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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2010年01月14日
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テーマ:洋楽(3285)
『フープラ』に続く80年代スターシップの第二作


 このスターシップ(Starship)というバンドの歴史は実にややこしい。大元をたどれば、1960年代後半、カウンターカルチャーの代名詞となり、名作『シュールリアリスティック・ピロー』などで知られるジェファソン・エアプレインに行き着く系譜を持つ。

 さて、スターシップと言えば、1985年のアルバム『フープラ(Knee Deep In The Hoopla)』のイメージが強い人も多いのではないだろうか。同アルバムからは、「シスコはロックシティ(We Built This City)」と「セーラ(Sara)」(ともに全米1位)をはじめ計4曲がシングルカットされた。アルバム自体もプラチナとなる売る上げを記録した。

 『フープラ』は上で述べたややこしいバンド変遷の経緯の過程で特に複雑だった時期を経てリリースされた。その前のジェファソン・スターシップと名乗っていた時のメンバー同士が名称の使用をめぐって裁判沙汰となり、結果、双方ともにこの名称を名乗れなくなった。そしてグレース・スリックとミッキー・トーマスを中心とする元メンバーは自分たちのバンドの名称を単に"スターシップ"と決め、この新バンドとして最初のリリースとなったのが『フープラ』だった。なおかつ、この時期の彼らは60年代から数えて既に20年のキャリアのベテランロックグループであり、MTV時代に突入してどういう音楽性を押し出すのかが大きな問題となっていた。このスターシップは、ジェファソン・エアプレインからジェファソン・スターシップへと受け継がれてきた音楽性を大きく変更し、自作にこだわらず外部ライターの曲を大幅に取り入れて、ヒット志向のエレクトロ・ポップ/ロックな路線に走った。

 いま述べたような経緯から、『フープラ』は、ある意味では少し背伸びしたような部分が残るアルバムだったと思う。これに対して、『フープラ』からおよそ2年後の1987年にリリースされた本作『ノー・プロテクション』では、完全に開き直ったというか、この音楽性がバンド内で消化され血肉となっている感がある。新しいスタイルが板についてきて、各曲の完成度が高い。2.「愛はとまらない」のシングルヒットの印象ばかりが強い人も多いかもしれないが(ただし実際にはこれに加え、3.「イッツ・ノット・オーヴァー」、1.「ビート・パトロール」、11.「今夜はミュージック・ナイト」の3曲もシングルカットされている)、あらためて聴いていると、全体を通してのトータルな完成度に驚かされる。こうした観点から一度通して聴いてみる価値があるアルバムだと思う。



[収録曲]

1. Beat Patrol
2. Nothing’s Gonna Stop Us Now
3. It’s Not Over (’Til It’s Over)
4. Girls Like You
5. Wings of a Lie
6. The Children
7. I Don’t Know Why
8. Transatlantic
9. Say When
10. Babylon
11. Set the Night to Music

1987年リリース。




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