[Day 01] NRT→BOS, BOS→NYC<1日め> 「のっけから、あーらら」
そんなわけで、やっと1日めを書き始めます。 昨日より、息子が楽しみにしていた「ラディソンホテル成田ホテルの朝食ビュッフェ」。7時すぎに行ったが結構混んでいたものの、席を案内されて待つことはなかった。 海外からの旅行者が半数以上いるように思われる。(このホテルの楽天のコメントを読むと、国内なのに海外の雰囲気を味わえるとあったので、その通りであった) 少しゆったり朝食をしていたら、予定をしていたバスの時間に間に合わず、結局タクシーで成田空港へ行くことに。5千円近くの、痛い出費だった。 あー、これがこの旅の悲劇の幕開けだったとは、後で知ることになる。 成田空港第二ターミナルへ着き、今回の利用航空会社「日本航空(JAL)」の搭乗手続きカウンターへ。 成田空港へ行くのは、6年ぶりだったのでだいぶ変わっていた。 荷物を預け、外貨両替をし、少々買い物をして、さてと・・・とセキュリティチェックへ向かう。なにか心に引っかかる感じが無いではないものの、時間も十分ではないのでいそいそと、金属製品や鍵などをカバンにしまい、とセキュリティチェックに備える。 国内線はベルト外すまではしないけど、国際線はベルトも外すので、最近メタボ解消してブカブカズボンになったててじゅんにはベルトがないと、ずり落ちてしまうために困った・・・。 出国審査を通過して、ラウンジへ向かう。 飛行機は当然エコノミークラスなのですが、ててじゅんがどういうわけか以前に出張でたくさん飛行機に乗ったときがあり、JALグローバルクラブ会員になっていた関係で、同行者一人までラウンジ利用が可能。息子の分は、自分のマイルから2000マイルを使って利用が可能とのことで、1時間ほどのためにマイルを使う。 まあ、妻がラウンジを使ったことがないとのことなので、妻孝行と思い利用しました。 成田空港のサクララウンジは初めて利用したのですが、すごく充実していて、無料で食事も楽しめることや、ゆったりと過ごすことができます。 無料で使えるPCもあって、渡航先情報を事前に調べたりも、印刷もできます。 今では空港内は無料Wifiは当然ですが、ラウンジ内も使えます。 このラウンジを使いたいために、出発のだいぶ前に空港へ到着することも、行動に余裕を持たせるためには良いでしょう。 そうそう、以前、空港ラウンジを使えないマイレージのステータスだった時に、混雑していない静かなゆっくりと過ごせる場所を成田空港第二ターミル内で探したことがあって、実はあるのです。 4Fの見学デッキへ出る付近は椅子もあり、ゆったりと静かに過ごせます。 さて、時間になってゲートへ向かう時間。ゲート66のJL008を目指します。 ゲートに到着してみたら、優先搭乗が始まっていましたが、エコノミークラスはまだまだ。 機材は、ボーイング787-8、最新鋭機です。 定刻通りに出発し、機体がプッシュバック後タキシング開始。フッとここであることが頭をよぎる。 「『海外用Wifiルーター』をレンタルしたんだよな・・・どこに入れたっけ?・・・・はて???・・・あ・・・・成田空港で受け取りするんだったんだ。あーーーーーーー!!!」 そう、セキュリティチェックへ行く前に、ラウンジでゆっくりする前に、『海外用Wifiルーター』を受け取りに行かなければならなかったことを、タキシング中に思い出しても後の祭り。レンタル代1万ちょいが無駄に・・・(T T)。 座席は右主翼後端あたりで、前に妻子が座りててじゅんは後ろ。 妻にこそっと「『海外用Wifiルーター』をレンタルしたのに受け取り忘れた」と言ったら冷たく「アホ(-_-)」と返された。 まあ、アメリカは結構いたるところで無料Wifiが使えるらしいので、なんとかなるさ、とててじゅんはあっという間に開き直り。