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2008年12月09日
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カテゴリ:政治問題
 現職空幕長が過去の侵略戦争を美化する論文を発表して更迭されるという前代未聞の不祥事について、その背景を11月23日の「しんぶん赤旗」日曜版は、次のように報道している;


 「我が国が侵略国家というのは濡れ衣(ぬれぎぬ)」という論文で更迭された自衛隊の田母神俊雄・前航空幕僚長。いま、政界の田母神氏擁護勢力が注目されています。追跡してみると。           取材班

 「東京」7日付がこんな記事を掲載しました。

 「政府筋は6日、田母神論文について…『あんなもの、大した論文じゃない。日本人みんなが思っていることだ』と記者団に述べた」

 編集部の取材でこの「政府筋」として、鴻池祥肇官房副長官の名前が浮かんできました。

政府中枢からも

 田母神論文について前出の内容を語るとともに、退職金の返還についても「定年退職にして退職金を払ったのに、返せというのはおかしなことだ」などという趣旨の内容を話した、といいます。

 18日の段階で鴻池事務所は回答しませんでしたが、官房副長官という政府中枢から、田母神擁護発言が出たとすれば重大です。

 田母神擁護発言は、自民党内からも続いています。

 自衛隊出身の佐藤正久参院議員は自身のブログの中で、「(田母神氏の処分について)恥辱であり、これ以上の処分が必要か否か」とも書いています。

 田母神氏は、辞表提出をめぐり、「私の考えは理解されている」として森喜朗元首相ら二人の元首相の名前をあげたと報道されています。

 田母神氏の政界人脈を知るポイントが、田母神氏が論文を応募したアパグループです。

 田母神氏の論文の内容は、アパグループ代表の元谷外志雄氏の著書『報道されない近現代史』(産経新聞出版)の主張とほとんど同じ。二人は侵略戦争を美化する共通の歴史観を持っています。元谷氏は著書で田母神氏と同じく「日米戦争を仕組んだのはアメリカ」とものべています。

 その元谷氏の政界人脈を垣間見る1枚のペーパーがあります。

 「アパグループ『真の近現代史観』懸賞論文優秀作品表彰式 並びに 受賞作品集出版記念パーテイー~発起人を依頼している方々~」

 元谷氏は、太平洋戦争の開戦日にあたる12月8日に「真の近現代史観」論文の優秀作品表彰式・受賞作品集出版記念パーティーを計画していました。その発起人を依頼したメンバーの一覧です。

 発起人代表には森元首相。依頼した発起人リストには浜田靖一防衛相など自民党や民主党、公明党の国会議員など125人の名前が載っています。

重なる「靖国」派

 森元首相は編集部の取材に代理人を通じて次のように回答しました。

 「テーマや論文募集の事実も知らされないまま、口頭で、出版記念パーティーをやるので発起人代表に就任することを依頼され、元谷氏とは同郷であることから承諾しました。しかし、今回、パーティーの内容が明らかになったため、元谷氏に対して、直接、代表発起人を断り、開催自体をやめるように申し上げました

 また浜田防衛相の秘書官は「一方的に依頼状を送りつけられたので断った」と答えたものの、元谷氏との関係について「何かの会合で名刺交換し、その後、元谷氏が主催する『ワインの会』に一度出た」と認めました。

 田母神、元谷両氏の政界人脈は、侵略戦争を美化し、憲法改正を主張する「靖国」派の組織「日本会議」のメンバーとほぼ重なっています。自衛隊を統制すべき「文民」の政治家自身が、田母神氏の後ろ盾となっていることは大きな問題です。

 今回の問題発覚にさいし、前出の「日本会議」の役員だった麻生首相自身ただちに田母神氏更迭に踏み切らざるをえませんでした。そのことは日本共産党が小泉内閣以来、侵略戦争美化の議論を史実にもとづいて徹底して批判してきたことが一定の歯止めとなっていることを示しています。

 この問題の真相を解明し、さらに、侵略戦争美化の動きにしっかりした歯止めをかけることが重要になっています。


2008年11月23日 「しんぶん赤旗」日曜版 6ページ「田母神俊雄前空幕長につながる政界の面々」から引用

 日本会議などといういかがわしい団体に所属する政治家は矛盾している。靖国神社に参拝して侵略戦争を美化する運動に加担し、その結果の一つとして「田母神論文」のような事件が起きると、真っ先に「更迭」だとくる。
 もともと日本会議に名を連ねるような人物を総裁にする自民党そのものが矛盾していると言える。
 ひるがえって、記事も指摘しているように、共産党が史実にもとづいて「靖国派」を批判してきたことは、日本社会の方向性を健全に保つという意味で大変有意義であった。もし、共産党の批判が無かったなら、麻生太郎は首相に就任しても日本会議の役員を降りないでいたかもしれないし、首相の地位を利用して日本会議の主張を宣伝していたかもしれない。そんなことを許せば、日本はあっという間に戦前体制だ。それを許さない日本共産党の存在意義は大変大きいと言える。











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最終更新日  2008年12月09日 20時37分39秒
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