9316588 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2009年10月19日
XML
テーマ:Jazz(1965)
カテゴリ:ジャズ

音の間を使いながら美しくまとまった好盤


 レッド・ガーランドというピアニストは、聴き手を楽しませながら自分の理想を追求していく人だったのだろう。それだからこそ、理想を追求するのが難しいと思った時に、十数年も引退生活を送ることになった。本盤『ブライト・アンド・ブリージー(Bright and Breezy)』は、1962年に一時引退をする少し前に、ジャズランド・レーベル(プレスティッジの傍系)に吹き込んだトリオ・アルバムである。

 ベースはサム・ジョーンズ、ドラムはチャーリー・パーシップという顔ぶれで、ガーランド特有のスインギーさ控えめで、どちらかと言えば、"渋め"の演奏を展開している。収録曲の中には、静かで美しい曲調のものが多い。とはいえ、なぜか筆者にとっては、夜に静かに聴くというようなイメージではない。確かに、くつろいだ気分でいたい夜に聴くこともあるのだが、不思議なことに、このアルバムは、時々、朝一番に無性にかけたくなる。

 その理由は、ガーランドのメロディックな演奏にあるのだと思う。穏やかで、曲によってはリリカルな印象を保ちながらも、どこかしらメロディを口ずさみたくなるような楽しさがこのアルバムには潜在している。1.「オン・グリーン・ドルフィン・ストリート」や4.「ブルース・イン・ザ・クローゼット」などがその典型である。音と音の"間"をうまく使っているから、メロディが際立ち、かといってうるさくならず、穏やかさをキープしているのだと思う。実際、ドラムに注目すると結構派手に演っている曲も結構あるのだが、ガーランドの間の取り方とドラミングのコンビネーションが絶妙で、このバランスが聴きやすさを増幅させている。そこにサム・ジョーンズというシブいベーシストが絡む。

 本盤を聴きながらこのようなことを筆者は考えるのだが、難しいことは抜きに、普段よく言及される名盤(例えば『グルーヴィー』)とは一味違うガーランドの演奏を楽しめばいいのだろう。静かでいながらにしてどこか楽しげな演奏。タイトル(Breezy)にあるように、そよ風を受けるような爽やかな感覚が伝わってくる好盤である。


[収録曲]
1. On Green Dolphin Street
2. I Ain't Got Nobody
3. You'll Never Know
4. Blues In The Closet
5. What's New
6. Lil' Darlin'
7. What Is There To Say?
8. So Sorry Please

録音:1961年7月19日

Red Garland (p)
Sam Jones (b)
Charlie Persip (ds)





 
Red Garland レッドガーランド / Bright & Breezy 輸入盤 【CD】






   にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ     人気ブログランキングへ     banner01.gif










お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2016年02月18日 20時35分42秒
コメント(0) | コメントを書く


PR

Freepage List

Category

Free Space

  ブログランキング・にほんブログ村へ
     にほんブログ村

   にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ

   にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ

   にほんブログ村 音楽ブログ ワールドミュージックへ
      ↑        ↑
ランキングサイトに参加しています。よろしければクリックで応援お願いします!
      ↓        ↓
  人気ブログランキングへ



↓相互リンク↓

ちょっと寄り道 [音楽の旅]




Calendar

Archives

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

Headline News


© Rakuten Group, Inc.