(だから反省の色がないアホなのか・・・) 己のミスに、溜め息をついているといつの間にか離陸直前で滑走路前で停止。滑走路に入り、ジェットエンジンの加速を背中で感じつつ、頭の中では「V1」とか妄想の音声が入り、機体はあっという間に浮く。Take off。成田空港付近の景色を観つつ、あっという間に雲に覆われた窓外。 ボーイング787-8の窓は、従来機と異なり手で上下するブラインドではなく、窓のすぐ下にあるボタンで電子ブラインドを暗くする。 雲の上に出たら、暑い夏の眩しい光が差し込み、この電子ブラインドで最も暗い状態にする。 「あー、そうだ。時差がー13時間だな」と己の懐中時計の時刻を調整。 この懐中時計は、ヨドバシカメラで買った吊るしで売ってる3000円くらいの安物アナログ時計。でもクオーツで国産ムーブメントらしい。腕時計を持たないててじゅんは、機内での時間確認など用に買ったもの。 11:20発なので、時計の時刻調整をしている時点では現地は前日の22:30頃に相当。丁度1時間戻すために、長針を一回転戻す。「現地は夜中だな・・・」と思うと身体が勝手にお休みモードに入って行く。 でも、6時間前に起きたばかりですぐに寝られるわけではない。 一つ、映画でも観るか、と観たのは「舟を編む」。公開した時にすごく観たかった映画。なぜか凄い安心感。 本編が終わり、エンドクレジットを観ていたらいつの間にか寝ていた。 米国東時間に時計を合わせて、自己催眠でもかけたのか勝手に身体が時差対応していた。 「舟を編む」を観ている時に昼食(現地時間がだと夜食?)が提供されて、ててじゅんはハンバーグを選択。アメリカに行ったらしばらくは、ハンバーグとかばかりだから「豚しゃぶと鶏ごはん」を選べばよいものの、何も考えずに選択。でも、後悔はしていない。 こちらは妻の選択した機内食 こちらは到着前に出た機内食。くまもんとのコラボ機内食。 映画の途中で食事をしてエンドクレジットで寝てしまったててじゅんは、気付いたら到着まで6時間ほどになっていた。 あ、JAL ボーイング787-8のエンターテインメントシステムは「MAGIC-V」でした。 現地時間だと明け方くらいかな。という訳で、身体を起こすために映画を続けて二本観た。「ダイバージェント」と「Sabotage(この時点では日本未公開。 日本公開2014年11月)」。 この二本を観て、到着前の食事(朝食?)で「AIRくまもん」というのが出た。 これはこれで美味しかった。 映画を観終わって、約1時間後に降下開始し米国本土が見えてきた。 だいぶ前からアラスカとカナダ領空内を飛んでいて地上は雲間から見えていたが、ボストンに近づいた景色は大きな家という認識が出来る高度になっていた。 「あー、間もなくアメリカに到着するのだな」という実感が湧いてきた。 ててじゅんは、米国本土は二度目になる今回。一度めは、仕事で2008年にラスベガスへ行ったが、ホテル内で会議が主目的。夜に少しラスベガスの町中へは行ったものの、今思えば「特殊な環境の特殊な町中」という場所であった。 ブライベートでは初めてとなる米国本土。 ボストンのローガン国際空港に到着したのは、ほぼ定刻通り。 ここで、機内でのててじゅんの持ち物を軽く紹介。(ちなみに、菓子屋とかでもらう少し丈夫なビニール袋に入れて搭乗(^ ^;)) ・BOSEのクワイエットコンフォート2(貰い物)・・・ノイズキャンセラーが装備されていて、音量控えめでも機内の騒音や赤子の泣き声なども全く気にせずに映画や音楽が楽しめます。国際線へ乗るときのててじゅん必需品。 ・パスポート・・・税関申告書で記入するからすぐに出せるように。 ・ペン ・ポケットティッシュ 背中にリュックを背負って、このビニール袋を持って搭乗するので、買い物帰り格好で乗る変なオッサン(>_<)。 さてさて、やっと米国ボストンに到着。