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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


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2008.08.26
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カテゴリ:アンソロポロジー


「昭和の玉手箱」
赤瀬川原平 2008/06 東京書籍 単行本 190p
Vol.2 No.0252 ★★★★☆

 
このエントリーで当ブログ「アンソロポロジー」カテゴリも108となる。もともと、ネイティブ・アメリカンの集約を目指してはじめた「チェロキー」カテゴリだったが、そうそう甘くはなく、読書を進めれば進めるほど、その範囲の広さや多岐にわたる世界観の前でうろたえることが多かった。

 そのカテゴリを受け継ぐ形で、このカテゴリをはじめたのだが、レビィ=ストロースの概念を借りて 「人間学」や「人類学」という範疇でただただこのカテゴリに読み終わった本を投げ入れてきた感がある。これでいいのかどうかはわからない。しかし、これしかできなかった。

 今後は、いままでこのカテゴリに入れてきたエントリーは、新しいカテゴリをつくらず、「環境心理学」「スピノザ」に入れていこうと思う。多くのカテゴリを乱立させるとブログとしてのまとまりがなくなるし、一個一個のカテゴリが終了するまでに時間がかかり過ぎ、最初から最後までの統一性が損なわれてしまうことが多くなる。

 「環境心理学」カテゴリも、もともとは、1991年に行われた環境心理学シンポジムの追認という形でスタートしたのだが、なかなか進まない。似たような「アンソロポロジー」カテゴリに入れるべきエントリーでも、より外側に属するもので、しかもムーブメント的ニュアンスがある「動き」のあるものをこちらに入れていく。

 「スピノザ」カテゴリは、哲学者スピノザの「エティカ」一冊まるまんま読み込んでみようとスタートしたのだが、一冊を読みこむという意味でははやばやと挫折した。ブログでエティカを哲学する、というのは私には無理なようだ。そこで、いままで「アンソロポロジー」カテゴリにいれてきたものでも、より原理的なもの、より形而上的な「静かな」ものを「スピノザ」カテゴリに入れていこうと思う。

 ついでに記しておけば、「インテグラル」カテゴリは、ケン・ウィルバーのインテグラル思想に名を借りているが、実際は、ネット上の情報の「統合」を目指したものである。読書感想文みたいになってしまっている当ブログではあるが、「読書」から脱出を図って、ネットの完全住人になりたい、という当初の夢はあった。しかし、こちらもまたスタート直前にはやばやと立ち往生しているようだ。こちらは、いずれ「アバター多火手」カテゴリの後継受け皿となってしまうかもしれない。

 「アバター多火手」カテゴリは、当ブログにおけるマスコット・キャラクターである。時間と空間を超えて自由に活躍させようという試みである。転生魂であり、セカンドライフのようなヴァーチャル空間でのキャラクターでもある。このカテゴリは失敗していると成功しているとも言えない段階だが、結果としては、ネットやIT関連の書物の棚になってしまっている現実がある。

 「OSHOagarta/mmp/gnu0.3」カテゴリは、「OSHOmmp/gnu/agarta0.0.2」カテゴリの後継であり、当ブログなりのOshoの読み込みである。agartaとmmpとgnuという三つの側面からの真理の探究である。しかしまぁ、実はこれもまた、Oshoの中に原理をみつけよう、原理をつくろうという最初から無理な話なので、ブログの書き込みとしては成功する見込みはすくない。しかし個人的な精神的営為としては、ここが当ブログの主テーマである。

 いくつかのカテゴリが併存して乱立している当ブログではあるが、この辺で、たったひとつのカテゴリだけに集約してみる時期がくるのではないか、と予感するようになってきた。名前は年月とか季節とか、そのような単純なものになるだろう。むしろそのほうが森羅万象がきらきら輝いてくる可能性もある。

閑話休題

 さて、赤瀬川原平は、白洲正子の本に登場していた。白洲の生前につきあいもあったようだし、白洲もどこかに赤瀬川について触れていた。古美術の白洲に対して路上観察の赤瀬川では、つながりがなさそうでありながら、むしろこの二つにつながりを見つけることができるなら、なかなか興味深いぞ、と思う。実際は後者だ。

 昭和のレトロな文化がブームになっているようだ。実際そのような施設にいったりしたことが何回もあるが、たしかに懐かしい。懐かしいと思うとともに、もう、あそこには戻れないのだという諦観がある。

 テレビはもちろん力道山の時代。試合中継のある日は店の前に「力道山対ブラッシー放映中」とかいう貼紙が張り出される。貧乏学生にコーヒー代は高いけど、やはり魅力には勝てない。悩んだ末にとうとう魅力に負けて入ると、もう席は満員。みんないっせいに天井の一角を見ている。当時テレビはみんな神棚のような高いところに置かれていた。p54 「テレビ」

 1940年生まれの村松友視に対して、赤瀬川は1937年生まれ。こちらのほうがややレトロ度が深い。チベットやネイティブ・アメリカンがこの何十年かの間にずいぶん変化してしまったな、と同情さえしちゃったりするが、実は日本社会のアンソロポロジーも劇的な変化を遂げてしまっているのである。赤瀬川のような路上観察であるがゆえに、昭和の風景がこうして切り取られていくのだろう。中沢新一の「アースダイバー」にも一脈通じる。

 いまでこそ、その古びた味をだすためにストーンウォッシュといって、新品の生地をあらかじめ石でこすって洗った商品があるのだけど、その当時、お金を出して買うのは新品だけだった。古物にはどうしてもみじな感覚がこびりついていた。
 日本では古びた物を好む侘び寂びという美意識があるのだけど、それは全体から見れば一部の話で、お金を出して買おうとする身の回りの物には、どうしても新品願望があるのだ。
p88「ジーパン」

 この本の中には「墓地」や「神社」などのテーマもあるが、あくまで路上にとどまり、形而上学には舞いあがらない。どこまでも路上であるところに、赤瀬川の昭和のレトロ度が深まっていく。
この本、当ブログの「アンソロポロジー」カテゴリの最後のエントリとしては、まことにふさわしいと、思うにいたった。






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Last updated  2009.01.31 01:50:05
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