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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2009年08月30日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:ジャズ
優雅でありながら、どこかに漂う孤独感


 1934年、デトロイト出身のトロンボーン奏者、カーティス・フラー(Curtis Fuller)の代表作が、この『ブルースエット』(1959年リリース)。フラー自身はいろんなグループやセッションでの録音を残しており、様々なアルバムで彼の演奏を聴くことができる。けれども、"ハスキー・トロンボーン"などと形容される彼のトロンボーンをじっくり聴くには、やはりフラー名義で出されたアルバムがいい。そうしたリーダー・アルバムの中で名盤・有名盤としてよく名前が挙がるのが本作である。

 フラーのトロンボーンは、ある意味、とても不思議な音色を奏でる。トロンボーンと言っても、あまり豪快な感じはしない。むしろ繊細な印象だ。それでいて、ある時は滑らかで優雅に、またある時は寂しげに音を紡ぎだす。

 そんな彼の演奏スタイルをうまく生かしたのが、本盤の陰の立役者であるベニー・ゴルソンのアレンジであろう。アレンジは徹底的にやったがゆえに成功する場合もあれば、それがあだになって"くどい"作品に仕上がることもある。けれど、本盤のゴルソンのアレンジは比較的控えめで、それが見事に功を奏したのだと思う。その結果、出てきたのが、表題に挙げたように、優雅でありながらもどこかしら寂しさや孤独感を漂わせるというアルバム全体の雰囲気である。

 アルバム全体のトーンが統一されていてとてもよいのだけれど、曲単位でのおすすめは、1.「ファイヴ・スポット・アフター・ダーク」(様々なアーティストが演奏した、ゴルソン作の名曲)。それから、表題曲の3.「ブルースエット」、アルバムを締めくくるフラー作のブルースである6.「12インチ」。いずれも優雅で滑らかでありつつも、寂しさや孤独感を漂わせるトロンボーンが楽しめる。 

 ついでながら、本盤のジャケットはなかなか秀逸。蝶が羽を広げるかのように両手を広げて舞っている女性ダンサー(?)のジャケットは、ダサダサのジャケが多いサヴォイにしては、美しい仕上がりだ。ただし、最近のリイシューCDには別ジャケもあるようなので、購入の際にはオリジナル・ジャケかどうか注意が必要。



[収録曲]

1. Five Spot After Dark
2. Undecided
3. Blues-ette
4. Minor Vamp
5. Love Your Magic Spell Is Everywhere
6. Twelve-Inch


[録音・パーソネル]

録音: 1959.5.21

Curtis Fuller (tb), Benny Golson (ts), Tommy Flanagan (p), Jimmy Garrison (b), Al Harewood (ds)





 
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Last updated  2021年05月16日 18時06分07秒
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