機内から出て、入国審査へ向かう。 米国民やグリーンカード所持者などは、さっさと入国しているように見えるが国外者の入国審査が遅々として進んでいないように見受けられた。 この時間は到着便も多くないようなので、入国審査官も少ないし・・・。 入国審査を待っている間に息子が「もう帰りたい(>_<)」とボソッと言った。 初めての國、慣れぬ環境、長時間フライト、一気に疲れたのか、機内で映画や電子書籍の漫画など、あまり寝ていない様子の息子は、すでに弱音を吐いていた。 どこを見渡しても日本語表示がないので、ビビったのであろう。正直な感想であろう。 やっと入国審査の順番が次に回ってきて待っていると、前の人が入国審査中でちょっと時間がかかっている様子。 途切れ途切れに聞こえる会話を聞いていると、真面目に仕事の内容を話したらしく「滞在目的は、トレーニング」とかなんとかのような感じで、入国審査官が「トレーニングをするのか、受けるのか」とか色々突っ込んでいた。 順番になり、パスポートを出して、指十本の指紋スキャンに顔写真撮影。 「おらは犯罪者かい!」と言いたいところを我慢、我慢。 家族皆、入国審査が終わったら、荷物を受け取り税関を通る。 いや、昔は確かハワイやオーストラリアはカバン内部を開けて見せたが、今は事前に検査済みなのか、何も開けず何も見せずに出口へ。 この時点ですでに昼12時すぎていた。 お腹が空いていたものの、ひとまずは本日中にニューヨークへ移動するバスに乗るためのボストンサウス駅まで行くことにする。 出口を出てすぐにシルバーラインの無料バスがあり、少し待っているとバスが来る。10分間隔くらいらしい。地下の道路を通って、約20分ほどでボストンサウス駅の目の前で降りる。このバスは二連結バス。 まずは昼食。 駅内は、道路からの入り口を背中に逆おにぎり形(逆三角形。▽のような形)になっており、右手側に食べ物屋が集中しており、中央部分がテーブルと椅子があるフードコートのようになっていて、右手側のお店も10店舗以上ある。 マクドナルド、ダンキンドーナツ、スターバックス、など日本でもおなじみのものから、ててじゅんが買ったお店「Cajun Cajun」のようなケイジャン料理&メキシコ料理のお店など多彩。飲み物込みで10ドルくらいだった。 息子は環境変化の大きさに戸惑っているのか、あまり食欲がわかないようで、あまり食べず。 しばしの休憩後、バス乗り場へ。しかーし、バス乗り場は事前に調べて「アムトラックのホームの上の二階」と記憶していたものの、どこへ行けばいいのか迷った。ホームは、逆三角形の上側水平部分方向にあり、その電車ホームへ出て一番右のプラットフォーム1番を下画像の矢印方向へ歩いて行き、建物のエレベータで2Fへ上がるとそこがバス乗り場になっている。 ニューヨークへは「BOLT BUS」を使って移動する。 ネットで調べまわった情報だと、ここ10年くらいでニューヨークーボストン間のバス会社が多くなったようで、安価な移動ができるようになったやうだ。 中には「$1」という日本の航空業界に例えるとスカイマークのような運賃設定もあり、取れればラッキーだろうな。 ててじゅんが取ったのは$13で、これでも飛行機に比べれば時間はかかるがニューヨークの町中へ直接行けてトータルでは少しの時間を足すぐらいでかなり節約できたと思う。 ちなみに、アメリカン航空の格安料金でも、ボストンからニューヨークへ飛ぶと時期や時間帯により様々だが、$80以上で$300から$400くらいする場合もある。我が家であれば、次回同じ経路を移動する場合には同じくバスを利用するだろうな。 バスの客層は結構バラバラで、学生が多いようにも感じるが中年夫婦や若いカップルも乗っていたり、日本人も少しいた。 途中に休憩が1回あり、バーガーキングの駐車場で15分くらい。