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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


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2007.05.19
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カテゴリ:レムリア

「ガラス玉演戯」<1> 
ヘルマン・ヘッセ 高橋健二・訳 2004/1 ブッキング 原書は1943年スイスで刊行された。


 
「チベットの白き道」で6500キロの冬季チベット高原を単独で自転車横断した安東浩正を、道の向こうで待っていたのは、へルマン・ヘッセだった。鎌田東二は近刊「霊的人間」で魂のアルケオロジーを始めたのは、ヘルマン・ヘッセの「ガラス玉演戯」からだった。「車輪の下」「デミアン」「シッダルタ」のあと、66歳のヘッセが最後の長編として書いたのは、「ガラス玉演戯」だった。彼はこの小説のなかで彼の文学のすべてを総決算したとされている。ヘッセはこの作品などが評価され、1946年ノーベル文学賞を受賞している。

 この本を私が読んだのは1978年。旅の先輩が残していった文庫本を、インドの宿でひとりベットに横になって読んだ。あの時、深く私のハートを打ったものはなんだったのだろうか。今回、あらためてこの本を手にもって驚くことがあった。私にしてみれば、この小説はほんの5~60ページほどの小品のイメージがあった。ひょっとすると、上下巻に分冊されている文庫本の、しかも、上巻に挟まれている、一説を読んで、それだけでこの小説をわかっていた気になっていたのかも知れない。しかし、2004年にブッキング社から新たに刊行された「ガラス玉演戯」は、ずっしりと重い量感のある本だった。今あらたに刊行されたということは、またふたたびヘッセに光があたり始めているということだろうか。

 私が、レムリアの記憶らしきものを意識したのは、1982年頃だったと思う。いやもっと後かも。1987年頃か。いずれにせよ、もしレムリアというものがあり、そこにもし私が生きていたらどんなイメージだっただろう。
 
 
やがてレムリア大陸に転生して都市計画者となった私は、球体を基礎とする理論を打ち立て功名を得たが、心の何処かに隙間を感じていた。晩年になって山中のコミューンに隠棲して土と汗にまみれながらも満たされた人生を送り、陰と陽の融合の文化を理解したものの、箱庭的平安に終始し「小乗」のカルマを残してしまった。
 
 そんなストーリーがすでに1992年頃には出来上がっていた。ディティールはもっと細かく表現されている。この時の「都市計画者」とは、実は、この「ガラス玉演戯」に相当に影響された形をとっている。私のイマジネーションはヘッセに影響されたのだろうか。それとも、私のストーリーをヘッセが書いてくれたのだろうか。いずれにせよ、ヘッセの「ガラス玉演戯」は私にとってのレムリアという異境への入口となっている。

 レムリアの中年都市計画者・多火手は、人生のピークにいた。エリートして誠実な人生を送り、哲学者として、科学者として、技術者として最高の栄誉を得ていた。努力に努力を重ねてきた結果、町の中の建物という建物は、自分の設計したものや、自分の哲学を具現化したものばかりだった。それはまるで、自分が考えていたそのものだった。それは、球体を基礎とした連なりで、シャボン玉を繋ぎ合わせたような世界だった。

 多火手は「完成した」という満足感にひたっていた。そんなある日、建物の4階あたりの窓際に腰をかけ、いつものように下界に展開される「自分」の世界に悦に入っていた。

 と、その時、シンメトリーで透明感溢れる都市空間に、まったくの異質な物体が登場した。一瞬それが一体なにを意味しているのか、分からなかった。それは車だった。長い、ちょっと重々しい動きの移動物体。良く見ると、それは、シンメトリーではなかった。左右がバラバラで、まるでフリーハンドで描かれたような車だった。薄汚れてさえいた。一口に表現すれば、泥付き大根のような車だった。

 それはシンメトリーで透明感あふれる、都市計画者・多火手の空間には想像できないものだった。あってはならないものでもあった。しかし、その想像さえもしなかったデザイン、あってはならないスタイルに、多火手の魂はいっぺんに奪われた。その後の詳しい経緯はさだかではない。ただ、その後、その車の後を追いかけた彼は、その車のやってきた高原にあるコミューンに隠棲することになり、それから数十年の人生を送った。その彼の後半生が、レムリアの古老・多火手と表現されている。エンライトメントした文明のエンライトメントしたコミューンの中にあって、彼は、
老子のような心境にたどりついていたのだろうか。それとも・・・

 このブログにおいて、当初は、中世チベットの少年・多火手が、レムリアの古老・多火手を訪ねる、あるいはチャネリングするという構想をたててみた。しかし、その前に、どうやら、現代チェロキー青年・多火手が、レムリアと接触したらしい。

 1931年ネイティブ・アメリカンとして生れた私は、インドに転生していたOshoが最後の光明を得て、惑星全体に約束のヴァイブレーションが起きた53年、そのショックで思いも寄らぬ事故に巻き込まれ、数十日の間意識を失い冥府をさ迷うことになった。無意識の中でもう一度生き返ることも、このまま死ぬことも選択する自由が残されていたが、事の次第を理解した私の魂は、もう一度転生して彼の元に駆けつけることにしたのであった。 

 現代チェロキー青年・多火手は21歳だった。ネイティブ・アメリカンと黒人の混血、白人の政府高官の家のサーバントとして住み込んでいた。長じて、セールスマンとなった多火手の商品は、ボーリング場で使うオイルであった。その商品やカタログを車に積み、町から町へと出張しながら、各地のボーリング場を訪ね歩く仕事である。その途中、平原を一直線に突っ走るハイウェイを走行中。なにものかと正面衝突したのだった。あそこはシャスタ山の麓だったろうか。

 ここまできていくつかの疑問点がある。レムリアそのものがあったかどうかも問題だが、レムリアに都市計画者という仕事があったかどうか、ということ。どうやらそれは
「フラワー・オブ・ライフ」などによれば、神聖幾何学というものがあっただろうと想像できる。さらには、31年生まれのチェロキー青年が21歳の時1953年頃というのは、アメリカにおいてどのような車が走っていたのだろうか、ということ。そもそもハイウェイなどあったのだろうか。若い一セールスマンが車など与えられるものだろうか、と疑問も湧いてくる。でも、これらもネットで検索すると、より具体的に情報を得ることができるのである。不可能なことではなさそうだ。

 そして、面白いことに、スポーツとしての
ボーリングゲームは、ごくありふれたレジャーだが、調べてみると、紀元前5000年頃には古代エジプトにおいてすでにその痕跡があったというのだから痛快である。そして、中世ドイツにおいてマルティン・ルターが悪魔払いの宗教儀式を基に作成したとされているのだ。ものごとは聞いてみるものだなぁ、とつくづく思う。

 レムリアの多火手と、チェロキーの多火手を繋ぐものの手がかりは、二つでてきた。車と、神聖幾何学である。そしてさらに、チェロキー青年は事故による49日間の冥府をさ迷うのだが、ひょっとすると、レムリアの古老は、49年間の冥府を体験しているのではないだろうか。この辺は、今は不明なままである。いずれにせよ、チベットの少年を挟んだ形で、レムリアとチェロキーの多火手達が、合わせ鏡のようになっているのは、実に興味深いと思う。

つづく





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Last updated  2009.02.11 17:40:11
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