女公方様誕生----------!!
ついに世の中が女性が家督を継ぐ時代へ。
前回から本当役者陣の芝居に涙させられている場面が増えてるなぁ。
やっぱ芝居好きにはたまらんキャスティングだよ。
視聴率が取れないのは、どうしてもロードショーに取られたりしちゃうからでしょ。
でも、放送後の興味はダントツだもん。
いいんだよ、分かる人が分かれば。
私の中の今期NO.1作品はやっぱこのドラマだから(^^)
公方となった家光の生活は激変。
今まで表のことは正勝がやってきた。
その表の政まで仕切ることになった家光。
その一方で、正勝はお役ごめんとなり、ある覚悟を決めていたよう。
そんな正勝を労わって、澤村が酒を持って現れる。
今夜は飲み明かそうと、二人で昔を語らうことに。
春日局なくして、今の家光はいなかった。
春日しかあのようなむごいことは出来なかったであろう。
母親を殺し、髪を切って男のなりをさせる。
そして、自分の息子を影武者にするなど・・・。
そして澤村は有功の言葉を正勝に告げる。
「どうか今後も上様の行く末を見守ってくださいますよう」
「「死ぬな」という事でございますな」
正勝は最早大奥では用済みの存在。
それでも正勝には生きろと願う有功。
そして年始挨拶の儀。
男子に代わって女子が半分並ぶその姿。
今まで見られなかったその光景。
なかなか面白い光景だったねぇ。
そんな中、松平に新年の挨拶をしたのは・・・稲葉の家督を継いだ娘・野乃
屋敷に戻ると、野乃に公方様から何か声をかけられたかと問う雪。
やはり正勝が家光の影武者をしていると気づいているようで・・・。
だが、野乃は父の顔すら覚えてはいないのだ。
そして、もう忘れろと言い出したのだ。
父は徳川のため、自ら望んで今の道を進んだのではないかという野乃。
だが、どうやら雪は、正勝と最後に別れた際、ささいな喧嘩をしたまま別れ別れになってしまったことをずっと悔いていたようで・・・。
徳川のためにとおっしゃるなら、止めはしなかったという雪。
「行ってらっしゃいませと、笑顔でお別れしたものを・・・」
なるほどね。
彼女のこだわりはそこにあったのか。
ではこれは最後に救いがありそうな感じもしますね。
次に家光が行ったのは、大奥の口減らし。
幕府に余分な金はないので、何も報酬を出さずに百名の男子を大奥から送り出すというのだ。
だが、彼らには国の行く末のため、大切な役目があるという家光。
なんと彼女は、彼らの中で腕の立つ者に俸禄を与え、用心棒にし、その男子たちで新たな、低価格で女子が手を出せる吉原を作り上げたのだ!!
なるほどこれはいい考え。
家光やるなぁ。
これは確かに国の今後のためにもなるし、女子も喜ぶだろうに。
そして、今後、公方と成る女子の最初の男は「死罪といたせ」と命じる家光。
将軍の身体に傷をつけるという行為なのだ。
誰も将軍の上に立たないようにとのこと。
それを今後は「御内証の方」と言うと定める有功。
・・・補足すると、これが1本目の大奥の映画でニノ宮くんが演じた役が定められたしきたりだったわけで。
だから殺されなければならないという決まりが、家光によって出来たって話なんですよね。
で、柴咲さんが家光より数代後の公方様ってことになるわけで。
柴咲さんの代が原作では1話目の話なので、言ってしまえば長い回想話・・・になってるんですよね。
そんな有功を見て家光は言う。
「そなた・・・変わったな」
最早自分に意見する者もいない。
「将軍とはつまらぬものだな」
だが、それは異を唱える必要がないからではないのか?
それともまだ春日殿で息を潜めて生きた方がいいのか。
そうではないという家光。
「何かを失のうた気がするのじゃ」
かけがえのないもの。
「そなたじゃ。
いかに崇め奉られようと、
心の支えなく生きねばならぬ。
わしは独りじゃ...
