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カテゴリ:日本の美術館
そろそろ、美術館の広報紙に連載してる「美術館たんけんたい」シリーズの新しい原稿を、編集に廻す時期になって来ました。
前回の表紙は、ベルエポックを代表する作家のひとり、ミュシャの大判ポスター作品「ジョブの煙草用巻紙」でしたが、今回はパウル・クレーなどと一緒にバウハウスの総合デザイン学校の講師だったカンディンスキーのカラフルなエッチング。(どちらも、もちろんですが宇都宮美術館の所蔵品です。) ★宇都宮美術館の駐車場から、美術館の建物に向かう途中の遊歩道。 今回のはるるさんの駄文のテーマは、「日本のあちこちにある美術館の庭」について。 つまり、美術館の中身の作品鑑賞のほか、もうひとつ別のアプローチからの美術館のお楽しみあれこれ、ってことになるんだけれど。。。原稿の制限字数が今までよりも少し減って、900から800文字前後ということなので、色んな場所の紹介の羅列になっちゃいそうで、いささか苦しいトコロ。汗 ちょいと試しに書いてみたら・・・これでもう、軽く千文字をオーバーしちゃってるんです。 こんなの。。。 ↓ ↓ 宇都宮美術館を初めて訪れたひとたちは、その展示内容もさることながら圧倒的な里山の緑の美しさに印象深いものを感じることが多いようです。名演奏の音楽会からの帰り道でその心弾む響きを耳の奥に反芻しながらそぞろ歩くように、さっき出会ったばかりの美術作品の素晴らしさをそっとに胸の中によみがえらせて歩くのにふさわしい広大な森の中の遊歩道が、駐車場まで続いています。 秋★宇都宮美術館の周囲に広がる里山に囲まれた丘に跳ねるフラナガンのうさぎさんの彫刻。 大きさは、5メートル近くもあるんですよ。 「どうして、この美術館には屋外彫刻が3点しか展示されていないんですか?」と、学芸員の方に訊ねたことがありますが、このくらいでちょうど良いんですよ、との返事でした。ああそうか!濃密な屋内展示の作品たちと対面した緊張感の後では、さらに追い討ちをかけるような作品群の行列なんぞ、不必要。その代わりに開放感あふれる素敵な自然を生かした庭園が広がっているんです。 春★四季の花が咲き乱れる、笠間市の日動美術館の庭園。 美術館の立地で、街の中心部など交通の便利な場所にある都市型と、広い敷地が活かせる郊外型に分かれます。六本木の国立新美術館や石川県の金沢21世紀美術館などに対して、目の前に海が広がる葉山の神奈川県立近代美術館や山の牧場の中に建つ伊香保のハラミュージアムアークなんかが対極にありますね。 日本人には、伝統的な庭の概念のひとつとして「借景」という素晴らしい発想があります。雲海の上におびただしい現代彫刻が展開する美ケ原高原美術館は、姉妹施設の箱根彫刻の森美術館よりも遥かに大きな風景。銀河鉄道など、童話の世界をそのまま屋外の庭に見せた宮沢賢治記念館も忘れがたいもの。先月行った、安曇野ちひろ美術館も北アルプスを背景に、とても美しい場所でした。 夏★長野県にある安曇野ちひろ美術館の庭。 2年前に新たに建築された長崎県美術館も、長崎港を目の前にした素晴らしい景観を借景にした広大な「空中庭園」があって、印象深い場所のひとつ。建物の設計は、あの隈研吾さん。奇抜なものが多い中、今どきの新築美術館にしては珍しく? まっとうでシンプルなデザインになっています。 ゆったりと雰囲気を楽しめる庭園がある場所として、都内では皇族の邸宅だった目黒の東京都庭園美術館が有名ですが、関西では京都の郊外にあるアサヒビール大山崎山荘美術館が、関東のひとにはあまり知られていませんが穴場としてお勧めです。 季節限定ですが、京都国立博物館や東京国立博物館も普段は見られない国宝級の茶室などを含む日本庭園の見学は、一般入場料のみで可能なので足を運んだときには、ぜひ受付でご確認を。 他に窓の外を歩いてる鹿と遊べる庭園(というか奈良公園そのもの)の中にある奈良国立博物館や、太宰府天満宮の広大な敷地の隣に新しく出来た80年ぶりに新設の九州国立博物館も庭園散歩には不自由しません。 ★2008年夏。龍安寺・石庭。 変わったところでは、大規模な公園の空間そのものが作品本体であり美術館という、岐阜県の「養老天命反転地」荒川修作や、札幌「モエレ沼公園」イサム・ノグチの遺作、なども。想像を超えた荒川の代表作品では「遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体」というタイトルが円筒形の美術館の建物の一部の中に重力を無視してすっぽり収まっている、岡山県北部の山間に位置する奈義町現代美術館も好奇心の塊には見逃せませんね。 ★手前の板張りの廊下の一角に、目の不自由なひとのため 触れることのできる龍安寺・石庭のミニュチアール。が、ありました。 四次元空間の龍安寺・石庭を奈義町現代美術館で鑑賞した翌日、たまたま京都をサイクリングしてて、金閣寺方面から嵯峨野に向かうルートの途中でホンモノの龍安寺に出会い、不思議な気分で庭と対面することになりました。 でも、現代の日本人の感覚としては、どちらの龍安寺・石庭もアバンギャルドなアート作品に違いありません。おもしろいな。 こんな、になってしまって。。。字数は削らなきゃなんないし、まとまんないし。 これからもっと手を入れて、なんとかしなきゃ。なんとかなるかな?!はは。 /////////////////////////////////////////////////////////////////// 映像集】南仏ニースのシャガール美術館 映像】雨ニモマケズ~岩手県・宮沢賢治記念館 人気blogランキングへ ↑アジアを始めとする世界各地、選りすぐりの旅行好きたちのHPが、ここで見られます♪ (もし、お気に入りいただけたら、ぽちっと1票お願いしますネ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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日曜日、家内と一緒に白川疏水~祇園~八坂さん~清水寺を歩いてきました。自転車を予定していましたが雨で断念しました。
今回は、はるるさんお勧めの建仁寺の方丈に拝観料を払って入りました。今回で一番いいところでした。近くで何度も来てるのに、京都の良さを再発見させてもらいました。 良いルートを教えてもらいありがとうございました。 (2008年09月25日 08時30分07秒)
美術館というのは、絵や彫刻だけを見せる所ではないのですね。私も建物の構造や外観、窓から見える
外の景色、壁や床のつくり、レストラン、受付など よく見ます。宇都宮美術館のゆったりした庭は、ほんとうに、良いですね。一度もいったことがないので、ぜひ、訪ねてみたいです。 (2008年09月25日 08時38分06秒)
私の近場では都会の中なので、庭園を楽しむは少しむりかな、市立美術館かコンクリートの建物のみです。
(2008年09月25日 08時52分16秒)
宇都宮美術館はたっぷりの芝生が真夏でも清々しかったです。
秋はまた、メルヘンチックに変身することでしょう。 あっという間に一ヶ月が過ぎました。 本も読みたいし、旅もしたいし、やりたいことがいっぱいだけど体力が。。。 (2008年09月25日 15時23分33秒) |
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