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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2007.11.16
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カテゴリ:OSHOmmp/gnu/agarta0.0.2
<13>からつづく


「究極の錬金術」 <14>古代の奥義書ウパニシャッドを語る 
OSHO 2006/03 市民出版社 577p
★★★★☆

 ブッタ達の心理学カテゴリにおいて、再読したい3冊にピックアップしたのは、ケン・ウィルバーの「グレース&グリッド」と中沢新一の「芸術人類学」と、そしてOshoのこの一冊だった。この3冊をガラガラ・ポンしながら、ひとつづつ読もうとしているわけだが、この本を途中まで読んでみたところ、なんとも思わずいい例えが生まれてきた。

 この3冊、ほとんど意味が似通っている。それは私にとっていうことなのだが、ひとつひとつ性格が違うはずなのに、どうしてそのよなことが起きているのだろうか、とすこし考えてみた。

 ケン・ウィルバーはどちらかと高踏な孤高を保つところあたりは、クリシュナムルティと通じるところがあるかもしれない。狭雑物がすくなく純粋培養されたような、透明感ある文章が彼の持ち味だ。しかし、ここに残った「グレース&グリッド」はむしろ、妻のガン闘病記になっており、あまりにリアリティあふれる人間味には、それまでのケン・ウィルバーになかった生々しい日常がある。この人間味は、日常生活を綴った「ワン・テイスト」にも通じるところがあるだろうが、本来の彼の持ち味は「存在することのシンプルな感覚」のような純度の高い世界だ。

 比して中沢新一には「虹の階梯」のような、ある種、瞑想家たちのマニュアル本になるかのような本がある一方、民俗学者「網野善彦を継ぐ」という本があるくらいに、ある意味、「俗」な持ち味がある作家である。「学」という言葉を付けることによって、なんとか、最低限の拡張を整えようとしているが、状況によっては、この人は、週刊誌などのライターになたほうが、より持ち味をだせたのではないだろうか、とさえ思う。

 この二人を比較して思うことは、先日読んだ「Google vsセカンドライフ」にでてきた「極楽浄土派」と「娑婆世界派」の対比にうまく当てはまっているように思う。この二冊とも、これから<再読>するので、読後はイメージが変るかもしれないが、いずれにしても、私がここに選出したのは、ケン・ウィルバーの<聖>なる<聖>の部分ではなくて、<聖>なる<俗>の部分だった。そして中沢の<俗>なる<俗>の部分ではなく、<俗>なる<聖>の部分だった。

 しかるにである。Oshoを読んでいて、彼は<聖>に堕さす、<俗>に堕さない。<聖俗一致>の雰囲気を強く感じるのである。だから、Oshoのことは、「極楽浄土派」(Immersionist)とも「娑婆世界派」(Augmentationisit)とも呼ばず、敢えて「仏国土派」(Buddhafieldist)とでも名づけておこうか。つまりユートピアと千年王国のような手の届かない世界でもなく、大地を這って生命力あふれるばかりの原寸大の世界でもなく、サナギが蝶になるように人間が脱皮してブッタになってかもし出す仏国土の世界。

 この本のテーマになっているウパニシャッドとは、神あるいはマスターの前、という意味だとどこかで聞いた。この本、なかなか読みきれなかったので、なにはともあれ、勢いで一気に読んでしまうことも必要だな、と思った次第。

 この三人にはたくさんの本があるが、Oshoもまた必ずしもこの本が代表作というわけでもない。しかし、このブログで読み始めた時点では、日本語訳としては最新のものだった。どれか一冊、といわれた場合、この本をその意味で取り上げたことは間違いではなかったし、また、Oshoの場合は、結局はどれを取り上げても、本質的な均質性があるので、この本一冊だけでも、なにごとかを成しえるだけの力を感じるのだった。

<15>につづく






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Last updated  2009.02.01 10:57:40
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