独りきりじゃ」
それを単なる愚痴だと言って去って行く家光に、有功は告げる。
「上様のお立場がいかに変わろうと。
私は・・・私の心は、あの頃と少しもかわりません」
「まことか?有功」
その言葉に真摯な目を向けて家光を見上げる有功。
その日、正勝により、家光が今宵の伽に有功をという話を持ってくる。
だが、夜になって家光が体調不良とのことで、伽はなくなったというのだ。
どうやらお夏との間に子供が出来たよう。
そして、酷いつわりと難産の末、姫が誕生。
お夏はお楽がいない今、自分の子が出来たことで調子に乗っているよう。
それが許せない玉栄。
有功の願いを叶えるべくもう少し時間が欲しいというのだが・・・。
だが、家光の今回の苦しみようを見ると、迂闊にも子供をとは言えない有功。
なのに、家光は今宵も夜伽の相手に有功を選んだのだ。
世継ぎも生んだ。
側室も迎えた。
もう誰にも邪魔はさせない!!
「有功、やっと!!やっと----!!
長かった。
もう、わしを離すな。二度と離すな」
そう言って有功に抱きつく家光。
だが・・・有功は優しく家光の身体を自分から引き離し、両手を突いて頭を下げたのだ。
「上様、どうか、どうかお願いでございます。
私めに今後一切のお褥をご辞退させてくださいませ」
何人もの男子に抱かれた身体など抱きたくないという事かと納得する家光。
だが、それは有功は激しく否定する。
「私は怖いのです。
上様のお心という、いつ変わるともしれぬものにすがって生きていくのが!!」
自分を信じてはくれないのか?
「わしの心は...そなただけのものじゃ。
誰の子を産もうと変わらなかった。
そなたは世継ぎのためではなく...」
「そう。
おっしゃるとおり、私は上様との間に子をなすことができませぬ。
上様は、これからも他の男をおそばにお置きになることでございましょう。
けれど...
けれど私も男ですッ!!
心だけやない、あなたの体も私だけのものにしなければ我慢できひんのや!!
あなた様にはお子があらしゃる。
けど私には、あなた様しかおりませぬ...。
お願いでございます。
どうか、私を解き放ってくださいませ。
このような、男と女の、恐ろしい業から、解き放ってくださいませ...」
涙を流し、必死に訴える有功。
それを、もはや自分の想いだけをぶつけることは出来ない家光。
「そうか・・・そうか-------」
かみ締めるように繰り返した家光。
・・・この時のおふたりの芝居に涙だった。
堺さんの無念さはひしひしと伝わり、多部ちゃんの、有功の気持ちを理解しようとする表情。
切なかった。
ただ、泣けた。
「分かった。
有功。そなたもわしも、何と遠くまで来てしまったことよのう---------」
ただお互いを愛しているだけなのに。
この台詞、本当重たかった。
その夜、褥を抜け出した家光を追って正勝が着物の上着をかけてやる。
そんな正勝に想いを漏らす家光。
「正勝。
わしは独りきりじゃ。
もはや、わしを叱る者もおらぬ。
寄り添うてなぐさめてくれる者もおらぬ。
将軍とはそのようなものか」
だが、正勝も辛い立場だったことを理解している家光。
そんな家光に、すべては定めだったという正勝。
生まれた時からこうなる運命だったのだと。
長男が亡くなったのも?
「定めにございます」
きっぱりとそう告げる正勝に、家光は命じる。
「死ぬのは許さぬ」
そして、出家して僧となり、正則の菩提を弔えと命じる家光。
翌日。
大奥にいる皆を集めさせ、春日亡き後、空席だった大奥総取締の役を再び立てると宣言する家光。
この役目を担うは-------------万里小路有功!!
史上二人目となる、大奥総取締、お万の方の誕生-------------!!
最後、あの着物はやっぱ歩きにくそうだったね(^^;)
互いに大奥からは逃れられない運命を悟った二人の次に進む道は、ここでいかにして生きていくかという事。
その上で、総取締役は一番近くで、全てを支えることになるわけで、これは有功にもやりがいがあるだろうし、家光にとっても、近い存在でいてくれるという事なんだろう。
切なさがどんどん増して行くこのふたりの関係。
ただ子供が生まれたらよかったのに・・・。
春日や、そして将軍になったことで誰にも邪魔されなくなったはずなのに・・・更に遠くなってしまった距離。
しかも最後は家光の方が先に・・・。
次回はまた涙を誘われそうだなぁ。
少しでも穏やかに、そして微笑んで逝けるよう願うばかり。
心して最終回を迎えたいと思います!!
もう終わりなのが寂しい~(><)
◆キャスト
有功(ありこと)...堺雅人
家光・千恵...多部未華子
玉栄...田中聖(KAT-TUN)
稲葉正勝...平山浩行
捨蔵...窪田正孝
雪...南沢奈央
松平信綱...段田安則
澤村伝右衛門...内藤剛志
春日局...麻生祐未
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