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2008年08月26日
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カテゴリ:政治問題
 笠原十九司著「『百人斬り競争』と南京事件」(大月書店刊)について、立命館大学教授・赤澤史郎氏は、10日の朝日新聞に次のような書評を書いている;


 「百人斬(ぎ)り競争」とは、南京攻略戦の途上で日本軍の将校2人が、どちらが先に中国兵100人を軍刀で斬り殺すかを競った事件をさしている。南京事件を否定する人たちは、これを報道した新聞記者の創作だったと主張し、2人の将校の遺族は、この事件を改めて紹介した本多勝一らを名誉棄損で訴えた。

 06年12月、裁判は原告側の最高裁での敗訴で終わる。確定した判決は「百人斬り競争」について、新聞報道には誇張があったかも知れないが、決してでっち上げではなく、斬殺競争の事実が存在したことは否定できないと認定した。この裁判で被告側を支援して史実を検証したのが著者であり、本書はその裁判での成果をまとめたものだ。

 本書によればこの2人の将校に限らず、日本軍将兵が1人で数十人の中国兵を軍刀で斬り殺したという話は、日中戦争期には数多く見られ、将兵の出身地の地方紙上で報道されていた。だがそれは実際には、敗残兵や捕虜など無抵抗の中国人を斬った場合が多いと推測されるという。

 衝撃的なのは、その当時こうした斬殺を、将兵の家族を含む地域社会が称賛し、彼らを郷土の英雄扱いしていたことだ。事件を裏で支えていたのは、マスメディアも含む国民の喝采だったことを、本書は明らかにしたのだった。


2008年8月10日 朝日新聞朝刊 12版 13ページ「『百人斬り競争』と南京事件」から引用

 この本の「あとがき」によると、稲田朋美をはじめとする原告弁護団は故・向井、野田両少尉が南京軍事法廷に提出した「答弁書」「申弁書」の写しやその他南京大虐殺否定派の文書など、膨大な証拠文書を提出したが、弁護側が提出した文書はその3分の1だったそうである。原告側の主張が次々と、まっとうな論理で否定されるのを読むのは爽快である。








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最終更新日  2008年08月26日 20時18分34秒
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