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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


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2008.08.15
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カテゴリ:アンソロポロジー


「白洲正子“ほんもの”の生活」
白洲正子 2001/10 新潮社 全集・双書 143p
Vol.2 No.0222 ★★★☆☆

 
白洲次郎・正子夫妻についての本は、気がついてみればたくさんある。クルマつながりで白洲夫妻に関心を持つことも決して邪道ではないだろうが、ひとつのジャンルに収まりきれない不思議なコンセプトキラーの匂いが、たしかにこの夫妻から立ち上がってくる。

 この夫妻、二人がいてこそこの夫妻なのであろうが、次郎は次郎で、とてつもない存在感だし、正子は正子で、こちらもとてつもない存在感だ。ちょっとだけ知っただけだが、ひょっとすると、この夫妻、最初は、正子の文筆活動が底辺にあって次第にメディアの注目を集めるようになって、やがて次郎の再発掘が始まったのだろうか。

 この本で基盤となっているのは、東京郊外の旧白洲邸「武相荘」。茅葺の昔の農家づくりだ。そこに”目利き”の骨董好きが住み、昔のベントレーやブガッティがやってきたりするというのだから、これはちょっと”異質”だ。ましてやかつての富豪や貴族の香りのある人たちが、下々の質素さとはまた違った形での「田舎暮らし」をする、というのだから、うん、なんだか、足元は限りなく宙に浮いている空間を連想することになる。

 白洲正子という方はまれびとであったと、懐かしさを交えながらつくづく思うこの頃です。
 世の注目をあつめた仕事を成した人は、多かれ少なかれ稀なる人ではありますが、尊いとか唯一とかいう意味に、ちょっと孤独なという味わいが加わったまれびとなのであります。
p126「白洲正子とは何者だったか」山崎省三

 このまれびとという表現が、どうやら図星をついているようだ。人がまれびとだったら、その人が住んでいた空間は、なんというのだろうか。まれびととは、日常的な生活に突然おとずれる訪問者のこと。何百年、何千年も続いた村の暮しのなかに、新たにやってきて、何十年と住み続けたとしても、彼らは確かにまれびとでしかなかった。

 しかし、今や日本はかつての日本ではない。日本の日本らしいものは限りなく抹殺されてしまった。旧白洲邸「武相荘」、不思議なことに、まれびとでしかなかった人々が住んでいたこの空間に、かつての日本の風景がある。たしかにちょっと誇張されて、お洒落にソフィストケイトされた形でではあるが。






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Last updated  2008.08.15 10:13:46
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