ててじゅんはここで、チョコブラウニーファッジを食べた(^o^)。 BOLT BUSでは、無料Wifiがあるとのことで期待して乗ったが、結論からすると「使えん!」。接続まで時間がかかり、つながっても遅くて、隣に座った学生さんもPCでつなげようとしていて何度か試していましたが結局あきらめてたし。まー、バスの中くらい景色を観てゆったりするのがいいのでしょうね。 約四時間ほどでニューヨーク1番街の38thと39th間へ到着。 荷物を受け取って、タクシーを探そうと思ったら息子が急に「おしっこ!」。 バス内にトイレはあるものの、そうとは知らなかった息子は我慢をしていたようで、タクシーよりも先にトイレ探しとなる。 しかし、日本と違い、ましてや初めてのニューヨーク。日本のような公衆トイレなど見つかるわけなく、2ブロック歩いた先のマクドナルドへ入って休憩兼ねてトイレへ。 トイレを探している間、アメリカ人の御婦人とおぼしき優しい方が「なんかお困りですか?」と声をかけてくれて、ニューヨークについてすぐの警戒心バリバリの心の中の刺が取れた感じでした。 マクドナルドから出て、映画などで何度も観た「Yellow cab」と呼ばれるタクシーを拾ってブルックリンのB&Bの住所を伝えるが、タクシードライバーわからん様子。 GPSか何かで場所を確認したようで、ひとまずは向かうが、途中運転しながらスマートフォンで確認しているようだった。(アメリカも違反ではないのか?) なんとか目的のB&Bの前へ到着。降りる前に、「なぜ日本人は『8』を好むのか?」と突然聞かれたので、説明が面倒そうだから妻に勝手にバトンタッチ。 「漢字の形が末広がり」で縁起が良いから、と説明したようだが漢字の形を見ないと理解できないと思うが、まあいいか。自分で調べてくれ。 ブルックリンの宿は直線距離でマンハッタンから大体6マイルくらい(10Kmくらい)。 実は、日本で宿探しをしている早い段階でニューヨークのホテルに泊まることをすぐに捨てていました。 地下鉄がすぐ、安全、サービスが良い、と色々なレビューを見るとそう書いてありました。しかし、我が家には高すぎるし贅沢、出張でもないし、地元の人とも触れ合えないし、と我がままな思いもあり、B&Bを探していました。 米国旅行初の記念すべき宿は「Lefferts Garden Bed & Breakfast」。 ホストはMichelleさん。3人のお子さんがいるお母さん。 2人の娘に末っ子は男の子。男の子は、我が息子の2つ上。ただし、この滞在中は夏休み期間ということもあり、お子さん達は不在であった。 この宿自体は、結構昔の建物であるものの素敵な内装と調度品。 部屋は2階で、階段は少し急ではあるものの特に問題なし。 予約した部屋は、ベッド部屋と小さい居間がある部屋。3人なので居間のソファーベッドを使った。 液晶TVがあるが「なぜだか、音声が出ない。」しかし、音声の変わりに同時通訳のような文字が表示されるので、我が家では大きな問題ではなかった。 バスルームは、部屋の扉のすぐ横にあり、とても便利。 一通り説明を聞いて、夕食にしたいのでMichelleに聞いたら「とても美味しい持ち帰りのイタリア料理がある」そうだ。 それは「Gino's Torattoria & Brick Oven Pizza」 で、Michelleお薦めはラザニア。 ててじゅんは、最近は炭水化物を控えているのですが、このラザニアにはむしゃぶりつくほど美味しかった。 このお店は宅配もしていて、宅配バイクは電動バイクであった。環境にも配慮をしているのね。 息子はここのピザがお気に入りになって、翌日もねだられました。(^_^;) こうして、長い長い我が家の、アメリカ到着一日めは終わった。
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