テキーラを使った代表的なカクテルといえばマルガリータ(Margarita)です。
スペイン語でヒナギク(Una Margarita)の意味らしいのですが
名前の由来について、日本に伝わる逸話は少し怪しいようなのです。
「ロサンゼルスのテイル・オブ・ザ・コックのチーフ・バーテンダー、ジャン・デュレッサーが考案し、1949年のUSAナショナル・カクテル・コンテストで3位に入選したことで広く知られるようになった。ジャン・デュレッサーの若き日の恋人マルガリータが、狩猟場で流れ弾にあたり亡くなったのを偲んでつけられたと言われている。」
というのが日本で知られるところの、とても美しいお話なのですが・・・
そもそも、作者のジャン・デュレッサーという読み方自体間違っていて、
「John Durlesser」和名で「ジョン・ダーレッサー」と読むのが正しいらしく
彼が1970年に英国バーテンダー協会の機関誌に前記の逸話を発表することで広く知られるようになりました。
しかしアメリカでは、1948年にマ-ガレット・セイムズがメキシコのアカプルコにある別荘で開かれたクリスマス・パーティーの席上で、地元のテキーラとライム、それから彼女の好きだったコアントローを混ぜ、塩を盛って作られたというのがよく知られる説のひとつらしく「マーガレットのカクテル」すなわち「マルガリータ」となったということです。
それを、たまたま列席していた「テイル・オブ・ザ・コック」のオーナーが持ち帰り、店で出していたところを、1955年にロサンゼルスでクエルボ社のテキーラを独占輸入販売していたヴァーノン・アンダーウッド氏の目にとまり、
「 マルガリータ - ただの女性名ではないのです - 」
というテキーラの販促をねらった広告によって広く知られるようになり、マティーニの後を継いでアメリカを代表するカクテルのひとつへと成長したということなのです。
この際に、アンダーウッドが「テイル・オブ・ザ・コック」のオーナーに販促アイテムの考案をお願いし、当時のチーフだったダーレッサーがテキーラとライム・ジュース、キュラソーを混ぜたカクテルを創作し、妻マーガレットの名前をスペイン語化してマルガリータと名付けた、という説もあるようです。
いずれにせよ、ダーレッサー(デュレッサー)氏がなんらかの形でかかわっていたことのようなのですが・・・。
まぁ~どのようにせよ、昔の恋人説というほうがロマンスがあって、
飲んで話をしていて、うっとりとするような内容ではありますよね・・・・。
テキーラ ・・・・・・・・・・ 2/4
ホワイト・キュラソー ・・ 1/4
ライム・ジュース ・・・・ 1/4
以上をシェークして塩でスノースタイルにしたカクテルグラスに注ぐ。