魅力たっぷりに映し出す。 こっそりと部屋を抜け出すことに成功したアン王女は、医師に処方された鎮静剤が効いてきて、道端で眠りこけてしまう。そこに通りがかった新聞記者のブラッドリー(グレゴリー・ペック)は、アン王女と知らずに若い娘が破目をはずしたと思って、自分の部屋に連れていって寝かせておく。翌日寝過ごしたブラッドリーは、職場に行って初めて王女の写真を見て、自分が昨日拾った娘が王女だったと気づき、特ダネ狙いでアン王女の気ままな一日に付き合う。 まずは長い髪をばっさりとカットしたアン王女、市場を歩き、ジェラートを買って階段で一休み。あそこが有名なスペイン広場の「ローマの休日の階段」なのか、一度行ってみたいなあ。 ここでブラッドリーと再会したアン王女は、カメラマンのアーヴィンと3人でローマの街を楽しむ。カフェで初めての煙草を吸い、スクーターの二人乗りでは自由気ままに走り回る。一方通行を逆走したり、道端のカフェのテーブルや市場の中など町中を駆け抜けて大騒ぎで最後は警察に捕まってしまう。その後は願いの壁や真実の口、ローマの遺跡などすっかり観光客気分。そのころ大使たちは大騒ぎで、ついには本国から秘密警察が大勢来て王女を捜し始める。 夕方になり、そろそろ帰らないと、という王女に対して今日は思いっきり遊びましょう、とブラッドリー。美容師から聞いていたサンタンジェロ城でのダンスパーティーを楽しむ王女たちだが、秘密警察に気づかれてしまい大乱闘に。ここでは王女も大活躍で、最後はブラッドリーと一緒に川へ飛び込んで逃げ出して、着いた岸辺でファーストキス。 でもシンデレラの時間には終わりがある。ブラッドリーの部屋でずぶ濡れの衣服を替えたら、魔法の時間は終わってしまう。ブラッドリーの部屋で、そして最後に送る車の中で、別れを惜しむ二人だけれど、王女は毅然としていつもの日常に帰っていく。 翌日、記者会見の場でブラッドリーと再会してすべてを知る王女だが、昨日のことは3人だけの秘密の、そして素晴らしい最高の思い出となる。。 いやもう、オードリーの大きな目の魅力にやられてしまいました。とてもきれいで、そして可愛くて、本当に妖精のようなチャーミングな魅力!そんなオードリーが演じるアン王女も、街中では本当に普通の若い女の子のはずなんだけど、それでもやっぱり消せない高貴な気高さがあって、これもオードリーの醸しだす雰囲気なのかなあ。「You may sit down」をはじめとする言葉遣いもあるのだろうけど。 ブラッドリーとアーヴィンが演じる吉本新喜劇ばりのベタなドタバタも最高だし、ダンスパーティでの大乱闘アクションもあり、最後の記念写真を渡すところなんか、粋な演出ですね。バックに流れる音楽も、その時々の情景にまさに相応しいもので、ボリュームコントロールから選曲まで、映画における音楽の重要性をあらためてはっきりと感じ取りました。舞台となるローマの街も魅力たっぷりで、ローマの休日ロケ地めぐりは夢リストの一つにさっそく入りました。 時代を超える名作には、やはり素晴らしい映画の珠とでも言うべき何かがあります。すごく幸せな気分になれた経験でした。 そして、この至福を与えてくれたテアトルタイムズスクエアが、この作品をもって閉館となりました。上映前には支配人の挨拶があって、賃料とかで折り合いがつかなかったのだろうけど、結構傾斜が急で前の人がまったく気にならない座席と大きなスクリーンが好きな劇場だっただけに残念。やっぱりシネコンには勝てないのかなあ。 8/30 新宿テアトルタイムズスクエア 『海角七号、ついに日本公開!』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.08.31 23:33:15
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