その扉が開くとき、物語は終わるのです--------。
私は恐れている。
物語を終わらせる者の登場を--------!!
そしてやってきた男・・・・。
「すべての物語を終わらせる・・・殺し屋です」
関口の「眩暈」
個々にすべての鍵が!!
関口、榎木津、陽子らが箱型の研究所に到着したのは、木場が美馬坂に向けた拳銃の引き金に指を置いた直後だった。
その場の状況を見た陽子は、美馬坂が自分の父親だと叫ぶ。
榎木津は、木場の立場を考え、顔面にパンチを浴びせた。
まもなく、京極堂が姿を見せたことから、美馬坂の研究所は、一連の奇怪な事件を解き明かす場となった。
舞台に揃った役者たちは、京極堂らの他、編集者の鳥口、増岡弁護士、福本巡査、木場の後輩の青木刑事ら。
研究所の周りには、警官が集結していた。
京極堂が最初に解説したのは、武蔵小金井駅での、加菜子の事件だった。
突き落とした真犯人が頼子だと告げた京極堂は、その頼子が犯人だといった黒ずくめの男が自分だったと明かす。
そして、関口の小説を読んだ頼子が、その影響を受けて犯行に及んだ、と付け加えた。
京極堂が次に話したのは、陽子の周辺に関すること。
須崎が、陽子のある重大な秘密を握って近づいた強請り屋だったと明かした京極堂は、それが加菜子が柴田の孫娘ではなかったことに関係している、と続ける。
この事実を知った増岡は、加菜子が柴田の直系だと信じていただけに驚愕。
一方、木場は、この話を聞いて美馬坂が激しく動揺するのを見て、いぶかしがる。
京極堂は、それまで柴田の遺産には全く興味を示さなかった陽子が、急に相続すると言い出した理由が、加菜子の事件にあった、と話した。
人を生かすことに没頭していた美馬坂の研究所は、その維持に多額の費用が必要とされた。
陽子は、"生かされていた"14歳の加菜子が人生を全うするために多額の資金が必要になると考えたのだ。
だが、須崎は、その遺産の詐取を計画していた。
陽子、美馬坂、雨宮を丸め込んだ須崎は、独自の生命維持法を持っていたことから、柴田の死を待つ陽子に、加菜子を生かしてやる、と持ちかけた。
そして、あの日、須崎は、脳髄だけで生きていた加菜子の頭部を小さな箱に詰め、みんな前から、まんまと持ち出したのだった。
匣の館へ向かう関口たち。
しっかし相変わらず暴走運転(><)
笑ってるよ、怖いよ榎さんっ!!
その頃、木場が美馬坂に向けた銃口。
だが引き金が引けないのだ。
そして美馬坂は言う。
臓器移植には拒絶反応が出ると。
フランケンシュタインは作れない。
だがそこへ現れた陽子。
なんと美馬坂は「私の父なのです!!」
えぇぇぇ!?
マジですかっ(><)
てっきり夫婦かと思えば、そっちでしたか。
木場の暴走を止めようと榎木津は木場の顔面を殴りつけたのだ!!
ってえのさん強っ(><)
こういう力技には出ない人かと思いきや、こんなこともできる人なんだ。
へぇ、意外。
ますます気に入ったかも♪
そして、物語をすべて終わらせる男・・・京極堂登場!!
更に鳥口、増岡弁護士、福本巡査、青木まで!?
これで役者が揃ったというけど、大人数だねぇ。
そして京極堂は美馬坂に言う。
「魍魎退治に」
美馬坂のせいで、ここにいる全員が魍魎にあてられてしまったというのだ。
そして始まった京極堂の脳髄の話。
「我々にとって現実とは、それぞれの意識が脳の中に紡ぎあげる物語に他ならない。
しかしそれは、自分という匣の中から覗き見た、主観的世界にすぎない」
今回の事件はそれぞれの人物が事件を勝手に語り、複雑に絡み合ってしまった。
そして魍魎が生まれてしまったと・・・京極堂は言うのだ。
まずは加菜子の事件。
頼子にとって完璧なはずの友人だった加菜子。
だがあの日、彼女の涙と、あのニキビを見て、通り物にあたった頼子。
自分の中で完璧でなくなってしまった加菜子を突き落したのは・・・
頼子自身だというのだ!!
