行けるのなら、極楽浄土へ---------。
禁断の恋。
道をはずしたその行為は、罪。
だが、愛は愛------------。
どこへ向かうのか。
「成るがままに生くるのみ-------」
須磨へ向かうことになった源氏の君。
自分もつれて行ってほしいと願う紫の上。
だがこの旅には、数人の側近しか連れていけないのだ。
残った者には、この屋敷を守ってもらうという使命がある。
今までも、待って待って・・・そうして、幼いまがら、紅を引き、着物を選んで源氏の君の帰りを待っていたいた紫の上。
「あなたがここで待っていてくれる。だから私はここへ帰っていたのです」
そして、紫の上を妻とすることを約束する源氏の君。
紫の上は自ら源氏の君の唇に触れるのだった・・・。
これって、紫の上が望んでそうなったって形にしてますね。
原文は知りませんが、「あさきゆめみし」では無理やり・・・って設定だったので、ちょっと意外。
どっちかというと積極的なのは紫の上の方って感じですよね。
ま、その方が流れ的には美しく見えるのでしょうが。
それでもまだ、幼い娘子に手を出したって事実は変わりませんがね(^^;)
そして、雨の中、院の墓参りをする源氏の君。
そこへ現れた院。
彼はしきりに「許せよ、光」と言うのだ。
許してもらうのは自分の方!!
だが父は笑うのだ。
「自分自身を許せ」
だがそれが出来ぬと、涙を流す源氏の君だった・・・。
だがその帰り道。
なんと源氏の君を狙って襲ってきた輩がいたのだ!!
どうやら右大臣家に取りいろうとしたものたちらしい。
そこは頭の中将の屋敷の近くだったので、すぐに彼が加勢。
命をあげるわけにはいかぬと立ちまわる姿がいいねぇ♪
さいごまで出番あってよかったよ、頭の中将。
一緒に眠る最後の夜、眠るのが勿体ないと、夜明けを一緒に迎える源氏の君と紫の上。
「待っています」
「紫の君、我妻よ」
そうして旅立っていった源氏の君。
それを聞いた藤壺は、あの世で対になるはずの方だと、どうやら今でも源氏の君を一番に愛しておられるよう。
うむむ。
ここは正直「行ってしまわれた」だけで置いておいてほしかったなぁ
藤壺がこれを言ってしまうと、じゃぁ院の事は?
あれだけ後悔してたやんとか思っちゃうわけで。
自分の胸の内だけにその想いは抑えていてほしかったよ。
そして、源氏の君は須磨へ。
海を眺め、想った人は誰なのか---------。
「罪は罪。されど愛は------------」
ってことで、序幕とまでは言いませんが、ここで終了のようです。
えらく中途半端なところで・・・。
う~~む
初回から目立ってたのは「肌色事情」ばかり。
心情がなかなか描き切れていない作品になってしまったのは、尺のなさが原因の一つなのかもしれませんが、非情に残念です。
そのため稀代のプレイボーイとなってしまい、ものすごく薄い感情しか持たない印象になってしまった源氏の君。
もう少し人物に深みを見せて欲しかったと思います。
納得できるのは藤壺だけかなぁ。
後はみんな印象も薄かったわ。
絵は特徴あるので、これを受け入れられるかどうかだったね。
あ~でも着物はきれいだったかな。
なんと言っても、全く合っていないOPは、申し訳ないけど毎回早送りさせてもらいましたわ。
これもこの作品の欠点だったと思うしね
いいところ・・・は、無駄にいい声ばっかだった声優陣だけかなぁ。
作品的には、期待したものと違う出来だったというのが私の感想です。
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