今回は、前回まで紹介したスコッチ・ウイスキーと2分するバーボンについて・・・
バーボンとはケンタッキー州バーボン群に由来し、この地域で多くのバーボンがつくられていますが、ケンタッキー州以外でもつくられていますし、呼称を別表記しているテネシー・ウイスキーなども法律上はバーボンに分類されます。
アメリカのウイスキーンの歴史は、1770年にピッツバーグで穀物から蒸留酒をつくったのが始まりといわれています。
その後、1780年代にエライジャ・クレイグ牧師によってトウモロコシ主体のウイスキーがつくられ、これがバーボンの起源とされています。
現在のバーボンはアメリカの酒税法により、トウモロコシを51%以上使い、
アルコール分80度未満で蒸留し、内側を焦がした新しいオーク樽で熟成させてつくられます。
その際、熟成期間が2年以上経てばバーボンの上に“ストレート”という冠名がつきます。
ちなみに、原料のトウモロコシを80%以上使うとコーン・ウイスキーになり
原料の51%以上がライ麦であればライ・ウイスキーとなります。
そのバーボンの中で国内シェアNo1を誇るのが“ジム・ビーム”です。
ジム・ビームは1795年、ドイツ移民のヨハネス・ヤコブ・ベーム(アメリカ名ジェイコブ・ビーム)が興した銘柄です。
特徴としてはライ麦の比率が高いことや、樽の内側の焦がし方が強いことなどが挙げられますが、それによってつくられるウイスキーはバーボンの良さを強く持ちながらもスムーズで心地よい味わいに仕上がっています。
写真のジム・ビームはスタンダードの4年熟成バーボン。
アメリカ人のみならず世界中で愛されている1本です。