黒づくめの男というのは「僕だよ」って京極堂が言うから驚いたんだけど、これはモデルって意味で。
関口が書いた「眩暈」
その中に出てきた京極堂をモデルにした黒づくめの手袋をした男。
その小説を頼子は読んでいたというのだ!!
どうやら頼子は関口の小説をモチーフにしていたようで。
頼子がついた嘘がこの真相を隠してしまったというのだ。
そしてもう一人。
事の発端は陽子の存在。
絹子が有名になり、陽子だと気づいてしまったのが須崎だったと。
そして須崎は陽子をゆすっていたというのだ!!
そのネタは・・・それを話そうとすると、酷く動揺した美馬坂はよせと京極堂を制したのだ。
何故そんなに焦る?
実は加菜子が柴田の子供ではないということに関係しているという。
だから相続を拒否し続け、それでも加菜子を生みたかった陽子。
ではどうして今頃遺産を?
瀕死の重傷を負った加菜子を救うため、須崎がいると分かっていても、美馬坂のいるここに連れてくるしかなかった陽子。
だが京極堂は言う。
「ここ美馬坂近代医学所では生きることの意味が違うんです」
この建物は莫大な維持費がかかるというのだ。
そして柴田が回復の方向へ向かったため、遺産相続は危ぶまれてしまったと。
だが加菜子を救うには金がいる。
そこで偽装誘拐をやったというのだ。
で、その予告状を作った陽子。
でも作ったもののどうすればいいか分からず、封筒に戻そうとしたときに木場に見つかってしまったというあらまし。
これは木場のせいか・・・
いや、なんつーかひとつの歯車が狂いだしてどんどん小さなところから大きな話へ広がる波紋。
これは面白いね。
加菜子は生かされていたと。
雨宮は陽子が警察を巻き込んだと画点し、戸口にはまっていたと嘘をついたと。
で、ここまではまぁ勘違いで済むレベルだったのに、ここからが犯罪になってしまったのだ・・・。
須崎は美馬坂や陽子を丸めこんで、遺産詐取を目論んでしまったのだ。
そして加菜子はここに運ばれた時点で身体を取り替えてしまったという。
自分たちが見た加奈子はぬけがらの代用品。
本物の加菜子は
人体の小型化・・・・。
脳髄に巨大な箱を提供したという須崎の実験。
そう、実はこの匣館自身が加菜子の人体になっていたというのだ!!
こ、怖えぇぇぇぇ(><)
そんな話だったんだ。
脳髄だけ残した加菜子の身体。
だが美馬坂の今の患者は殺人者だという京極堂。
そう、久保。
久保がここにいるというのか!?
「関口くん、さっきから久保はここにいるんだ。
いや、ここは久保の中なんだよ・・・」
匣=人体ですか。
加菜子の次は久保。
まったくどうかしてるね、マッドサイエンティストたちは!!
人間の身体ってそれだけ複雑だってことなんだろうけど・・・これは想定外の規格だったわ(><)
でも結局須崎は金ってことで。
では今加菜子の脳髄はどこへ行ったんだろう?
何か見落としたかなぁ?
そして美馬坂が久保を生かしたわけ。
それも気になるなぁ。
どんなつながりがあるのか?
次回はいよいよ最終回。
「魍魎の匣。あるいは人の事」
結局みんな小説をモチーフにしてたんだ。
でも関口の小説まで巻き込まれていたとはね。
ようやく解決の糸口が見えてきた。
最後にすっきり納得して終われるといいなぁと思いつつ、次回を待ちたいと思います!!
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